2020年2月12日水曜日

ぎゅーっとかたまっている“体”と“心”ほぐしませんか?

ここ最近は、コロナウイルスの話題が世間を賑わせていますね。新型肺炎だけじゃなく、インフルエンザや風邪等も流行っています。今年は、暖冬の影響?か、花粉も昨年よりも8日、平均よりも14日早く飛んでいるようです。なんだか、気をつけたり、対策を取ったりすることが重なって、ゆったりした気分になりにくい日が続きますね。
皆さまは、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回はリワークで行っているリラクゼーションについて書いてみようと思います。

何故かと言うと…。年明けからあまりゆったりした気分になれず、追われるような毎日を送っている気が私自身しているからです。先にも書きましたが、インフルエンザなど、気をつけないといけないことも沢山あって、なんだか“ゆったり”から遠ざかっているような気がするからです。私自身が…ですが。

リワークでは、水曜日の午後の時間に、「リラクゼーション」という時間を設けています。以前のブログで、筋弛緩法を書いたことがありました。今回は、同じリラクゼーションの時間に行っているCRESSの「ストレッチ」を紹介しようと思います。

からだが緩まると、“ぐっと”入っていた力が“すっと”抜けます。からだだけじゃなく気分面でも、どんよりから少し軽くなったように感じられる効果もあります。ぎゅーっとかたまっている“からだ”と“こころ”を一緒にほぐしてみませんか?


CRESS流ストレッチ☆

1. 深呼吸
手を組んで、上に伸びます。背筋をしっかりと伸ばすことがポイント。大きく息を吸い込みながら伸びて、息を吐きながら手を下ろしましょう。×3回。

2. 脇腹
腕を組んで、上に伸ばします。背筋を伸ばして、からだをゆっくりと左へ。左を終えたら、右側も同様に。

3. 
左肘を曲げて、右手で左肘に負荷をかけます。左を終えたら、右側も同様に。

4. 肩、腕
両手をクロス。肩から腕にかけて伸ばします。左右1回ずつ行いましょう。

5. 手首
右の手のひらを天井に向けて前方へ伸ばします。左手で、右手を反らせます。今度は、右手の手のひらを床の方へ向けます。手の甲側を伸ばします。左側も同様に。

6. 
まずは、頭を前に倒します。床を見るようにして、後頭部を手でおさえて負荷をかけましょう。今度は、後ろに倒します。首の前側を伸ばしましょう。続いて、横です。左右順に横に倒して、首の横側を伸ばします。最後に、斜め前に首を傾げます。

7. 
左右2回ずつ、大きくまわしましょう。

8. 
両肩に手を当てて、前後に3回ずつ回しましょう。肘で大きく円を描くイメージでまわすと良いです。

9. 
両肩をぎゅっと力を入れて、耳に近づくようにあげます。そして、すとんと落とします。×3回。

10. 全身脱力
椅子にゆったりと座ります。足は床から浮かせて、手も足も一斉にぶるぶると揺すります。

11. 深呼吸
 手を組んで、上に伸びます。背筋をしっかりと伸ばすことがポイント。大きく息を吸い込みながら伸びて、息を吐きながら手を下ろしましょう。×3回。



からだがすっきりした感覚があるかな?と思います。良ければ、ご自宅やお仕事のちょっとした合間にやってみて下さい。

2020年2月7日金曜日

リワークを卒業していかれたメンバーさんたちへ

リワークプログラムCRESSではこの年末から1月にかけて、たくさんのメンバーさんがリワークを卒業されました。

元の職場に復職された方が多いですが、新しい道に踏み出された方もいます。
卒業して、遠い場所に行かれている卒業メンバーさんもいます。


卒業メンバーのCRESSへの参加期間は、4ヶ月ほどの方もいれば10ヶ月ほど参加されたメンバーもいます。

卒業されていくメンバーを前にして、この方たちがリワークへの参加を希望してお会いした時もことを、想い出しました。

元の職場への復職は困難になり、復職への道は途絶えてしまった。体調も優れず、希望が見えず、暗い表情でやってこられたメンバーさん。自分に自信をなくし、自分の価値を感じられなくなっていた。

早く復職をしたいと焦っていても、現実的には気持ちも体力も追いつかず、復職への焦りが募るほど、復職への道が遠ざかっていくようだったメンバーさん。リワークも早く卒業しなくてはと切迫していました。

自分の考えや想いは一方的に主張しても、相手の考えを聞き取ることができずに、自分をなかなか客観視できなかったメンバーさん。そういう姿を、誰かに照らし返してもらえることがなかなか持てなかったようでした。

職場で怖いことがたくさんあって、恐怖にふるえているメンバーさん。自分の主体性と意思を持とうにも、怯えと恐怖の前に、自分自身が主人公になって舞台に上がることができないでいた。

休職を繰り返しても、自分に一体何が起きているのか、じっくり考えることがないままきてしまったメンバーさん。リワークに一体何で通ってきているのか分からず、自分がどこに向かってくるのかもわからない。

仕事と家庭の両立に悩み、休職は自分の人生の危機でもあったメンバーさん。これまでは自分個人にあったと感じてたプライドや専門性も、相手のために生きることで、見失われて、一体自分には何が残っているのか、自分がなくなってしまうような喪失感に打ちひしがれていました。

皆、休職で苦しんでいたのです。

そういう方たちが、リワークに参加して、グループは一緒に悩み、考え、笑い、泣き、心の中にお互いを宿して、リワークを卒業していかれた。

苦しくて希望が見えずにリワークに参加を開始しても、皆、助けを求めていました。

でも、卒業されたメンバーさんたちは、今は、リワークにいません。

毎日リワークに通い、生活記録を毎日書き、リワークで経験していることを週末も考えて、悩んでいた。
でも安易に休むことなく、リワークに来て、何が辛かったのか、何が不安なのか、勇気を出して相談していた。

皆、卒業されて、今は、それぞれの職場にいます。

「皆、どうしているだろうか。」

よく考えます。

私だけでなく、一緒にリワークで復職目指して過ごしてきたメンバーさんたちも、皆さんとの別離を経験して、そう思っているはずです。

健闘を祈りながら、ふと、その人の姿がもうリワークルームにはないことを想って、悲しくなります。

「あのメンバーさんが今、ここにいてくれたら、きっと、こう言ってくれたはずだ。」
そう想って、プログラムを現在受けているメンバーもいるはずです。

アフターリワークでも会えるだろうか、と思います。

順調にお仕事をされていたら、どれだけ喜ばしいでしょう。リワークで自分に向き合って苦しんだ、あなたの経験が、きっと生きているんだし、あなたが獲得した力を発揮しているんだと思います。

でも、順調でなくてもいいんです。
職場で戻って、また辛いことがあり、悩んで苦しんでいるときこそ、アフターリワークに来てほしい。

リワークに初めて来たときのことを思い出して下さい。

リワークは、仕事で悩み、対人関係に苦しみ、人生が辛く哀しいときに、あなたが訪れた場所です。

それまでは、そんな姿は見せられなかった。
息を潜めて生きなくてはいけなかった。

けれども、リワークに来て、私達は出会いました。

だから、アフターリワークに、また助けを求めに来てください。

リワークは、卒業されたメンバーにとって、いつでもその苦しみを一緒に考えて、明日の希望に繋げられる場所として、これからもあり続けます。