2022年12月26日月曜日

今年の一文字

2022年もあとわずかとなりました。皆さんにとって今年はどのような一年でしたでしょうか。既に毎年恒例の清水寺での今年の漢字が発表されています。今年は、「戦」とかいて「せん」との発表でした。ウクライナでの戦いを始め、サッカーW杯での健闘など、様々な世相の意味合いをこの一文字に込めて滴められていました。

 リワークでも一年最後の自己分析では、メンバーの皆さんに一年を振り返った自分にぴったりくる文字を考えてもらいます。一文字に限らず、今年一年の自分を見つめ直すことで浮かび上がってくる文字をいくつか挙げてお話される方もおられます。全員で自分の文字を紹介しあって、それにまつわる気持ちをお話いただくと、様々な文字が選ばれて、千差万別な意見をお聴きすることができます。その中で、同じ字を選びながらも、全く違う角度からその字を選んでおられたり、字へのイメージが正反対であったりする驚きがあったり、逆に、全く違う字を選んでおられる数名が、お話を聞いていると、どこか深い部分で共通の想いが語られているなあと感じる発表もたくさんありました。

 メンバーの皆さんもそういった想いのつながりを感じておられたのではないかと思います。

私も皆さんが一文字を選ばれている気持ちを体験してみようと、自分自身の一文字を探してみたのですが、なかなか一年の自分を象徴する字を選ぶのは難しいなあと、皆さんがいかに毎日リワークで心のエネルギーを使って自分自身に向かわれているのか・・・を実感しました。

いろいろな字が浮かんでは消え浮かんでは消え・・・していましたが、犬の散歩をしながら道祖神やお地蔵様を前にしながら、ふと「祈」という文字を思い浮かびました。毎日、散歩しながら今年も一年通る度に、あれやこれやお地蔵様たちに勝手な願いや懺悔をしてきたなあ・・・と思い出しました。

 不思議なことに、ずっと祈り続けてきましたが、振り返ると祈りの内容が非常に変化していることに気がつかされました。葛藤の真っ只中にいる時の祈り、少し渦中から浮き上がりいろいろ見えて来た時の祈り、祈りはどこか感謝であったり、自分への励ましであったり、戒めであったり・・・いろいろにその時その時の自分の心境で変化しながら、お地蔵様の微笑みを借りながら自分との対話をしていたのだな・・・と今年の一文字を考えながら気付かされました。


 リワークでの心の作業は、現実で忙しくし過ぎていると、気づかぬまま通り過ぎてしまいおざなりになりがちな気持ちに向き合う作業です。1人ではないということが、そういった心のエネルギーのいる作業に取り組む後押しとなるのだなと感じました。


 皆さんが来年どのような一文字を選べれるのか・・・

皆さんにとって良き一年となりますようお祈り致します。

2022年12月17日土曜日

今年もあと少し。

 気が付けば師走…という事で今年もあと2週間となりました。どおりで寒いはずですね。この時期になると急に焦り、時間に追われている感覚に陥るのは私だけでしょうか?皆さんは何かやり残したこと、気になったままの事などはありませんか?


 リワークには個人プレゼンというプログラムがあります。月に一度、あるテーマに沿ってイメージすることを5分の内容にまとめ発表して頂きます。今月は“2022年の私”というテーマでした。かなり大きなテーマですし、普通に考えても1年をたったの5分にまとめるなんてとても難しい課題だと思います。またリワークメンバーにとって過去を振り返るという事は、休職経験を振り返ることでもありますから、自ずと厳しい作業になるのです。今年は多くの方が休職とリワークについて触れ、それぞれの経験してきたこと、今経験していることについて真剣に正直に話してくださいました。このテーマをきっかけに過去を振り返り、そして今の自分に繋げようとされているのが伝わり、5分に詰められた言葉の重さ、その人の一年の重さを感じました。メンバーの方々も話せたこと、聞けたことでまたお互いの距離が縮まった感覚があったのではないかと思います。自分の辛い経験を振り返り、それを他人に話すこと、これは大変にしんどい、怖いことだと思います。容易なことではありません。ただ話すことで少し気持ちが楽になったり、誰かが自分を知り理解してくれたという安心感を持てることもあると思います。今このブログを読んで頂いている方の中で、一人で悩むことに疲れていたり、自分の辛さなんて誰にもわからないと孤独を感じている方、ぜひリワークの参加を考えてみてください。決して楽しいことばかりではありませんが、あなたの悩みを一緒に考えようとする人たちがいます。状況は違えど同じ休職という経験を持つメンバーと一緒にこれまでのこと、これからのことを考えてみませんか?


 2022年もあと2週間!もう静かに心穏やかに過ごすのみです…。大掃除…。

2022年12月1日木曜日

“ことば”を使うこと

 黄や赤のきれいに色づいた葉が、はらりはらりと落ちていく様を見ていると、冬の訪れを実感しますね。あんなに暑かった夏が遠い記憶になりつつありますが、皆さまは季節のかわりをどんな風に感じておられますか?

 

今回は、言葉を使うこと、相手に言葉を用いて何かを伝えることについて、最近私が感じたことを書きたいと思います。

 

リワークでは、自分の思いや意見を他者に伝えることを目標に取り組まれている方がいます。それは、休職に至った経緯の中で、相談できなかった自分や、一人で抱え込んでいた自分がいたことに気づかれたからこそだと思います。

他者とコミュニケーションを取ろうと思う気持ちの中には、再発を予防につながるという考えなど、メンバーさんによって、いろいろな目的があると思います。

また、目標を立てて、実際に思いを言語化することに挑戦されている方や、ノンバーバルでのコミュニケーションに頼らず、言葉を使うことを意識されている方の姿を見ることがたくさんあります。

そして、伝えて良かったと安堵している方、言葉にしようと思うけれど、何だか怖くて言葉にできなかった・・・と反省されている方の姿も見られます。

言葉を用いて相手に思いを伝えることに、不安や怖さを感じることは、自然な心の動きでもあると思います。

一方で、怖い・不安ということにとらわれてしまい、相手に思いを伝えることの楽しさや嬉しさを忘れているようにも、私は感じています。

 

私事ですが、言葉を覚えたての小さなこどもが言葉を用いてコミュニケーションをはかろうとする姿を見る機会が増えました。

 

言葉を覚えたての小さな子は、熱心にかつ率直に言葉を使って、思いを表現してくれます。

例えば、朝には必ず「おはよー!」と言いながら駆け寄ってきたり、できないと困ったことを「やってー!」と全力で訴えたり。時には、欲しいものを「ちょうだい」と言ったり、嫌なことには「いやー!」とはっきりと言ったりします。躊躇いなく、言葉を使う姿に感心するばかりです(嫌とはっきりと言われると困ることもありますが)。

そして、「いやー!」ということに、「あらら、嫌なんか〜」と応えると、満足そうにしますし、嬉しかったことや欲しいものを伝えて、それが叶った時には、とても嬉しそうにします。

伝わったという感覚があるからでしょうか、何かがあると、積極的に言葉を使って、自分の意思を伝えようとします。

 

こういった小さな子の姿は、私にとって、「自分の思いを他者に伝えることは、そんなに怖いことではないのかもしれない」と思わせてくれる姿でした。

 

他者に思いを伝えることに、怖さや不安を感じることは、いろいろと考えることがあるからこそ、言葉を使って他者に伝えることをためらう気持ちも出てくるのだと思います。それはとても大切なことです。ただ、ためらう気持ちは自然ですが、伝えるべき時に、自分だけのものにしたり、言葉を使わずに終わったりしてしまうだけでは、なんだか勿体ないなと、思わせてくれたのも、小さなこどもの姿でした。

 

私も今日あった何気ない出来事を誰かに伝えたいと感じたり、悩んでいることを誰かに(私の中では明確に思い浮かべている人がいますが)伝えよう、相談しようと思っています。

2022年11月21日月曜日

木々の葉がきれいに色づいていますね

朝晩の気温がぐっと下がってきました。日中はまだ暖かく感じる時もあるので、紅葉を見ながらゆっくり散歩するのも心地いいかもしれませんね。

紅葉は急激な気温の変化によって、光合成からエネルギーに変換する働きと、そのエネルギーを使って養分をつくる働きのバランスの乱れを保とうとして色づくそうです。

人の体も今のように寒暖差が大きい時期は自律神経のバランスが乱れやすく、いろいろな不調が出やすい時期でもあるので、生活を見直して快適に冬を迎える準備をしませんか。

 

3食食べる…体内リズムを整えたり、体をつくり為に必要なエネルギーを食事から摂取します。体を冷やさないためにも、根菜類や代謝を高める発酵食品、冬が旬の食べ物を選んでみてください。

 

・適度な運動…寒くなってくると活動量も減りがちです。天気のいい日は散歩に出たり、同じ姿勢が続いていれば1時間に5分程度ストレッチ休憩を入れるなどこまめに体を動かすようにしてみてください。夏ほど口渇感が出にくいので水分摂取も忘れずに行いましょう。

 

・入浴…夏場はシャワーで済ませていた方も、40度程度の湯船で10分程度温まってみてください。日中寒さで固まった筋肉をほぐして代謝を上げてくれます。

 

・質のいい睡眠…体を締め付けるような服装は血液循環を妨げてしまいます。ゆったりした服装で、湯たんぽやエアコンなど活用して心地いい環境を整えておきましょう。カーテンを少し開けておくと日の光が入って朝起きやすくなります。

 

情報としては既知のものが多いかもしれませんが、いざ困ったときには思いつかなかったりもします。これからインフルエンザやコロナの第8波に備えて感染対策と体調管理に気をつけて過ごしましょう!

2022年11月4日金曜日

リワークプログラム SST

当院のリワーク・プログラムの1つにSSTsocial skill training)があります。SSTは、主役と脇役数名であらかじめ用意されたシナリオの中で演じてもらうロールプレイの形式で行っています。どの職場でも起こりうるような場面が設定され、そこで立候補によって決まった人たちに役割を演じてもらいます。数名で演じる脇役には用意されたセリフがありますが、主役にはありません。主役は脇役とのやり取りを通して即興で演じることになります。頼りにならない上司、やる気があまり見られない後輩、あるいは周りからの評価が高い同僚など、毎回違ったキャラクターの脇役が登場します。そして、主役はロールプレイが始まるまで脇役からどのような言葉が出てくるかわからない、つまり、ロールプレイの中で自分がどう反応するか事前に準備ができないため、その時感じた素の感情が出てくることが予測されます。主役を演じることは緊張や不安を伴い、勇気のいる決断と言えるでしょう。相手が攻撃的な態度をとってきたら主役の自分はどのように反応するか、依存的に関わってくる後輩がいたらどう接するか、あるいは強引な上司に大量の仕事を押し付けられたら…ロールプレイを通して休職前のストレスが想起されたり動揺が走ったりするかもしれません。しかし、改めて自己のコミュニケーションの取り方について振り返ることができます。戸惑いや動揺だけでなく、もしかしたら思っていた以上に冷静に対応することができる自分に気づくかもしれません。

 

ロールプレイ終了後には、演じた人、その様子を見ていたほかのリワークメンバーたちから気づいたことや感じたことなどをコメントしてもらいます。不安を抱えている主役を見ていた人たちは同じように辛い気持ちになるかもしれないし、攻撃的な上司を見て怒りを覚えるかもしれません。見ている側にとっても、演じている人たちと自分を重ねながら、自分ならどう対応するのか考える機会になります。

 

舞台の上で上手に演ずることが、このプログラムの目的ではありません。演じる人だけでなく見ている人たちも、不安や焦りといった様々な感情をプログラムの中でともに体験することができます。そして共有された体験だからこそ、見ていた人達から伝えられた感想や気づきには重みがあります。メンバー全員でこの時間を共有することで、主役を演じる人にとってのこのプログラムが復職につながるより貴重な体験となるでしょう。

2022年10月14日金曜日

グループ作業で、「ワクワク♪リワーク通信2022年秋号」を作りました

リワークプログラムCRESSのプログラムの一つに、「グループ作業」というプログラムがあります。

グループ作業では、リワークの集団を職場に見立てます。CRESSメンバーが、いわば、職場の同僚に当たるわけです。そして、2ヶ月ほどの期間をかけて、一つのプロジェクトに、CRESSメンバー全員で取り組みます。

具体的には、グループ作業も、CRESSの多くのプログラム同様、毎週1回実施しています。1回の時間は、半日プログラム(105分間)で、これが一つのプロジェクトにつき、10回前後。この決められた時間の中で、一つのプロジェクトの完成を目指すのです。

これまでのグループ作業の成果物は、当院のホームページにすべてアップし、公開しています。


ワクワク♪リワーク通信

タウン誌 和(なごみ)〜こころの寄り道〜

文芸誌オーロラ(Aurora)

響生(きょうせい)メモワール


今回は、直近のグループ作業の成果物を、ご紹介します。

ワクワク♪リワーク通信2022年秋号(No. 30)です。



リワーク通信も、今回で通算第30号になりました。
遡ること、創刊号が2012年秋。これがCRESS初めてのグループ作業の成果物でした。
これまでのメンバーさんたちが作ってくれたリワーク通信には、この10年間のCRESSの歩みが刻まれています。
今回のリワーク通信も、過去の作品の大事な部分を継承した上で、今のメンバーだからこそ作ることができる作品を目指しました。

グループ作業のプロジェクトとその成果物には、共通目標があります。それは、
CRESSの今のメンバーだからこそ発信できる内容にすること。
だから、その内容は必然的に、メンバーがCRESSで経験していることを出発点にしています。
リワーク通信も、まさにそうです。
リワークですから、メンバー全員で復職を目指している集団です。しかし、それは「リワーク」についての天下りの説明です。
もちろん、私たちスタッフは、リワークという集団療法の意義を、復職と再発予防の観点から、説明する言葉を持っています。
しかし、実際にリワークに参加しているメンバー自身は、リワークで何を日々経験しているのでしょうか。

メンバーのリワークでの経験を発信するのが、グループ作業のプロジェクト。
CRESSのグループ作業の成果物は、メンバーが実際に何を経験しているのかを、経験の当事者であるメンバー自身が、外に向けて発信する仕事なのです。

今回の最新のリワーク通信をご覧いただけたら、現在のCRESSメンバーたちの率直な想いの一端が、分かると思います。
リワークで復職に向かって順調に進んでいる、という一面的な内容は、ここにはありません。
在籍期間も年齢も様々なCRESSメンバーが、グループの中で、復職への不安や、リワークの中での辛い経験も含めて、しかし、お互いに影響を与え合いながら、日々リワークに参加していることが、きっと読者の方に伝わるものと思います。
楽しいことも、辛いことも、嬉しいことも、悲しいことも。グループでお互いに関わり合うから、経験する。
休職という痛みの経験を持ったメンバーが、一人ではなく、グループの中で、いろんな気持ちを経験して、それを一緒に考える。
きっと、それが、生きていることなのです。

限られた紙面の中で、CRESSのメンバーが経験を文字にし、絵を描き、一つの作品にする。
手を動かし、心を動かし、交流しながら、仕事をします。
そうすることで、仕事をするからこそ経験できる、いろんな気持ちが感じられます。
楽しいことも、辛いことも。嬉しいことも、悲しいことも。
いろんな気持ちを一緒に考え合えると、もしかしたら、仲間だと感じられるかもしれません。
そんな相手には、感謝できるかもしれない。
リワーク通信で、少しでも多くの方に、CRESSメンバーの取り組みが伝わったら、嬉しく思います。



2022年9月16日金曜日

自分にとっての秋

前回の投稿に続きますが、秋を取り上げて、ブログを更新していきたいと思います。


街並み、気温や香り(金木犀の香りが代表的ですが、今年はまだ出会えていません)といった変化を足音にして、秋という季節の訪れを感じることができるようになってきましたが、皆さんは『秋』と聞いて、どんなことが頭に浮かびますか?

 

私は、夏に青々としていた葉が、黄色や赤色と姿を変えて、秋の涼しい風に撫でられて、乾いた音を立てている様子が頭に浮かびました。それぞれの葉に、ほんの少し緑色が混じり、夏の名残を感じさせながら、次の季節へとゆっくりと向かっていく。風に撫でられ、同じ茂みの仲間と離されて地面へと落ちる葉や、茂みを色付ける仕事を成し遂げる葉がいる。葉は一見すると、全て同じように見えるけれど、どれも違う体験を持っている。1枚の葉を手にとって、丁寧にじっくりと見ていけば、それぞれのストーリーが存在していることに気が付きます。

 

それは私たちも同じです。私たちは、それぞれ違います。多くの人が秋という1つの季節を共有しながらも、感じることはそれぞれにあるでしょう。もちろん、秋に限ったことではありません。何を感じているのか、どんなストーリーを持っているのか、知りたいと思った時、初めて得られるものがあります。リワークに参加されているメンバーさんは、『知ること』に日々、取り組まれています。休職に至った自分のこと、リワークに参加している今の自分のこと、同じリワークのメンバーのこと、職場のこと、家族のこと…ここには書ききれないほど、たくさんの『知ること』に取り組まれています。『知ること』に取り組むことで、自分のストーリーを読み、綴る。その作業を繰り返し、ストーリーが厚さを増し、豊かなものへと変わっていくのです。

 

読書の秋という言葉もありますが、今年の秋は、自分のストーリーを読んでみる、知ってみるというのもひとつではないでしょうか。秋は実りの季節です。自分を知ることが皆さんの実りへと繋がりますように。

 

2022年9月5日月曜日

秋のひと時

  まだ暑さは残りますが、ようやく秋の気配が感じられるようになりました。      

秋といえば皆さんそれぞれ、夏とは違った楽しみや、癒やしが想い浮かぶのではいかと思います。我が家はどうも食欲の秋に傾きがちなようで・・・。

 先日、「グレーテルのかまど」というお菓子作りの番組で、なんとも宝石のように美しいフルーツサンドを特集していました。その美しさに、珍しく子どもも手作りしたい気持ちに掻き立てられたらしく、早速果物とクリームを買い込みました。見たとおりに再現し、美しいフルーツサンドができ、私も子どもも大満足。ところが、せっかくできたフルーツサンドですが、出された瞬間は皆とても楽しい気持ちになるのですが、食べ始めるとボリュームが多すぎて2〜3口でお腹いっぱいになり、無残にも途中で食べ残されてしまっていました。

 普段ならその残骸を見て、せっかく作ったのに・・・と何か恨み言を言ってしまいそうなのですが、作った本人が満足そうにご機嫌でいるのを見ると、なぜかそんな気持ちもすっと消えてしまいました。そんな様子を見ていると、作ったことで心が満たされ、いろいろな事はどうでもよいのだなと感じました。  私も、いつになく既のところで余計なことを言って、皆の心の満足を帳消しにしなくて済んだのは、私自身フルーツサンドを作ることで十分楽しみを得られていたからなのかな〜と感じました。私の感覚ではどうしても、フードロスや食べ物を残してしまう罪悪感が起きてしまうのですが、正しいことに囚われ過ぎて皆の楽しんでいる気持ちを潰さなくてよかったと思えた瞬間でした。

 ふと、以前に料理家の土井勝さんがおにぎりの特集をしていた時に、米を丹念に洗うことで、美味しいおにぎりが出来ると伝えた時、アシスタントの方がお米の栄養が取れてしまいませんか?とたずね、土居さんが、今の時代お米で栄養を摂らなければならない時代ではないので、そこにこだわらずに美味しいことを追求してもいいんじゃない?とやりとりしていたのを思い出し、時代や、その環境が変化してきた多様化の求められる現在、何が今ここにいる自分と相手にとって大切にできるとよいのか・・・自由度が広い分、柔らかい頭が必要だなと感じました。それは楽しくもあり、難しくもあるものだなあと感じた秋の一時でした。皆さんもいろいろ秋を味わって見て下さい。

2022年8月23日火曜日

暑さに強い身体になる。

 お盆も過ぎ8月も後半に入りましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。TVからも日々猛暑、酷暑といった強い言葉が聞こえてきます。皆さんの体調はいかがでしょうか?体のだるさ、頭痛、食欲不振、といった症状はありませんか?寝付きの悪さ、中途覚醒、日中の眠気といった、睡眠の質の悪さを感じておられませんか?もしかすると自覚のないまま夏バテになっているかもしれません。

 「暑熱順化」という言葉をご存知でしょうか?これは字の如く暑さに身体が慣れることという意味です。環境省は暑さに強い身体をつくる「暑熱順化」を推奨しています。これだけ暑いと熱中症にならないため、エアコンが効いた部屋で過ごすことを選択される方が多いと思います。それも大事な対策です。ただそれでは必要時の外出の際に暑さに身体が対応できず、逆に熱中症になりやすい状況に成り得ます。そこで、健康的に夏を乗り越えるために「暑熱順化」を行い、暑さに強い身体を作ることが大事です。ではどうやって作るのでしょうか?

 「ある程度暑い環境の中で運動を行いしっかり汗をかきましょう!」


 これは、熱放散のメカニズムに変化を起こさせるためです。もう少し詳しくお話しすると、人は体を動かすと、体内で熱が作られ体温が上昇します。体温が上がった時は発汗や、皮膚血管を広げることで熱を放散させ体温を調節しています。この体温調節がうまく出来なくなると、体の中に熱がたまり熱中症が引き起こされます。「暑熱順化」が出来ていると、この熱放散がしやすくなり体温の上昇が防げるのです。「暑熱順化」とはそもそも夏が来る前の梅雨終わり頃より始めることが推奨されています。今は夏本番で、いきなりこの猛暑の中運動を始めることはかえって危険です。ただ、朝晩の気温が下がっている時間を選んでウォーキングをしたり、運動が難しい場合は毎日入浴することでもOKです。汗をかく体にすることがポイントになりますので、入浴時は汗が出るまで浸かって下さい。大体1015分が目安とされていますが、体調をみながら時間は調整して下さいね。これを2週間続ければ「暑熱順化」するとされています。


 期間も短く、決して難しい内容ではないと思います。

暑さに強い身体を作り、共に残暑を乗り切りましょう!

2022年8月10日水曜日

明日から夏休み

 今日も暑いですね…。昨日も暑かった。その前も…。きっと明日も、明後日も暑いですね。明日からリワークは夏休みに入ります。暑さ対策(コロナの対策も忘れずに)をしっかりしつつ、皆さんにとって充実した休みになると良いなと思います。

 

と、サラッと「充実した夏休みになると良いな」と書きましたが、充実した休みとはどんな休みでしょうか。

いろいろあるとは思いますが、休みへの入り方も、その後の休みが充実するかどうかに関連していると私は思います。

 

今週のセルフチェック(月曜日のプログラム)で、休みの間の過ごし方に対して、不安を感じているという話が出ていました。今のメンバーさんだけでなく、過去にリワークに在籍されていた方からも、休日の前、特に大型連休の前には、休みだという安堵感がある一方で、休みに対する不安があるということも話されていました。

休みを前にして、不安を感じることは自然なことだと思います。楽しい計画があり、楽しみに感じる思いや、リワーク(仕事)で感じる緊張感から開放され、ほっと一息つけることもあると思います。それだけでなく、いつものリズムや環境と変わる長期休みは、不安も同時に生じやすいですね。その不安を一人で抱えたまま休みに入るよりも、リワークのメンバーさんが今回取り組まれたように、不安に感じている思いを、他メンバーやスタッフと共有して、不安に感じている自分がいることを自分で考える作業をしてから、休みに入られることはとても大切な取り組みだと考えます。

誰かに共有したり、そういった自分の思いがあるのだと言語化したりすることで、不安に感じることは自然なことだと感じる体験にも繋がり、安堵感も得られます。また、休み明けに、不安に感じていた休みがどのような休みになったのかについて振返りやすくなります。

 

リワークは、16日から再開です。怪我や病気なく、お過ごしくださいね。

2022年8月3日水曜日

呼吸できていますか?

コロナ感染流行も第7波となり、まだまだ感染対策も油断できない状態ですね。

人が密集するような場所では必要ですが、屋外で人がいない場所ではマスクを外して熱中症対策も忘れないようにしたいところです。


 

さて、タイトルにもしましたがみなさん「呼吸」できていますか?

生きるために呼吸は必要なので、当たり前と思う方がほとんどだと思います。ですが、マスク生活が増えているために呼吸が浅くなっているのだそうです。呼吸が浅くなると自律神経が乱れやすくなり、めまいや倦怠感・頭痛・気分が落ち込むなどの不調が出やすくなります。深い呼吸を行うことで血流を促し、全身の酸素供給量を増やして副交感神経の働きを高めてくれます。最近なんとなく不調で呼吸が浅くなっていると感じた方は、意識して深い呼吸を行ってみてください。


 

リワークでは、毎月12回マインドフルネスのプログラムがあります。様々な瞑想を通してゆっくりと呼吸を意識して過ごしてもらいます。プログラムだけでは効果を実感するには不十分でしょう。日々の生活に取り入れることで、なんとなく調子がいい気がすると教えてくださるメンバーさんもおられます。リワーク中は目標に瞑想を取り入れることで呼吸を意識していたけれど、復帰後は仕事に追われて呼吸に注目することを忘れていた方もいるかもしれません。ぜひこの機会に呼吸を大切に過ごしてみてください。

2022年7月20日水曜日

アフターリワークでの出会い

 当院では、リワークを卒業された方を対象に毎月第3土曜日にアフターリワークを開催しています。アフターリワークでは、午前は「グループディスカッション」のプログラムで、復職後の職場での経験を話し合い、リワーク卒業後の自己に向き合うことで再発予防につなげていきます。午後は、「セルフチェック」というプログラムを通して生活面について振り返り、生活習慣のさらなる改善を目指します。

 そして毎年8月のアフターリワークでは、“CRESS交流会”を実施し、現在復職を目指しているリワーク在籍メンバーに向けて、復職後の体験を話していただく機会を設けています。コロナの影響により残念ながら2020年度以降は開催を見送っており、今年もコロナの現状を鑑みて、“CRESS交流会”は開催せず、通常のアフターリワークを実施いたします。

アフターリワークは任意の参加ですので、卒業して間もない方、最後に参加してからかなり間隔を空けて参加される方、不定期ではあるものの継続している方など、様々な形で再発予防に向けて取り組んでおられます。このような様々な状況にある方々が来られているため、復職直後の方が、他の卒業生が復職数年後も悩みを抱え続けている姿を見て、過去の辛い体験を思い出すことがあるかもしれません。あるいは、復職後なかなか仕事が期待通りに進まず焦りや失望を感じている方が、卒業後間もない方の前向きな姿勢に触れ、忘れていた気持ちを取り戻すきっかけになるかもしれません。卒業してアフターリワークに参加することを想像するとしたら、卒業後すぐの自分にどのような声をかけられますか。かつてリワークに参加していた時、メンバー同士で体験や悩み事を共有し、乗り越えるヒントや力を得てきたことを再認識できるかもしれません。そしてアフターリワークの場は、卒業後も同じような意味を持つ場として存在しています。スタッフとともに復職後の体験を分かち合い、ともに考え、支えあい、そして復職後の新たな自分、新しい一日につなげていってほしいと思っています。

2022年7月1日金曜日

リワークプログラムCRESSが10年を迎えるにあたって〜データが物語るものと、一人ひとりの経験と〜

リワーク・プログラムCRESSは、2012年7月に始まりました。

今年2022年7月で、CRESSは10歳になります。

最初は週2日で13時半から16時でした。2012年9月からは週2日は変わりませんが、10時〜16時に延長しました。これは、現在のCRESSの始業と終業時間と同じです。

ここからは、開催日数が増えていきます。2012年10月から週3日、同年11月から週4日、そして2014年5月から週5日になり、現在のCRESSの週5日で10時〜16時になりました。

この10年間(2012年7月〜2022年6月)で、338人の方が、CRESSに参加されました。

338人の方が参加された10年間によって、示唆されるものがたくさんあります。

一つは、「数」が物語るものです。これは統計的な意味を持ちます。

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338人の参加者のうち、リワークを途中でドロップアウトせず最後までやり通して卒業されたメンバーは249人(74%)、途中でリワークに来られなくなり、リワークに復帰できずにそのまま中断となったメンバーは74人(22%)、そして現在リワークに在籍されているメンバーが15人(4%)、それぞれおられます。

リワークをドロップアウトしてしまう参加者が22%いるという事実を、私たちスタッフは重く受け止めています。どの参加者も、最後までリワークをやり通して卒業し、復職を実現してもらいたいと、私たちは思っているからです。

個々の中断の背景を、しっかり私たちスタッフは考える必要があります。CRESSという職場に行けなくなり、退職してしまったのですから。そして、中断されたメンバーに、なぜCRESSという職場を辞めることになってしまったのか、考えてもらえたらと思うのですが、それは難しいことになってしまいました。

中断が22%起きるという10年間の事実から、リワークをやり通りて卒業すること自体が、決して簡単な仕事ではないということも、おわかりいただけると思います。CRESSというグループの中で、自分を見つめることそのものが、復職が大変なのと同様に、とても大変な仕事でもあるのです。

卒業された249人のメンバーの中には、「途中でリワークを中断したけれども、中断期間を経てリワークに復帰し、最終的には卒業したメンバー」(復帰メンバー)が15人おられます。これはつまり、CRESSという職場が辛くて途中で休職したけれども、CRESSに復職し、最後まで仕事を続けて卒業された参加者が、15人おられることを意味します。

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CRESSの卒業メンバー249人のほとんどは、休職した時と同じ職場への復職を果たしています。元の職場に復職することは、CRESSの参加者が目指す目標でもあります。


実際の人数で言うと、元の職場に復職された卒業メンバーは、249人中、237人(95%)です。

しかし少数ながら、違う転帰になった卒業メンバーもいます。

転職してCRESSを卒業したメンバーが5人(2%)休職状態あるいは無職の状態で卒業したメンバーが7人(3%)おられます。

CRESSに参加した方が、元の職場への復職ではなく、転職を目指すことになることを、みなさんはどうイメージされるでしょうか。

休職した職場は、苦しい場所です。嫌な場所でもあるでしょう。そういう元の職場に戻らず、転職でリセットできるなら、良かったのではないか、と思われる人もいるかもしれません。

次の内容は、「数値」ではなかなか分からないことです。転職された5人のメンバーのCRESSでの経験の中身を知らないと、データだけ見ていても、その内実はわかりません。元の職場を退職されて、転職を目指すことになるメンバーは、CRESSの中で、大きな試練を迎えます。周りは、あの苦しい職場に戻ろうとしている。CRESSは、そういう人たちが集まって、自分に向かい合っている場所なのです。

『その中で、自分は、職場を辞めて、新しい職場を目指そうとしている。みんなと目指すところが違い、問題意識を共有できなくなる。みんなとともに、このCRESSという職場で、転職組の自分は果たして、本当に一緒に心の仕事ができるのか。』

この悩みにぶつかります。むしろ、CRESSの中で転職をする人は、その悩みにぶつかり、葛藤する必要があります。実際に、5人のメンバーは、そういう葛藤を経験し、CRESSで心の仕事をやり通したところがあります。その時、転職はリセットではなく、休職し退職した弱い自分に向き合う経験になるのです。

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卒業メンバー249人のCRESS在籍期間(リワーク初日から最終日までの日数)の平均在籍期間は、223日です。つまり、卒業メンバーは平均すると7ヶ月半ほどでCRESSを卒業していたことになります。

卒業メンバーの平均在籍期間が7ヶ月半であるという事実は、何かを物語ります。

休職した自分にリワークで向き合って復職するには、それ相応の時間が必要になった、という意味もあるでしょう。さらには、厳しい職場に戻るのは辛いことなので、CRESSという安全な場所に長居している意味もあるかもしれません。

在籍期間のデータを見るときに大事な視点は、「数字」としての在籍期間ではなく、その時間の中でメンバーが再発予防できる自分に変わるために、どれほど中身ある経験を得たのか、という視点です。これも、「数値」だけ見ていては、分からないことです。

今の自分が、このリワークをどういう風に経験し、使っているのかを、しっかり考えることです。

自分自身を考えることなく、早く職場に戻ろうという気持ちだけで、リワークを早く切り上げようとしているのかもしれません。

早く復職しようとしていたけれど、CRESSに参加することで、自分は休職前と変わっていないと気づいて、このままの自分では卒業できないと、在籍期間が長くなっているのかもしれません。

あの職場に戻るのが嫌で、働くのが嫌で、CRESSを現実逃避の場所にしていて、在籍期間が長くなっているのかもしれません。

リワークの時間の中で、自分がどういう経験をしているのかを考えていくことは、職場での自分を見つめ、再発予防している自分の姿でもあります。



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今回紹介した「数値」は、10年間の積み重ねがあって、何らかの意味を帯びる数値です。

数値という客観的な事実が何を物語るかを考えるためには、一人ひとりのリワーク経験を知っていなくてはいけません。

私たちスタッフは、10年の時間が出した数値を、個々人の復職に向けたリワークでの取り組みという中身ある経験につなげて理解していきます。

2022年6月24日金曜日

コミュニケーションの中の自分とは

今回のブログでは『コミュニケーションの中の自分』について、少しお話ししたいと思います。

 

先日、心理教育というプログラムでコミュニケーションについて現在、リワークに在籍されているメンバーにお話しする機会がありました。

コミュニケーションと聞くと、言葉でのやりとりをイメージされる方が多いかもしれません。しかし、言語的なやりとりだけではなく、発信する際の声のトーンや空気感など非言語的なやりとりも含めて、コミュニケーションと考えます。発信者だけではなく、受信者の反応もそこで起こっているコミュニケーションの要素となっている、つまり、お互いのあり方がコミュニケーションには反映されているということです。

 

自己分析というプログラムでも、コミュニケーションについて触れる機会がありました。自分のコミュニケーションのあり方も含んでいる、『苦手な人とのつきあい方』というテーマをメンバーに考えてもらったのです。自分が相手をどう苦手だと見ていて、苦手だという思いがどのような自分のあり方に反映されているのかということです。相手との交流で、自分が今以上に苦痛な思いをしたくないと、必要最低限の対応で収める方も居れば、相手の良い面を知るために、あえて積極的に関わっていくという方も居ました。様々なコミュニケーションの形を共有すると、改めて、コミュニケーションというのは、非常に個性のあるものだと認識できました。

 

リワークでは、上記2つのプログラムのみではなく、自分の復職に繋がるさまざまなコミュニケーションにメンバーが日々、意欲を持って取り組んでいます。

 

コミュニケーションというのは、私たちの生活の中に常にあるものです。相手は家族や友人、職場の人が思い浮かべやすいかもしれません。しかし、もっと色々な人とも実はコミュニケーションをしているのです。見知らぬ人同士でも起こります。例えば、狭い道で自分の正面から人が来た時に、道を譲るのか、そのまま突っ込むのか。電車内で自分は座っていたとして、立っている人が目の前に来た時に、スペースをもっと詰めるのか、詰めないのか。落し物をした人に直接声をかけるのか、交番に届けるのか、そのまま見て見ぬふりをするのか…こうして見ると、コミュニケーションの幅というのはとても広く、自分の個性がよく表れていると感じることができるのではないでしょうか。つまり、人との関わりの中には、『自分』が居るのです。

 

このブログを読んでいる皆さんが改めて、コミュニケーションを振り返る時、

そこにはどんな『自分』が存在していますか?

2022年6月9日木曜日

 今年も少し遅れて梅雨入りが近づいています。梅雨の時期はじめじめして洗濯物もなかなか乾かないし、気持ちも晴れず、夏が待ち遠しい気持ちになる人が多いでしょう。でも、リワークでは参加するうちに、メンバーの多くが、そんな雨への気持ちはいろいろな気持ちの中の一つに過ぎないと感じるようになるかもしれません。

 というのも「雨」に限らず、リワークでは様々な物事について、プログラムで多角的に分析したり、語り合ったりして、自分以外の人の感じ方や考えを知る機会に多く出くわすからです。

先日も「個人プレゼン」というリワークのプログラムで「雨」というテーマでメンバーの皆さんが思い思いの発表をされていました。「個人プレゼン」では、メンバー全員が決められた同じテーマで一人5分の発表をします。その発表を聞いて、メンバーどうし感想を伝え合うのです。発表時間とテーマ以外、発表の形式や内容は自由です。

誰にでも平等に降り注いでいる「雨」というシンプルなテーマであればあるほど、イメージも、連想も千差万別、十人十色の「雨」が語られます。

 音楽を想い浮かべて紹介する人、映画や文学作品を通してお話される人、趣味との関連でお話される人、自分の体験や想い出からお話される人・・・。ネガティブな面、ポジティブな面、情報中心の人、思いや考えを話す人、どれもが「雨」という鏡で自分を映し出して自分を眺める作業なのだなと感じます。雨を自分の心情とつなげて「雨降って地固まる」「止まない雨はない」とお話される言葉には、雨からの滋養をメンバー皆にも伝えようという見えない想いも感じられました。

「雨」という一つのことばを、一人ひとりが発表することで、その発表そのものが、その場にいるメンバー同士の心の交流となっていることを感じた時間でした。

自分のプレゼンが誰かの心に届いた感触はどうだったでしょうか。

「雨」が降る度に、語られた様々なことばが浮かぶのだろうなと思うと、もうすぐ始まる今年の梅雨も少しは楽しめるかもしれませんね。

2022年5月24日火曜日

リフレッシュとは?

あっという間にゴールデンウィークが終わりましたが、皆さんはどのように過ごされましたか?

お仕事だったと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでもリフレッシュする時間を持って頂けていたら良いな〜と思います。

 

そもそもリフレッシュとは何でしょう?自分にとって何がリフレッシュになるのか皆さんはご自身でわかっておられますか?

 

なぜこんな質問をするのかと言うと、4月のアフターリワークでリフレッシュについて話す機会がありました。少し話が逸れますがお知らせも兼ねてアフターリワークの現状について書いておこうと思います。アフターリワークの午後の時間はセルフチェックを実施しています。この時間を通し、生活面について振り返って頂き、より良い生活習慣につなげることを目的としています。その目的は変わりませんが、今は少し方法を変えており、これまではメンバーさん一人一人にまず報告をして頂き、その報告に対しスタッフがフィードバックを行なっていました。長らくこの方法で実施して参りましたが、徐々に参加人数が増える中、この方法では時間内に終えることが難しいという問題が出てきました。また、兼ねてよりご自身の報告以外の時間をもう少し有意義に過ごして頂きたいと考えており、その点も含め方法を変更することに致しました。

今はまず生活記録表に過去1ヶ月間の振り返りを記入して頂き、それを元に一人2分の持ち時間で発表してもらいます。その後、生活面で悩んでいることや、発表を聞いて気になったことなどを出し合いみんなでディスカッションをしています。

そのディスカッションの時間にリフレッシュや気分転換について話し合いました。

 

本当のリフレッシュって何だろう?

心の底からリフレッシュできたと感じる事って何だろう?

 

趣味を通して気分が上がる感覚、気分のスイッチを変えるような感覚、何かに集中する事で頭を空っぽにする感覚、達成感を感じるような事…様々な意見が出ていました。

リフレッシュの方法を出し合うのは簡単ですが、自分にとってのリフレッシュとはそもそもどういうことか?について考えることはあまり無いのではないでしょうか。もちろん誰かのリフレッシュの方法が自分に合うこともあるでしょうし、運動や瞑想は科学的な面からもリフレッシュに繋がることはわかっています。ただ、それが本当に自分のリフレッシュに繋がっているのかは頭ではなく心や体に聞く必要があるのかもしれません。


日頃のストレスから心身を解放し、前向きな気持ちを作り出すためにも、自分に合ったリフレッシュの方法を知っておくことは大事なのではないでしょうか?

2022年5月6日金曜日

"休み"はどのような体験でしたか?

 大型連休が終わりましたね。皆様の“休み”はどのような時間でしたでしょうか?

世間一般的には、久しぶりに行動制限のほぼない休日ということもあり、賑わっていたように思います。

 

リワークでは、暦通りの活動でしたので、2日月曜日を中間に前半と後半にわかれたような連休でした。

連休の合間にあった月曜日のセルフチェックのプログラム内で、休みにまつわる話題が登場していました。セルフチェックでは、現在の自分に必要な目標もしくは、復職後の生活を意識した目標など、それぞれに目標や計画を立てて、復職の土台となる健康的な生活の実現を目指していくプログラムです。

今週の各メンバーの報告では、休みの中で感じた事柄に関する内容がたくさんありました。

 

休みを楽しみだと感じているメンバーもいれば、反対に休みが楽しみじゃないし、楽しめなかったと話していたメンバーもいました。

休みに何をして過ごそうかと悩むメンバーもいれば、復帰前にできる事柄をすませたいが、過活動にならないよう心がけていたメンバーもいました。

また、休みを楽しみじゃない自分がいるのはどうしてなのだろうか?との問いに、ご自身の体験談を率直に語られたメンバーもいました。

リワーク開始当初と今とでは、休みに対する感じ方が異なるという話題も出ていました。

 

休みに対して不安だと語った方もいらっしゃいました。私は、そこに注目しました。もちろん、それぞれ感じ方が異なることは起こり得ることだと思います。

その中で、休みを不安だと言葉にできたことや、他メンバーが不安だと語ったことに、自分も同じだと吐露できたことは、大きな体験だと思いました。

休職している今の自分だからこそ、もしくはリワークに取り組んできた自分だからこそ感じる不安だと思います。その休職やリワークでの取り組みは、今のメンバーとしか共有できません。(今のこの時期に休職し、リワークでの体験を共にしているという意味でです)

 

不安に感じる人が他にもいるんだと思えると、気持ちがやや楽になった方もいらっしゃったかもしれませんね。

 

連休の合間にあったセルフチェックでの体験のように、後半の連休を皆さんがどのように体験したかを互いに共有し合える時間も持てると良いですね。

 

 

さて、連休明け最初のプログラムは、グループ作業でした。

今期のグループ作業では、タウン誌の作成に取り組んでいます。今回のタウン誌では、“心が動いた”スポットを紹介することがテーマです。当院周辺をメンバー皆でフィールドワークし、「なんだこれは?」と驚いたり、「オフィス街にこのようなものがあるんだ〜」と予想外のものに癒されたりと、今のメンバーが心を動いたスポットを紹介していきます。目に止まったもの、訪れた場所で感じたことは、メンバー内でもさまざまです。まだまだ作成途中ですが、“今のメンバーだからこそ”のタウン誌が仕上がると思います。私は、とても楽しみにしています。完成したタウン誌は、当院のホームページに掲載しますので、ご覧いただけますと幸いです。

 

2022年4月27日水曜日

気分転換

 桜の時期が終わった途端、夏のような気温になってきましたね。

朝晩はまだ肌寒い日もあるので服装選びに悩んでしまいます。皆さんも風邪引かないように気をつけてください。


リワークでは毎週月曜に行っているセルフチェックで先週の生活を振り返る時間があり、今回はこのプログラムでのことを話題にしてみたいと思います。

復帰してからも健康的な生活を送るために、色々工夫して目標を立てている方が多いのですが、目標の達成率を上げるために無理をしているという報告を受けることがあります。

他にも自分の今の状況を把握しないまま、健康的な生活と一般的に言われる方法をそのまま取り込んで負担になっているという場合もあります。

現状のしんどさから抜け出したいために焦って色々取り込む意欲は大切だと思いますが、それが負担になっていては自分を追い込んでしまうために余計焦るかもしれません。

ストイックに目標に取り組むだけでなく、気持ちが楽になる、ほっと出来る時間を大切にしてもらいたいと思います。

せっかく早寝早起きで時間を設定していても、常に気が張っていては熟睡感が得られずに朝起きれない、日中眠くて仮眠しないと体力が持たない、と悪循環になってしまいます。

「気分転換」と言われると大げさに考えてしまうかもしれませんが、どんな小さな出来事でもいいのです。

早朝の匂い、通勤時に遭遇する散歩中の犬が可愛い、仕事の休憩中に飲むドリンクの匂いや好きなお菓子を食べる、家について靴を脱いだ開放感、おいしい食事、TVドラマや映画・漫画・アニメ・ゲームの時間、好きな香りに囲まれた入浴時間、ふかふかの布団に包まれた瞬間など…

普段意識せずに流れてしまう時間を、どれだけ短くても目一杯楽しんでみて下さい。わざわざ外出したり、何か物品を準備しなくても「安心する」「くすっと笑える」ような時間もぜひ注目してみてほしいです。

今は何も浮かばない方もいるかも知れません。案外探してみるとすでに取り入れていることで満足できる方も出てきます。一気にたくさん習得しようとせず、少しずつ気づいて増やせていければいいですね。


2022年4月12日火曜日

お花見


  
 桜は散り始めていますが、春らしい暖かい日は増え、過ごしやすい季節になりました。先日、リワークの季節の行事として、大阪城公園までお花見に行ってきました。コロナの影響を受ける前は、春のお花見や秋のBBQなど、季節ごとにクリニック外での行事を企画し楽しんでいただいていました。コロナ禍によりしばらく中断していましたが、今回3年ぶりにお花見に行くことができました。

 

 クリニックから桜の名所である大阪城公園まで徒歩30分ほどの道のりでしたが、当日はお天気にも恵まれ、気持ちのよいウォーキングとなりました。公園では、桜の木の下にブルーシートを敷いてしばしくつろいだあと、各々自由に散策しました。最高の1枚を求めて撮影スポットをじっくり探す方、屋台でクレーブやホットドッグを買って楽しむ方(私も屋台の誘惑に負けました)、いつもと違う屋外の新鮮な空気を吸いながら、皆で春の訪れを楽しむことができたと思います。

 こういった行事の時には普段とは違うメンバーの皆さんの表情に出会うことができます。リワークプログラムに集中している時の真剣な表情とはまた違って、より自然な、感情を開放した表情なのかもしれません。「オン」と「オフ」の切り替えのように、一人の人にいろいろな側面があるのは当然のことですが、いつもと違う状況下で、ある人の意外な一面を発見し、それを通して相互の理解が深まることは社会の中でよく経験することです。

前回のお花見では、ブルーシートで円になってそれぞれに持ち寄ったお昼をいただきながら会話を弾ませました。黙食を行っている現状を考え、今回はお昼休憩をはさんでの一日通した行事ではく、午前中のみの散策となりました。ささやかな企画でしたが、メンバー同士の相互理解が深まる機会になったのではないかと思います。





2022年3月24日木曜日

グループ作業で自分に出会う

「グループ作業」は、リワークのグループを職場に見立てて、納期を決めて全員でプロジェクトに取り組むプログラムです。

ホームページにも、これまでのグループ作業の成果物をアップしています(リンクしています)。


ワクワク♪ リワーク通信


響生~memoirsこの1年を回顧する~


和(なごみ)~こころの寄り道~


文芸誌オーロラ(Aurora)


これらの過去作品一つ一つに、その当時CRESSに在籍し、グループ作業に関わったメンバー皆の経験が拡がっています。


グループ作業に取り組むことを一つのきっかけにして、それまではほとんど意識していなかった自分自身の姿や、メンバーやスタッフへの気持ちや想いに気づく人がいます。


例えば……

  • それまでは『職場で辛い思いをして休職に至った者どうし』だと思ってメンバーと関わっていたAさんが、グループ作業でリーダーシップを発揮するポジションに就いた時。周りのメンバーたちが消極的で、仕事に向かってくれず、Aさんは自分はグループ全体のことを考えているのに、メンバー達は他人事で、非協力的だと感じました。そんな時、Aさんは、それまでリワークで感じたことがなかった腹立たしさや、失望を、メンバーや、リワークのグループに対して感じています。

  • それまでBさんは、リワークでメンバーと仲良く趣味などの雑談に興じていました。そんなBさんが、グループ作業で仲の良いメンバーと一緒に組んで仕事をすることになります。しかしその人は、グループ作業の肝心なときに欠席をし、しかも欠席した後も、そのことに触れようとせずに、以前のように趣味の話を持ちかけます。Bさんは、以前のようには心からはその人と雑談する気にはなれません。

  • それまでCさんは、リワークで学んだ概念や手法を使って、休職した理由を文章化し、整理し、図解しながら、自己理解しようとしていました。そんなCさんが、グループ作業で、相手から、「Cさんは、目の前の私たちと、真剣にコミュニケーションを取ろうとしてくれない」と指摘を受けることになってしまいました。これまで紙の上に描いていた自己理解の図解とは、一体何だったのでしょうか。Cさんは、愕然としてしまいました。


私は、しかし、このような創作エピソードが、CRESSに参加したメンバーの皆に起きることが大事だと思っています。


こうした経験は、それまで見ないようにしていた相手と自分の姿を見る経験です。それまで感じないようにしてきた気持ちを知る経験です。


グループ作業でメンバーがワークグループの仲間になることで、初めて気付けることもあるのです。


リワークに参加しても、「リワークは職場とは違う」という経験に留まったままだと、職場や仕事という現実に向かう力は生まれません。


リワークが、辛い職場からの避難場所であり、傷つきを手当をする場所である、ということは否定できないし、その意義を私は十分に考えます。


しかし、リワークが職場とは違って良い場所のままであっても、あるいは逆に、悪い場所のままであっても、職場というグループでの経験とリワークというグループでの経験が、自分自身を通じて繋がるものにはなっていません。


それだと、いつまで経っても、困った問題も危機を起こす原因も、自分の外側に存在しているという話になります。


そうなると不調になるたびに、自分の外側の環境を変えようという発想と行動が繰り返されるでしょう。


休職してリワークに参加された方に対して、私たちは、その人の環境を変えることに対しては、ほとんど無力です。


私たちが出来るのは、リワークというグループに参加したその人が、グループの中で、メンバーとの間で、そして私たちスタッフとの間で、一体何を思い、感じ、考えるのか。その経験を、一緒に考えることです。


職場と違ってリワークは良い場所だと思って来たけれど、やっぱりリワークに来ても、自分は上手くいかない。苦しい。どこに行っても、やっぱり自分は自分なんだ。


そういう経験がリワークで持てることこそ、その人が、休職して本当に自分に向き合っている証拠なのです。


リワークを本当に利用できている証拠なのです。


それまでは、「どこに行っても、自分は自分で、上手くいかない、苦しい。なんで自分はこうなんだ」ということすら、意識することができなかったはずなのですから。


こういう経験をされることが、どれほど貴重なのか。


でも、すると、自分自身が悩み多き困った存在で、そういう自分の変わらなさに嫌気がさし、自暴自棄になるかもしれません。


だからこそ、私たちスタッフが、その方の隣にいるのです。


グループ作業で自分の壁にぶつかるとき、そういう弱った自分が、人と関わることができるのか。


自分ひとりで閉じこもっている世界を、どうにか開き、経験を自分と相手とで何とか分かち合えるのか。


言葉にするほど簡単なことではないはずです。


一緒に、この簡単なことではない仕事に、取り組みましょう。




2022年2月25日金曜日

自己分析、自己を理解するということ

 突然ですが、あなたは『自分』をどれくらい理解していますか?

 

名前、生年月日、年齢、出身地など、簡単な自己紹介のような内容はすぐに答えられるかもしれません。

でも、自分自身への理解というのは、簡単なものだけでしょうか?

 

リワークでは自己分析というプログラムがあります。

読んで字の如く、自己を分析してもらうプログラムです。

皆さんにただ自由に考えてください!ということではなく、こちらが提示したテーマや、グループ課題に取り組んでもらうことを通じて、自己理解を深めて頂きます。

 

自分のことは自分が一番分かっている!と思っている人にとっては、自己分析はとても簡単なことに思えるかもしれません。

しかし、実は自己分析はとても難しいのです。

一体、何が難しいのでしょうか。

ここでひとつ私から質問です。

自分の姿を何も使わずに見ること・捉えることはできますか?

 

…私は不可能に近いと思います。

何かに自分を映すからこそ、自分を見ること・捉えることができると考えます。

実生活の中で、最もわかりやすいものは鏡ですね。

私たちは自分の眼だけでは、そのままの自分を見ること・捉えることはできません。

見ること・捉えることができなければ、分析することも、叶いません。

自己分析ではテーマやグループ課題を使うことで、自己を見てもらうのです。

そして、それらをメンバーと共有し、話し合うことで、自分視点だけではなく、他者視点からも自己を見ること・捉えるができるのです。

 

自己分析を通じて、これまでの自己の再確認や、新しい自己との出会い、自己尊重することに繋げてもらえたらとプログラムを実施しながら、いつも思っています。

 

このブログが自分をどれくらい理解しているのか考えて頂くこと、そして新しい自分との出会いへと繋がりますように。

2022年2月10日木曜日

身体の自分と心の自分

先日散歩道で梅の花が咲いているのを目にし、春の訪れをちょっぴり感じることができました。にもかかわらず、寒さ、コロナの波はまだまだ収まらず、意識していないとどうしても運動不足になってしまうこの頃です。若い頃は運動していても運動していなくてもさほど体調に変化は感じなかったのですが、最近は運動しない日が続くと身体が重く、やる気が出なくなるのをとても実感します。それで、慌てて散歩に出かけると、次の日寝覚めがよく、身体が軽くなり、ようやくごそごそと動き始めるのですが。人のやる気や心のあり様というものは、身体のコンディションとも大きく関連するのだなあと最近はつくづく感じせられます。

運動や睡眠しかりですが、最近は、腸内の環境までも心のあり様に大きな影響を与えていると言う話を耳にするようになりました。活発なネズミの糞便と不活発なネズミの糞便を腸内に入れ替えて移植することで、それぞれのネズミの活動性が反転するという報告もあるらしく、性格にも腸内環境が影響するのではないかと言われ始めています。性格や気分は、日々の暮らしの中での出来事、今まで体験してきた人間関係、生活の中で起きてくるストレスや負担、捉え方のくせ・・・といった、心理的要因のみならず、身体ととてもつながっているのに、案外日々の生活を送ることにかまけて身体の声は二の次にされることが多いのではないでしょうか。

リワークの中では認知や自己分析も行いますが、セルフチェックというプログラムを通して自分自身の生活を眺めて、自分の身体と心の変化について考える時間があります。メンバー間で自分の眠りや食事、運動などについて気づいたこと、困っていることについて語り合います。その中で飲酒や間食、スマホやゲームといった嗜好について話題に上がることがあります。生活の中で心を癒すストレスコーピングとして役立つ時もあれば、逆に心を満たすという隠れ蓑をかぶって、体を苦しめているジレンマに出会うこともあります。心も自分、身体も自分・・・。身体の声は耳を傾けにくいので自分ひとりではつい見逃してしまいますが、仲間とともに自分の身体と心のあり様を語り合いながら自分自身をケアできるといいですね。皆さんの腸内環境いかがですか?

2022年1月27日木曜日

今年の抱負は?

  新年がスタートし早1ヵ月が過ぎようとしています。皆さんは今年の抱負について誰かと話す機会を持つことがありましたか?あるいは自分の中で「今年はこうするぞ!」と言ったような具体的な目標があるのでしょうか?私は正直まだ考え中です…。出来れば、何か目標を持ってこの一年を過ごしたいとは考えているのですが、今年の年末にしっかりと評価出来るような状況でありたいと思えば思うほど目標設定が難しくなってしまいます。漠然と立てても恐らく三日坊主になることは性格上明白なので。

  リワークでは「私の目標」という記録表があります。メンバーの皆さんにはその中で目標を立て日々評価して頂いています。具体的には生活面での目標、リワーク内での目標、復職を意識した目標、この3点です。皆さん参加当初は、一般的な当たり障りのない目標を設定される事が多い印象です。それはリワークのイメージが掴みにくいということや、漠然としていて思いつきにくいという事があるのかもしれません。ただ日を追うごとに、自分の課題に合わせた目標に変化していき、自然と個別性が出て来ます。また、その目標を達成できているか11日評価し、更に他の人に報告することで、目標への意識が強くなり達成に繋がっているように思います。そう考えると、達成できる目標を立てるには、まず自分の課題を考えることが必要なのかもしれません。漠然と理想を持っても、それが本当に自分にとって必要な変化だと思えていないと真剣に取り組めないでしょうし、続けられないですものね。目標を決める前に、今の自分に必要な変化は何か、維持したいことは何か、もしくはプラスしたいことは何かを考えてみると、自ずと具体的な目標が出て来るのかもしれません。

 ということで、改めて今年の目標について考えてみようと思います。一年という時間をかけて自分のために努力する、そして年末には頑張ったであろう自分を褒められるようになっていたいものです。

よしっ!頑張ります!! 2月から(笑)

2022年1月19日水曜日

今年も宜しくおねがいします。

 2022年の1月も後半になってきました。年末年始の連休はゆっくり過ごすことが出来たでしょうか。帰省や旅行を控えていた方は今年も多かったかもしれません。今コロナ流行も第6波が来ていますね。感染対策が疎かになっていないか再度気持ちを引き締めたいと思います。


そろそろ生活リズムも休みモードから仕事モードに切り替わりつつある頃でしょうか?もしかすると一気にモードを切り替えたことで疲労感が溜まってきている頃かもしれませんね。リワークでは毎週1回セルフチェックを行って生活を振り返っていますが、連休を挟んだことで3週間ぶりとなっていました。生活リズムが安定していたり、睡眠が乱れてしまったりいろんな報告がありました。自分で生活を振り返ることで、反省点ばかりを報告するか、出来なかった点を次週はどう工夫して過ごすか、継続できている良い習慣を報告するか、で生活を整えるモチベーションが変わってくると思います。報告するためだけのプログラムだと、報告する相手がいなくなると生活が乱れがちです。自分がどんな生活を送っていきたいか、そのためにどのように工夫していこうかを考え、各自に合ったリズムを導き出すためにリワークにいる間に、色々な対策をメンバーやスタッフと考えながら取り組んでいきたいものです。

今年1年どのように過ごしたいか気持ち新たに目標を設定して、少しでも良い方に変化していきたいですね。