2021年12月24日金曜日

グループディスカッション

  今年も残すところあと少しとなりました。昨年に引き続きコロナに翻弄される1年でしたが、今年は感染防止の対策を講じながら通常にできるだけ近い形でプログラムを行ってきました。その中に、決められたテーマに沿ってメンバー全員で話し合う「グループ・ディスカッション」があります。今年も予定通り月に1回のペースで実施することができました。ディスカッションのテーマは、「休職経験を振り返る」と「復職に向けて」の2つがあり、これらを月ごとに交互に入れ替えて行っています。

 休職に至った経緯を振り返り、それをふまえてどう復職に向かっていくか、自分の中で考えていただくだけでなく、メンバー皆の前で話すことが重要な意味を持つと考えています。休職前に過ごした時間は平穏ではなく、多くの苦しみや傷付きを伴った時間でもあったと思います。そのような過程を振り返ることは、誰にとってもつらい作業だといえます。しかし、一人ではなくグループの中でメンバーと共に振り返ることで、別の角度からその経験をとらえ直すことができます。その過程で抱いた感情も、メンバーと分かち合うことを通して、客観視することができるようになります。そのことを通して、復職に向かう力を徐々に取り戻していただくことを目指しています。グループの力、一人ではなくともに考えるメンバーがいてこそ現実に向き合える大切な時間であると言えます。

来年もコロナを警戒しながらにはなりますが、このような重要な時間である「グループディスカッション」が通常通り行われるように努めていきます。

2021年12月3日金曜日

グループセラピーの時間

リワークのプログラムに、「グループセラピー」というプログラムがあります。

普段のプログラムでは、メンバーは椅子に座り、机を前にします。

グループセラピーでは、机を片付け、椅子だけ持って、皆で輪になって座ります。

そして、皆で自由に話し、考えるのです。

「自由に」とは言っても、一つ約束があります。

それは、リワークで経験していることを話すのです。このグループの中で経験していることです。

つまり、自分たちが参加しているグループの中での経験に、そのメンバーどうしで、向き合う時間です。

発言は、誰からしても良い。話す順番も決まっていません。

だから、誰も話さなければ、グループの中に沈黙が生まれます。


グループセラピーに参加すると、普段とは勝手が違う時間に、多くのメンバーが戸惑います。

『なぜ皆黙っているのか。』

『この人が話したのに、皆押黙って、話さない。なんで?』


初めて参加すると、十何人ものメンバーが車座になって座り、普段の会話をするでなく、黙っていたら、一体何が起きているのだろう、と思うはずです。


グループセラピーで一体何を話していいのか分からないと、難しく感じるメンバーがいます。


一体何のための時間なのか、回を重ねても、よく分からない。そう思うメンバーもいます。


その一方で、グループセラピーでの体験に、何かを感じ取っているメンバーもいます。


それは、単に発言できるからではなく、グループセラピーの時間で、心が動いた、という感覚です。


それも、今まであまり経験したことのないような、心の動きです。


その日のグループセラピーが、どういう展開になるのか、それは誰にも分かりません。


こう書いても、一体、グループセラピーが一体どういうものなのか、経験されていない方は、分からないと思います。


グループセラピーで心が動く経験をするメンバーがいる、ということを言いました。


それは個人だけの心の動きに留まりません。


グループが生みだす、グループの心が、その時、動いているのです。


そういう動きが起きるのは、経験の場であるグループの中で、その経験に、参加者全員で向き合うことから生まれます。


それは、おそらく、頭で知的に考えていることではありません。


図解するように、整理して納得していることでもないはずです。


自分でも良く分からない情緒や想いが、グループの中で何らかの心の接触により、生まれてくる。


そういう心の動きです。


それは、今この場所で、メンバーどうしの触れ合いによって生じる経験です。


グループセラピーにスタッフの私が入っている時、この触れ合いと動きがグループの中で生まれることを想いながら、メンバーの話を聴き、沈黙を感じ、何か言葉で伝えられるものが心の中から出てくることを、待っています。


グループが死んだように硬直している時間が、いかに生命を帯びて動き出すか。


こう書いても、グループセラピーが一体どういうものなのか、参加したことのない方は、やっぱり分からないでしょう。


分からないはずです。


生きることや成長することが、説明できないことに、似ています。


グループセラピーが難しいのは、心が動く経験がいかに難しいかということも示唆しています。


グループセラピーは難しい。


願わくば、一人でも多くのメンバーに、「難しい」というだけで片付けられないプログラムになったらと思います。


今まで重ねてきたグループセラピーで、固まっている心が、その瞬間、動き、生きた反応をグループに引き起こし、何かを感じる経験があったことを、これまでCRESSに参加された多くのメンバーは知っています。その場に立ち合ったはずですし、まさに心が動いた当事者かもしれません。


今まで感じたこともない情緒や、考えていなかった想いが自分を捉え、そういう自分が、一緒にリワークに参加している人たちの中で、登場したのかもしれない。


グループセラピーは、一体何の役に立つのか。


「こういう風に役に立つ」という言い方は、無理にしないでおきたいのです。


取って付けたような言葉になるでしょう。


実際に役に立つと思う人もいれば、役には立たないと思うかもしれない。


役に立つかどうか、それは分からないけれど、何が起こるか分からないまま、よく分からないグループセラピーに参加し続けたこと。

それは、リワークに参加し続けたことにも、似ているかもしれない。

何かがあれば、良いのですが。


2021年11月5日金曜日

振り返ってみてはどうでしょうか?

  気がつけば、今年もあと残りわずかですね(どうやら残り57日のようです)。同じ時間分、同じ1年分を過ごしているはずなのに年々、時間の進み具合が早く感じられます。忙しい日々の中でも11日を丁寧に振り返ることで、普段と変わり映えのない1日の何気ない時間や行動も意味があるものになるのではないでしょうか。

毎日が味気なく変わらないものだと感じられる時、それは何故でしょうか。昨日と今日でぴたりとズレのない出来事なんて存在しません。その瞬間は、その時しか味わうことができません。こうしてブログを書いている私自身の今も、前回のブログ更新と同じ体験は存在しないのです。

 

日々が変わらない/無意味/味気ない/つまらないと感じている自分が居るのであれば、それは何も起こっていない訳ではなく、何かが自分の内に起こっていることを知らせるサイン(合図)かもしれません。もちろん、何も感じられないということ以外にも様々なサインがあります。サインというのは本来、何かが生じたことを知らせるための役目を果たすものですが、意識をしてみないと案外見逃しやすいものでもありますね。自分から出ているサインを感じ取り、『何故なのか』を考えてみる。…ただ言うだけであれば簡単ですが、実践することがとても難しいのです。リワークでは、その難しい作業を日々メンバーさんにプログラムを通じて取り組んで頂いています。そこから見えてきたことが、休職に至った自分への気付きに繋がり、復職に向けての指標の1つになる…自分はそういう想いで、メンバーさんとリワークでの日々を歩んでいた2021年だったと今、振り返ってみることができました。

 

2021年も間もなく終わります。11日を振り返ってみると、何気なく過ぎていたと思っていた2021年が、実はそうではなかったという気づきがあるかもしれませんね。

 

2021年10月28日木曜日

秋に想うこと

 最近急に冷え込むようになりました。早く衣替えをしたいな~と思いながらなかなかできず、やっと先日済みました。済ませてしまえばすっきり、やっと秋を意識でき、季節の移り目を実感できた感じです。家族内にも、もっとシンプルに衣服を減らして、年中クローゼットに出して衣替えをしない派もいて、それも合理的で楽そうだな…と衣替えを始める前は感じることもあります。衣替えしてからまた夏の服を引っ張り出すのはやっかいだし、何か逆戻りするような自分の中で勝手に出来上がった罪悪感が起きることを思うと、節目を作ることの意味は何だろう…となるのですが、終えた直後はやはり、季節の節目を実感して初心にもどれる感じや、夏の間に溜まった心の埃を一新した爽快感は節目があるからこそ味わえる感情だなと思います。こういった節目をまたいだ直後の感情を味わいながら、ふと学生時代の校長先生を思い出します。校長先生のする節目の話を聞きながら、当時の私は竹や筍を思い浮かべているだけでしたけれど、あの頃の校長先生たちは節目という言葉で、今自分が味わっている爽快感や新たな気持ちを伝えたかったのかな~と、時を超えて顔も覚えていないが自分たちに何か伝えようとしてくれていた人たちの気持ちと今出会えた想いになりました。そうやって思うと、今までにも出会ってきたいろいろな人が、語っていた言葉が時間差で自分の中で気づきになることはたくさんあるのだろうなと感じます。

それだけ時間の経過の中で自分自身の体験や実感や捉え方が変化していっているのだと思うと、今後年老いていく先に何を感じ、今出会っている方々とのふれあいがどう感じられていくのか少し楽しみでもあります。皆さんも今までの出会った人と、今の自分として心の中で再会してみてはいかがでしょうか。

2021年10月5日火曜日

あなたにとっての癒やしとは?

  朝晩涼しくなりぐっと過ごしやすくなりました。今年も暑い夏を乗り越えたとほっと一息といったところでしょうか。しかし季節の変わり目は何かと疲れが出るものです。急な気温の変化についていけず、風邪を引く方も多いのでは無いでしょうか。私は夏から秋に変化する時に一番疲れを感じます。睡眠時間はとれていても日中の眠気やだるさを感じたり。こんな時は夏を乗り切った自分を癒やしてあげたくなります。

そこで皆さんは『癒やし』と聞いて何を思い浮かべますか?

大好きな物を食べたり、音楽を聞いたり、誰かにマッサージしてもらったりなどなど色々あるかと思います。そもそも『癒やし』とはどういう事をさすのでしょうか。考えてみたらその言葉のイメージが曖昧でストレスを発散することを言うのか、それとも傷ついた何かを癒やすようなことなのか…?

こんなときのウィキペディア!調べてみました。

 

『癒やし』とは、「心理的な安心感を与えること。またはそれを与える能力を持つ存在の属性である。」ということだそうです。

 

心理的な安心感、つまり心を緩めることが出来るものということですね。


改めて皆さんにとっての『癒やし』とはどういったことでしょうか?


誰かと話すこと、通勤中の音楽、動画で好きなものを観る(私は中国の動物園でパンダが飼育員さんにつきまとう姿を撮った動画に癒やされています)など普段の生活の中で取り入れているようなものもあれば、アロマやスイーツ、ペットなど何かを介して癒やされることもあります。お金をかけることが癒しだと感じる方もいるかもしれません。何にせよ自分にあった『癒やし』を見つけることは、日頃緊張している心身を緩めるには必要なことだと思います。それは誰かが癒やされると思っているものが自分の癒やしになるとは限らないし、今まで癒やされると思っていたものが必ずしも今日の癒やしであるとも限らないと思います。大切なのは、自分の「今」の気持ちに耳を傾け心からりラックス出来る感覚を味わうことですね。日頃がんばっている自分をいたわり癒やしてあげること、考えてみてくださいね。

 

2021年9月8日水曜日

季節の変わり目ですね。

9月に入って朝晩が少し肌寒くなってきましたね。

8月までの気温が高かったこともあり、急激な気温の変化に体調が付いていかずに不調になる人が増えているようです。季節の変わり目は不調になりやすいですよね。私も外出前に天気予報で気温の変化の確認や、服装で体温調整ができるように工夫するように注意しています。

 

 

リワークでは日直当番があり、朝の会に510分程度「朝の一言」を話してもらいます。

収集しているもの、趣味、気分転換や過去の旅行体験など様々です。コロナが流行してから自由に外出したり旅行することが叶わなくなっている中でも、メンバーさんの話を聞くことで追体験として楽しませてもらっています。

今の生活があまり苦痛に感じなくなっているところもあるのですが、マスクなしで自由に過ごせる時間が早く来てほしいですね。我慢している時間が長いほど開放されたときの喜びが大きいんだろうなと楽しみです。

 

 

改めて、手洗いうがい、消毒、規則正しい生活で体調に気をつけてお過ごし下さい♪

 

2021年8月24日火曜日

残暑御見舞い申し上げます。

 以前、このブログで熱帯夜のことについて書きました。今年もこの時期に寝苦しい夜について話題として触れようと思っていましたが、予想外に涼しい日が続き、例年残暑厳しいお盆の時期のはずが、何とクーラーもつけずに寝ることが出来ています。日によっては明け方は肌寒さを感じるほどで、電気代も節約できています。

もちろん、いいことばかりではありません。この低温の原因となっているのは、観測史上記録的な大雨であり、全国各地で大きな被害が出ていて大変な思いをされている方が多くおられます。また、過去の冷夏の時のように、お米や農作物への影響も心配です。そうなると、ある程度の暑さや日差しはあったほうがよいということにもなりそうです。そもそも天候とは人間の都合でコントロールできるものではないことを、改めて今回感じました。思い通りにいかない状況に出会うと、どうしても人間は先行きが不安になったり、焦りや苛立ちが強まったりします。自分自身のコントロールもまた簡単ではありませんが、やはり日頃からイレギュラーな事態に備えて、何らかの心の準備をしておくことが大切なのかもしれません。

 

2021年8月6日金曜日

夏休み、太陽、生きる喜び

 夏の日射しが日に日に強まっています。


この季節になると、子供の頃の長い夏休みを思い出される方もいることでしょう。


子供の頃の夏休み。


あの夏の体験を思うとき、心と身体を満たす生き生きとした感覚がよみがえりませんか。


子供の頃の生き生きとした体験はどこから来るのでしょうか。


それは、信頼と愛情で結ばれた関係の中で、その関係を支えにしてこそ感じられるような、生きる喜びなのだろうと思います。


今は、COVID-19によって、夏休みの遠出さえ思うようにはできません。

しかし、信頼と愛情で結ばれた関係の中で、その関係を支えにしてこそ生きる私たちの命は、疫病によっても失われることはないでしょう。


リワークも夏休みに入ります。

長い休みの間は、それまで規則正しいリズムを作り出していたリワークに行くことができません。

自分で自分の時間を管理し、行動しなくてはいけません。

これが難しい。

多くの場合、長期休暇では、生活リズムが崩れてしまいます。

リワークがなくなる長い休みを、メンバーの皆さんがどう経験されるか。


それをまた一緒に考えたいと思っています。


休みの間に、リワークとの繋りがなくなるような不安を感じることがあるかもしれない。

孤独感や寂しさを感じることがあるかもしれません。


それは、そのメンバーさんが私たちとの何かの繋りを頼りにして、苦しい休職の時を過ごしているからだと思います。


そこに動いているのは、信頼と愛情で結ばれた関係の中で、その関係を支えにしてこそ感じられるような、生きる喜びを経験する子供です。


休職して、愛情や信頼を失ってしまったかのように思っていても、今の自分の心の中には、繋がりを求めている生きる子供がいるのかもしれない。


夏休みが明けたら、また、リワークでお会いしましょう。





2021年7月30日金曜日

ストレス対処を考えてみることの大切さ

 歩くだけでも噴き出す大粒の汗、耳に入ってくる騒がしい蝉の鳴き声、茹だるような厳しい暑さ。楽しい!ワクワクする!という気持ちだけでは、夏を乗り切れません。夏に限った話ではありませんが、日々の生活にストレスというのはつきものですよね。

 

先日、リワークのプログラムの中の1つであるグループミーティングのストレスマネジメントの回で、ストレスについてメンバーさんに考えて頂きました。ストレスというのは嫌なもの、無くした方が良いものと思われがちです。ところが、ストレスというのは、日々の生活に張りを与えてくれるもの、ある程度のプレッシャーをかけられるからこそ頑張ろうと思えるものでもあります。…そうは言っても、ストレスに向き合い続けなければならないのは苦痛です。ストレスをマネジメントすることは、すべてのストレスを取り除くということではなく、ストレスが生活の質を脅かすことがないように、その人にとって、適度なレベルにコントロールするための方法を身に付けることを目指します。そこで、ストレスへの対処行動、つまりストレスコーピングを持てていることが重要です。文字だけだと、どのようなものかイメージが浮かびにくいかもしれません。では、具体的に考えてみましょう。歩くだけで噴き出す大粒の汗を感じたとき、ハンカチで汗を拭うのも1つですし、どこかカフェに入って涼むのも有りですね。耳に入ってくる騒がしい蝉の声を感じたときは、耳栓代わりのイヤホンでお気に入りの音楽を聞くことも良いかもしれません。茹だるような厳しい暑さには、クーラーや扇風機で室温調節するか、アイスクリームを食べて涼しさを感じることができるかもしれないです。どのストレスに、どのように対処するのか事前に考えておくことは、これから起こるストレスに備えておくことにも繋がります。

 

実際にプログラムの中で、メンバーさんに考えて頂いたコーピングには色々な種類のものがありました。他の方のコーピングを聞いて、自分のコーピングレパートリーにも加えたいという感想も多く頂きました。自分がどのような時にストレスと感じるのか、どのように受け取るからストレスとなるのか、自分にとってどのようなことがストレスコーピングとなるのか、それは何故そうなのか、これらを考えることは、ストレスコーピングの為だけではなく、自分への理解を深めることにも繋がります。

 

夏のストレスも、コーピングを使って上手に付き合いながら乗り切りたいものです。

2021年7月13日火曜日

雑談の生み出すもの

リワークでメンバーの皆さんは日々、様々なプログラムを仲間とともに体験することで、自分一人では得られなかったような気づきに遭遇されています。何かしらの気づきを得ることは、充実感や、達成感、楽しさが感じられることもあるでしょうが、一方で怖さや嫌悪を伴うこともあります。自分で抱いてきた自己像が、他者と関わることで違って見えてくることは心の成長でもありますが、今まで受け入れてきたものを手放す淋しさや、悲しみも生みます。そういった心の揺らぐ体験を仲間と分かち合うことで、メンバー同士の関係も深まっています。

 プログラムで心のエネルギーを使った後の休憩時間は、自分自身で静かに味わい直すこともあれば、メンバー同士さらに語り合う様子もみられます。新型コロナ対策で密での会話を避けていただく制限や、時間の制約がある中ですが、皆さんそれぞれ、気持ちを共有したり、考えを伝え合って体験を咀嚼されています。そういった自由な時間での語らいが、プログラムで表現されにくかった生の自分をだせるきっかけになることもあるようです。プログラム体験とは無縁のたわいのない雑談が、相手を深く理解するきっかけにつながっていることもありました。

 私自身も、仕事の合間の雑談でスタッフの意外な一面を知ったり、共に笑ったりすることで、職場の人間関係が平面から立体に変わっていくのを感じます。プログラム(仕事)を共に体験する中で築かれる真摯な人間関係と、合間の雑談から生まれる遊び心が調和することでより生き生きと働ける在り方を模索していけるといいですね。

2021年6月23日水曜日

リワークでは月に一度「個人プレゼン」というプログラムがあります。毎回テーマがあり、そのテーマに沿ってイメージするものを5分のプレゼンとしてまとめ発表して頂いています。6月のテーマは「雨」でした。今回もそれぞれが想う「雨」が色々な視点から捉えられていて私の中でも「雨」に対して抱く印象の幅が広がったように思います。

これを読んで頂いている皆さんはどうでしょうか?


「雨」と言えば、ジメジメして陰鬱で、行動が制限されたり傘などの荷物も増えどちらかと言うと嫌な印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

私は湿気のせいで髪がクルクルになるのが悩みですし、ニュースなどで梅雨の話題がでると毎度家族で「うわー梅雨だってー嫌だねー」とお決まりのやり取りをしています。でも今回皆さんのプレゼンを聞いていて、「雨」のプラスの面を沢山教えて頂いた様に思います。雨のおかげで映える景色、雨の静けさ、雨上がりの虹、屋内での過ごし方…など、雨だからこそ普段とは違う行動だったり、見える景色、こころと寄り添う時間というものが生まれるのだろうと思いました。


今年は例年より早い梅雨入りとなりその分期間も長いようです。

何かと制限が多い中ではありますが、少しでも有意義に過ごせるよう静かに「雨」に思いを馳せ長い梅雨の時期をいつもとは違う感覚で楽しめると良いですね。☔☔☔

2021年6月9日水曜日

熱中症に気をつけましょう

 日中は気温が高くなり、リワークでも半袖で過ごされる方が増えてきました。

コロナ対策で自粛を促されている今の状況では、運動不足になっている方も多いのではないでしょうか。自宅で快適な環境に慣れ続けると汗をかきにくく、外気温にさらされたとき上手く体温調節が出来ないため身体に熱がこもりやすくなります。夏バテや熱中症のリスクが上がってくるので今から対策しておきたいですね。

 

予防策としては、

・ウォーキングやストレッチなど軽い運動や半身浴で汗をかく

・汗が出たときにウエットティッシュなど濡れタオルで身体を拭くことで気化熱を利用して体温を下げる

・カフェインやアルコール以外の水分をこまめにとる

・疲労回復のために偏食せずにバランスよく食べる

・大量に汗をかくときには塩分補給をする     …など

 

知識としては知っている方もたくさんおられることでしょう。ですが、意識していないとつい忘れがちになることでもあります。

今一度再確認して体調を崩さないよう、気をつけながらも夏を楽しみたいですね。

2021年5月21日金曜日

自分の時間

 GWが終わり5月も後半に入りました。そして、今週には近畿地方が梅雨入りしたとのことです。平年より3週間早い梅雨入りとなったようです。寒い季節が終わり、ようやく暖かくなりました。蒸し暑い夏に入るまでの、気持ち良く過ごすことができる期間を楽しもうと考えていましたが、予想外の梅雨入りの早さに戸惑われた方は私以外にもいるのではないでしょうか。緊急事態宣言が出ている中、夏を迎えるまでの過ごし方について、考えるきっかけを与えられたような気もしています。家での映画鑑賞や、音楽を聞きながら、のんびりおうち時間を楽しむのも一つですね。好きな飲物を用意して、窓の外の雨の様子を時々眺めながら雨音をBGMに読書をすることも癒しの時間になるかもしれません。自分だけが楽しめる時間を持ち、十分にその時間を味わうことが、再び社会に目を向け外とのつながりを求める意欲につながっていくのだと思います。この例年と異なった時間の流れにのることは、日々の疲れた心と身体を休める時間の一つの始まりになるといいなと考えています。

 

2021年4月27日火曜日

緊急事態宣言の中で〜リワークに通うことを巡って〜

新年度が始まりました。

しかし、新型コロナウィルスの感染拡大は、現在も一向に衰えを知らず、現在も感染者が増えています。

三度目となる緊急事態宣言。

リワークプログラムCRESSではこの間、コロナの危機の中、メンバーさんがいかに復職に向けてCRESSで経験を深められるのか、模索してきました。

コロナウィルスの脅威を感じながら、感染予防への取り組みを、リワークという組織としても、そして各スタッフ、各メンバーの問題意識としても、継続してきました。

同時に、コロナウィルスが収束しない中で、メンバーの皆さんがどういう思いでリワークに参加しているのか、話を聞き、一緒に考えてきました。

多くのメンバーさんは、その程度の違いはあれど、葛藤を経験しているはずだと思います。

「不要不急」という言葉を、コロナウィルスの感染拡大の中で、私たちは知ることになりました。

コロナ以前には、さほど使われることのなかった言葉です。

要らないこと、急ぐ必要のないこと、差し迫っていないことを意味する言葉なのだということです。

しかし、すべての人にとって等しく「不要不急」だと判断できる経験などあるでしょうか。

リワークで自分に向き合っている多くのメンバーさんにとって、リワークは、不要不急ではありません。

つまり、職場で生きられないくらいに辛くなって休職したメンバーが、その職場に、仕事に、もう一度戻ろうとリワークに参加している経験が、「要らない、急ぐ必要のない、差し迫っていない不要不急の経験」である訳はありません。

それは、コロナの危機の中で、メンバーさんと一緒に考えた経験で、私があらためて実感できることです。

コロナは怖いし、感染の恐怖がある。それは生死の恐怖でもあります。

しかし、仕事に行けなくなって休職している自分から、リワークが閉じたり、休止されて、この治療経験が失われてしまうことも、コロナの恐怖に勝るとも劣らない恐怖なのです。

リワークで経験を重ねてきたメンバーにとって、リワークには、本当に自分にとって必要だと感じる経験があるからです。

あるメンバーは、リワークに通うことで、職場に行けなくなった自分に向き合い始めています。

あるメンバーは、なぜ休職を繰り返しているか、考えようとしはじめています。

あるメンバーさんは、それまでは、休職して仕事がほとんどできない自分の方が、アイデンティティになっていたほどでした。仕事ができていた期間よりも、休職している期間の方が長いくらいなのです。しかし、リワークのプログラムとリワークでの対人交流を続けることで、社会からも人間的な接触からも撤退して生きていた自分には、本当は様々な感情や考えがあって、そういう自分の想いを、自分にも他人にも向けていたことを経験的に知り始めました。

あるメンバーは、人と付合うのが苦手で、集団を回避していて、職場でもそうだった。しかし、リワークで人間的な繋りを感じて、自分には理解してもらいたい気持ちや、依存したい気持ち、人との交流を求めている気持ちがあることを、知りました。

ここに描写したメンバーは、ある特定の方を指しているのではなく、リワークプログラムCRESSに参加しているひとりひとりのメンバーの中に、同時に一緒に存在しているような、そのメンバーの多様な顔です。

こういう経験をリワークでしているメンバーにとって、リワークとその繋がりは、必要であり、求められているものだったです。

そういうリワークにもし来られなくなってしまったら、自分のことを見ないし考えられない、そういう休職を無自覚に繰り返してしまう自分に逆戻りしてしまうような、そんな不安を感じるものなのです。

私は、リワークメンバーとの関わりから、そういうメンバーのリワークへの切実な想いがよく分かります。そして、そういう風にリワークを経験されているメンバーを、本当に大事な経験をされているメンバーだと思っています。

その方にとって休職という辛い経験は、しかし、新しい意味を帯びるものになるはずだと思うのです。

しかし、リワークの中だけで、私たちは完結していません。むしろ、現実はリワークの外にあります。

自分が現実に関わっている大事な人達は、リワークの外にいるのです。

「感染のリスクが少しでもあるのにならば、不要不急のリワークに行っている場合じゃない」と心配して言われる、身近な人が現れるかもしれません。直接的に言われなかったとしても、心の中ではそう思っている身近な人がいるはずです。

そういうメンバーが、このコロナの脅威の中で、自分にとって本当に必要だと確信しているリワークに通うということ。

だから、葛藤が生まれるのです。

メンバー自身も、今の自分にとって必要だからリワークに参加したいのだけれど、しかし、大事な人、守らなければならない人を、自分が外に出ることで不安にさせて、実際に感染させてしまうことにはならいないか、と不安になり苦しくなり、葛藤するはずです。

そして自分自身が感染してしまう怖さを、あらためて感じる。

葛藤し、悩みます。

やはり、しっかり向き合って、相談して、考え、判断し、主体的に行動することが大事なのです。

その相手は、私たちリワークのスタッフでもあるし、ご家族でもあるし、職場の人でもある。自分が関わっている、身近で大事な人たちです。

そして、その相手は、自分自身です。

コロナウィルスの脅威の中、自分にとって必要なリワークに通うことを巡って、私たちそれぞれが、自分と相手に向き合って、葛藤し、悩み考える経験をしている。

それが、今の私たちが取り組んでいるとても大事な仕事なのです。


2021年3月22日月曜日

 先月の中頃、気温が20度まで上がり一気に春を感じたかと思えば、次の日には最高気温9度に下がったりと、気候が安定しない期間がありました。2月半ばでぽかぽかとした陽気を感じ、一瞬春が来たようで嬉しかったので、本来の春の訪れがいつも以上に待ち遠しくなりました。

 

春の穏やかな日差しとぽかぽか陽気は、つい外で過ごしたくなる気持ちのいい気候だと思います。花粉症に苦しみつつ、いつも春の気候を楽しみにしています。

 

春といえば、桜、梅、さくらもち、うぐいす、お花見・・・みなさんは何を思い浮かべますか?

そして・・・春は出会いと別れの季節でもありますね。

 

CRESSは、メンバーさんそれぞれのタイミングで参加開始日と卒業日が決まるため、会社や学校ほど、同時期に出会いと別れがあるわけではないようにも思います。ただ、やはり戻っていかれる会社の関係で、年度末に卒業される方も多く、今月は他の月に比べて多くのメンバーさんが卒業され、ばたばたと過ぎていく印象がありました。

 

卒業された方々が心穏やかに過ごされることを願いつつ、今いるメンバーさん、そして新たに参加される方々と、心機一転、始まりの季節を迎えたいと思います。

2021年3月8日月曜日

出会いと別れの季節

3月が始まり、1週間が経ちました。

3月は、別れの季節ですね。

先週は(今日もなのですが)、街を歩いていると、胸ポケットに花を刺した高校生や袴姿の大学生を見かけました。

 

別れには、たくさんの感情が伴います。寂しさや不安という感情もあれば、その人がいなくなってしまうことへの怒りなんていう感情もあるかもしれません。

しかし、いずれの感情も、その人と出会ったという事実、そして、それに伴う喜びがあったからこそなんだろうなと感じます。

 

リワークの中でも、たくさんの出会いと別れがあります。

今月も新たに参加されたメンバーさんもいれば、既に卒業されたメンバーさんや卒業を控えておられるメンバーさんもいます。

考えてみれば当たり前のことなのですが、出会いと別れがあるということ。これがリワークの特徴?醍醐味?なのではないかなんて思っています・・・

リワーク参加して生まれた出会い、別れがあります。それがあるからこそ、他のメンバーさんと、別れまでにどのように関わりをしていくかがとても大事になります。

そして、リワークで学んだ関わり方は、きっと職場でも他の環境でも活かされるはずです。それはみなさんがここで得た力だと思うからです。

 

卒業される方、新しく参加される方、まだリワークで頑張るという方、どなたにとっても素敵な出会いと別れの季節になることを祈っています。

 

 

 

 

2021年2月17日水曜日

気づくということ

徐々に暖かくなっていくのかと思いきや急に寒くなって、体調を維持するのが難しく感じていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
週末からはまた気温が上昇するようですし、毎日天気予報をチェックして調整できる服装でお過ごしくださいね。


さて、本日の日直さんが「気づくことと気づかないこと」をテーマに朝の一言を話してくださいました。リワークプログラムでも、一つの物事に対し多方面からフィードバックをもらう事で、日々たくさんの気づきに直面しています。

会話の中や、仕事のやり方でも自分都合だけで進めていけば「なんで通じないんだ」「この人とはやり方が違ってやりにくい」とマイナスの感情が出現しやすいかもしれません。
その感情のままプイッと拒絶してしまえば何も発展しませんが、一呼吸置いて振り返ってみてください。気の知れた友人や家族に相談してもいいでしょう。違う見方をすることで、その時体験できなかった気づきに出会えるかもしれません。

全ての体験がいいように変化するとはいきませんが、気持ちが楽になるのであれば実践してみるのもいいと思うのです。

言われてみれば当たり前と感じることも、意識して見なければなかなか気づきにくいものです。私自身今日の一言を聞いて、改めて大切にしたいと感じたので、みなさんと共有できれば幸いです。

2021年2月12日金曜日

リワークでの手応えって?

「リワークにいるときは、休職に至った職場の時と違って、安心して過ごせたら。」そうメンバーは思うでしょう。

そう過ごして欲しいと、私たちも思います。

でも、安心して過ごせるという意味が、リワークが現実から切り離された場所になっているという意味では困ります。リワークは、現実に向かっていくための場所なのですから。

そしてリワークに参加していると、何らかの危機が訪れます。例えば、

・欠席が増えて出席率が下がってくる。

・苦手なプログラムが出てくる。

・グループの中に溶け込めない。

・苦手なメンバーが出てきた。

・スタッフとの関係が悪くなってくる。

・他のメンバーの優秀さと自分を比べて、劣等感に陥る。

こうした危機によって、リワークは苦痛な場所になります。リワークに来ることが嫌になります。

職場では、その結果、休職に至ってしまったのかもしれません。

当然私たちは、メンバーに、職場と同じことを繰り返して欲しくはありません。リワークで体験している危機を、一緒に考えて、踏みとどまり、新しい経験にしてもらいたい。

そう思って、メンバーに関わります。

「リワークでの手応え」ということを考える時

――職場で辛いときに繰り返されていた行動や考えがあったとことにメンバーが気づき、でもやっぱりリワークでも同じように辛くなるのだけれども、今度は以前とは違う何か新しい経験として、そのメンバーにもたらされる――ということを考えたいのです。

これは言葉で言うほと簡単なことではない。それは、わかります。

苦手なプログラムが得意になることはないし、嫌な人が好きになる訳でもないかもしれない。他のメンバーに比べて自分は出来ていないという最初の劣等感は、参加が長くなるにつれて確信に変わっていくかもしれない。信頼がなくなったと思った相手には、何を言われても不信感が募るばかり。自分が良いように変化できている感じがしなくなって、そうなったらリワークは意味がないなと思うかもしれない。

こうした体験は、非常に苦々しく、不快で、苦しいものです。

でも、そうであるからこそ、リワークではそういうメンバーのことを一緒に考えようとします。

その過程で、一体、何をそのメンバーが経験するか。

それが、リワークでの仕事です。

この仕事に意味がないと感じるか。

この仕事を無理矢理、やらされていると感じるか。

この仕事は辛いけれど、やって良かった、と思えるか。

最後に挙げた仕事になったら良いな、と思い、スタッフは一緒に仕事をしますし、その仕事を一緒にしたいと思えるメンバーが少しでも出てきてくれる職場を目指して、このリワークは存在しています。

リワークは、その意味でも、現実に通じている職場です。

だから、リワークで危機が訪れていない、ということは、本当の危機です。それは、その人が、リワークでは自分の現実に向かい合わずに済んだ、ということなのですから。

リワークという職場を終了するときに、何らかの手応えを感じて、その経験を次の現実につなげていって欲しい。そう思います。



2021年1月27日水曜日

絵本

 寒さが厳しい日もあれば、日中はあたたかさを感じられる日も出て来ましたね。

感染症の拡大に伴って、例年とは異なる年明けのスタートになったな〜と、個人的には感じているのですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

私は、近所をお散歩したり、栄養満点の食事を作ってみたり…、引き続きお家時間が多くなっています。読書の時間も増えました。手に取る本の種類も広がったようにも思いますが、今日は本を読む機会が増えたので、絵本の紹介をしたいなと思います。

 

リワークの朝の一言などで、メンバーや時にはスタッフが、絵本をテーマにお話をされていたことがありました。知っている絵本や、知らない絵本があり、楽しんで話を聴いていました。

そういった経緯もあって、私も絵本を1冊(正しくは、シリーズものになった絵本を)紹介したいと思います。

 

 

14ひきの”シリーズをご存知でしょうか?

 

いわむらかずお さん の絵本です。この14ひきのシリーズを紹介したいと思います。昔からある絵本なので、手に取られたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

私は、この14ひきのシリーズが大好きで、大人になった今も、たま〜に読み返すことがあります。14匹のねずみの家族のお話です。森の中に自分たちで作ったお家で生活しているねずみの一家が、時には「せんたく」に出掛けたり、「やまいも掘り」に行ったりする様子が、1冊ずつに描かれている絵本です。

何気ない日常が描かれているのですが、私にとっては、ヒヤヒヤする場面やほっこりする場面があって、何だかこころを動かされる絵本なんです。

 

 

何に惹かれているのか?どうして好きなのか?というと…

 

いわむらかずお さんの絵が好きだから。あたたかみのある可愛らしい絵で、眺めているだけでもほっこりするので、そんな部分に魅力を感じているのだと思います。それだけではなく、四季折々の様子や、大家族なんだけど、一人ひとり(11匹でしょうか?)が、ひとまとめに、一律に描かれるのではなく、それぞれの様子で描かれている、そんなストーリー自体が好きなんだと思います。

 

以前、いわむらかずお さんが何かのインタビューで、「右向け右の時に、左を向いていると怒られるというのは、好きではない。皆と違うことをしているということは、とても大事なこと」と仰っていたことがありました。この言葉に言いあらわされていることが、絵本の中に描かれているなと感じています。

 

きょうだいの中には、しっかり者もいれば、豪快でやんちゃな者もいて、それをあたたかく見守るおばあちゃんや、ひやひやするお母さんの姿が描かれています。同じ事柄に家族で取り組むんだけど、それぞれに個性があって、楽しみ方や取り組み方が異なる姿が一つ一つ描かれています。そして、違った方向を向いている誰かを否定するのではなく、皆それぞれの向きがあることを肯定しているような印象を受けます。

しかも、文章でそれらを説明するのではなく、“絵”で表現されているのです。

 

絵本を開くと、“私だったら、さっちゃんと同じことをしているだろうな”と思いつつも、本当は“なっちゃんみたいに振る舞えたら楽しいのかも”とぶつぶつと喋っていることがあります。自分だったらどうしているだろうなと想像すると、ねずみ一家に仲間入りした気分にもなれて、それが何度も読み返すポイントの一つでもあると思います。14匹それぞれに魅力があって、それぞれの視点があって…、だから何度も読み返したいと思わせてくれる絵本なのかもしれません。

 

突然ではありますが、リワークのことも取り上げたいと思います。

リワークでは、皆で同じプログラムに取り組みます。しかし、メンバーそれぞれの取り組み方や思いがあると思います。リワークにも、個性があらわされる瞬間がたくさんあって、それらに皆さんの魅力があるなと実感する場面が多々あります。例えば、SSTやグループ作業での様子に限らず、新たなメンバーが加入した時の皆さんの自己紹介の仕方や、朝の一言、書道の時間など、その人らしさや、その人ならではが表現される場面がたくさんあります。

リワークでの取り組みに私自身が魅力を感じるのも、14ひきのシリーズに魅力を感じるのも、共通点があるんだな〜と、絵本を手に取って改めて実感しました。

 

14ひきのシリーズをご存じない方は一度手に取って頂きたいなと思います。また、リワークの中で感じた、それぞれのメンバーならではの魅力を大切に、これからもリワークに携われたらいいなと感じています。

 

2021年1月13日水曜日

新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます。

2021年初めてのブログです。

CRESS14日からスタートしています。

 

2020年の新年のご挨拶のブログを見返すと、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることに触れ、大きなイベントがたくさんある年になる、と書かれていました。

1年前は、新型コロナウイルスのこれほどの流行を、まだほとんどの人が予想もしていなかったのだと、改めて感じました。

予想していた2020年とは、大きく違う1年になった方が大半だったと思います。CRESSも、通常とは異なる運営を行ってきましたし、メンバーさんもスタッフも、楽しみにしていたことができなくなる、当たり前の生活が当たり前ではなくなる、という状況に直面しながら過ごしてきました。

 

2021年は、どんな1年になるのでしょうか。みなさんはどんな1年にしたいでしょうか?

1年後、あのときは大変だったね、と笑えるといいなと思いますが、今の状況だと難しいように感じてしまいます。すぐ先のことでも、どうなるかわからない、予測できない中で、今自分に出来ることを積み重ね、未来に繋げていく1年にしたいと思います。