2012年9月21日金曜日

第二回うつ病講習会

 長かった残暑もようやく終わりに近づき、朝晩はだいぶ秋らしく過ごしやすくなってきました。季節の移り変わりを感じます。体調管理に気をつけながら、秋の訪れを味わっていって下さればと思います。

 さて、リワークプログラムCRESSでは、第二回うつ病講習会を実施しました。今回は、うつ病の治療のなかでも特に『お薬』をテーマにして、院長から参加者の方とそのご家族の方に説明がありました。
 その後、参加者の皆さんからの質問を受けて、活発なディスカッションがなされたと思います。




 皆さんがお薬に対して、様々な不安や疑問を持っておられたことがわかると同時に、そういった不安をこの機会に話し合えたことはとても有意義だったと思います。
 こうした話し合いの中で、ともに協力し、その方に合ったお薬を見つけていくことそのものが、とても大切な治療の過程であることを共有できたように思います。そこで出会ったお薬とは、主治医、リワーク・プログラムという人との関わりと同様に、とても頼りになる治療のパートナーとなりえるものだと思います。

 リワークプログラムCRESSでは、うつ病で休職されている方が、治療の中で抱いておられる不安や疑問を、言葉にして話題にできて、それをともに解決していける場となればと考えています。

2012年9月7日金曜日

「幸せ」からの連想


 今回リワークプログラムで、マインドマップを描きました。
 マインドマップでは、まず中心テーマを決めて、それを真っ白い紙の中心に描きます。そして、そこから連想される言葉やイメージを、あたかも木の枝が伸びるように描き、そして連想の繋がりをさらに伸ばして描いていきます。

 リワークプログラムで今回マインドマップを導入したのは、マインドマップが次のようなことに、役立つと思われるからです。

その1.  連想をふくらますことで、物の見方を広げたり、発想を豊にする。
その2.  あるテーマについて自分が抱いている考え方や感じ方がどういうものなのかを知る。
その3.  相手と自分との違いや共通点を知ることで、相互理解を深める。
 



 参加者の皆さんには、「幸せ」という言葉を中心に描いてもらい、マインドマップを描いてもらいました。

 皆さんのマインドマップを発表してもらって、とても印象的だったのは、全員が共通して連想した言葉(例えば、「家族」や「仕事」…)もあれば、その方だけの独自の連想イメージもあったことでした。
 同じように大切だと思うものもあれば、それぞれが違う感じ方や価値観を持ってもいることを知ることができたのは、大切な発見だったように思います。
 「人は同じだけれども、違ってもいる」ということを認識することは、相手の立場に立って考えられたり、外の世界を正確に知るために大切な作業だと思います。
 
 また、マインドマップの連想を続けていくと、何度も同じ言葉が出現すると言われる方もいました。
 それは、その方にとって「幸福」というイメージと分ちがたく結びついた、大切なキーワードのように思われました。

 CRESSに参加される皆さんにとって、リワークプログラムが自分の心の内面をより深く見つめられる時間となればと、思っています。



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