精神科・心療内科クリニックで行なっている、うつ病リハビリ(リワーク・プログラム)の活動内容を紹介しています。 興味・関心をもたれた方は、気軽にお問い合わせ下さい。 こころのクリニック和〜なごみ〜 〒541-0054大阪市中央区南本町2−2−9 電話06-6226-7463 URL:www.nagomi-kokoro.com
2021年2月17日水曜日
気づくということ
2021年2月12日金曜日
リワークでの手応えって?
「リワークにいるときは、休職に至った職場の時と違って、安心して過ごせたら。」そうメンバーは思うでしょう。
そう過ごして欲しいと、私たちも思います。
でも、安心して過ごせるという意味が、リワークが現実から切り離された場所になっているという意味では困ります。リワークは、現実に向かっていくための場所なのですから。
そしてリワークに参加していると、何らかの危機が訪れます。例えば、
・欠席が増えて出席率が下がってくる。
・苦手なプログラムが出てくる。
・グループの中に溶け込めない。
・苦手なメンバーが出てきた。
・スタッフとの関係が悪くなってくる。
・他のメンバーの優秀さと自分を比べて、劣等感に陥る。
こうした危機によって、リワークは苦痛な場所になります。リワークに来ることが嫌になります。
職場では、その結果、休職に至ってしまったのかもしれません。
当然私たちは、メンバーに、職場と同じことを繰り返して欲しくはありません。リワークで体験している危機を、一緒に考えて、踏みとどまり、新しい経験にしてもらいたい。
そう思って、メンバーに関わります。
「リワークでの手応え」ということを考える時
――職場で辛いときに繰り返されていた行動や考えがあったとことにメンバーが気づき、でもやっぱりリワークでも同じように辛くなるのだけれども、今度は以前とは違う何か新しい経験として、そのメンバーにもたらされる――ということを考えたいのです。
これは言葉で言うほと簡単なことではない。それは、わかります。
苦手なプログラムが得意になることはないし、嫌な人が好きになる訳でもないかもしれない。他のメンバーに比べて自分は出来ていないという最初の劣等感は、参加が長くなるにつれて確信に変わっていくかもしれない。信頼がなくなったと思った相手には、何を言われても不信感が募るばかり。自分が良いように変化できている感じがしなくなって、そうなったらリワークは意味がないなと思うかもしれない。
こうした体験は、非常に苦々しく、不快で、苦しいものです。
でも、そうであるからこそ、リワークではそういうメンバーのことを一緒に考えようとします。
その過程で、一体、何をそのメンバーが経験するか。
それが、リワークでの仕事です。
この仕事に意味がないと感じるか。
この仕事を無理矢理、やらされていると感じるか。
この仕事は辛いけれど、やって良かった、と思えるか。
最後に挙げた仕事になったら良いな、と思い、スタッフは一緒に仕事をしますし、その仕事を一緒にしたいと思えるメンバーが少しでも出てきてくれる職場を目指して、このリワークは存在しています。
リワークは、その意味でも、現実に通じている職場です。
だから、リワークで危機が訪れていない、ということは、本当の危機です。それは、その人が、リワークでは自分の現実に向かい合わずに済んだ、ということなのですから。
リワークという職場を終了するときに、何らかの手応えを感じて、その経験を次の現実につなげていって欲しい。そう思います。
2021年1月27日水曜日
絵本
寒さが厳しい日もあれば、日中はあたたかさを感じられる日も出て来ましたね。
感染症の拡大に伴って、例年とは異なる年明けのスタートになったな〜と、個人的には感じているのですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は、近所をお散歩したり、栄養満点の食事を作ってみたり…、引き続きお家時間が多くなっています。読書の時間も増えました。手に取る本の種類も広がったようにも思いますが、今日は本を読む機会が増えたので、絵本の紹介をしたいなと思います。
リワークの朝の一言などで、メンバーや時にはスタッフが、絵本をテーマにお話をされていたことがありました。知っている絵本や、知らない絵本があり、楽しんで話を聴いていました。
そういった経緯もあって、私も絵本を1冊(正しくは、シリーズものになった絵本を)紹介したいと思います。
“14ひきの”シリーズをご存知でしょうか?
いわむらかずお さん の絵本です。この14ひきのシリーズを紹介したいと思います。昔からある絵本なので、手に取られたことがある方も多いのではないでしょうか。
私は、この14ひきのシリーズが大好きで、大人になった今も、たま〜に読み返すことがあります。14匹のねずみの家族のお話です。森の中に自分たちで作ったお家で生活しているねずみの一家が、時には「せんたく」に出掛けたり、「やまいも掘り」に行ったりする様子が、1冊ずつに描かれている絵本です。
何気ない日常が描かれているのですが、私にとっては、ヒヤヒヤする場面やほっこりする場面があって、何だかこころを動かされる絵本なんです。
何に惹かれているのか?どうして好きなのか?というと…
いわむらかずお さんの絵が好きだから。あたたかみのある可愛らしい絵で、眺めているだけでもほっこりするので、そんな部分に魅力を感じているのだと思います。それだけではなく、四季折々の様子や、大家族なんだけど、一人ひとり(1匹1匹でしょうか?)が、ひとまとめに、一律に描かれるのではなく、それぞれの様子で描かれている、そんなストーリー自体が好きなんだと思います。
以前、いわむらかずお さんが何かのインタビューで、「右向け右の時に、左を向いていると怒られるというのは、好きではない。皆と違うことをしているということは、とても大事なこと」と仰っていたことがありました。この言葉に言いあらわされていることが、絵本の中に描かれているなと感じています。
きょうだいの中には、しっかり者もいれば、豪快でやんちゃな者もいて、それをあたたかく見守るおばあちゃんや、ひやひやするお母さんの姿が描かれています。同じ事柄に家族で取り組むんだけど、それぞれに個性があって、楽しみ方や取り組み方が異なる姿が一つ一つ描かれています。そして、違った方向を向いている誰かを否定するのではなく、皆それぞれの向きがあることを肯定しているような印象を受けます。
しかも、文章でそれらを説明するのではなく、“絵”で表現されているのです。
絵本を開くと、“私だったら、さっちゃんと同じことをしているだろうな”と思いつつも、本当は“なっちゃんみたいに振る舞えたら楽しいのかも”とぶつぶつと喋っていることがあります。自分だったらどうしているだろうなと想像すると、ねずみ一家に仲間入りした気分にもなれて、それが何度も読み返すポイントの一つでもあると思います。14匹それぞれに魅力があって、それぞれの視点があって…、だから何度も読み返したいと思わせてくれる絵本なのかもしれません。
突然ではありますが、リワークのことも取り上げたいと思います。
リワークでは、皆で同じプログラムに取り組みます。しかし、メンバーそれぞれの取り組み方や思いがあると思います。リワークにも、個性があらわされる瞬間がたくさんあって、それらに皆さんの魅力があるなと実感する場面が多々あります。例えば、SSTやグループ作業での様子に限らず、新たなメンバーが加入した時の皆さんの自己紹介の仕方や、朝の一言、書道の時間など、その人らしさや、その人ならではが表現される場面がたくさんあります。
リワークでの取り組みに私自身が魅力を感じるのも、14ひきのシリーズに魅力を感じるのも、共通点があるんだな〜と、絵本を手に取って改めて実感しました。
14ひきのシリーズをご存じない方は一度手に取って頂きたいなと思います。また、リワークの中で感じた、それぞれのメンバーならではの魅力を大切に、これからもリワークに携われたらいいなと感じています。
2021年1月13日水曜日
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
2021年初めてのブログです。
CRESSは1月4日からスタートしています。
2020年の新年のご挨拶のブログを見返すと、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることに触れ、大きなイベントがたくさんある年になる、と書かれていました。
1年前は、新型コロナウイルスのこれほどの流行を、まだほとんどの人が予想もしていなかったのだと、改めて感じました。
予想していた2020年とは、大きく違う1年になった方が大半だったと思います。CRESSも、通常とは異なる運営を行ってきましたし、メンバーさんもスタッフも、楽しみにしていたことができなくなる、当たり前の生活が当たり前ではなくなる、という状況に直面しながら過ごしてきました。
2021年は、どんな1年になるのでしょうか。みなさんはどんな1年にしたいでしょうか?
1年後、あのときは大変だったね、と笑えるといいなと思いますが、今の状況だと難しいように感じてしまいます。すぐ先のことでも、どうなるかわからない、予測できない中で、今自分に出来ることを積み重ね、未来に繋げていく1年にしたいと思います。
2020年12月29日火曜日
ゆく年2020
リワークは今日が最終日となりました、明日から1月3日までお休みです。今年も残すところあと2日、皆さんにとって2020年はどのような一年でしたか?
今年は何といってもコロナコロナコロナ…そこについて言えば今年ほど世界中の人が同じことを感じ、悩み考えた年は無かったんじゃないでしょうか。全世界のコロナウイルスによる感染者数、78,604,532人、死亡者数1,744,235人(12月27日時点)。死亡者が1日に1人、2人と報道されていた時は、良くわからないウイルスに対する恐怖や不安、亡くなられた方への哀悼の気持ちが強くありました。しかしそれもこのように数字としてカウントされ、その数が多くなればなる程なんだか遠い世界のことのように思えてぴんとこない感覚に陥ります。
身近な生活においても今まで当たり前のように出来ていたことが強制的に出来なくなることが多くその影響は幅広いものとなりました。リワークでも人数を減らし午前午後のみの出席で対応していた時期があります。その頃は初めての事態に右往左往しながらもなんとか運営出来るよう考え対応してまいりました。今現在もコロナの感染リスクを考え臨時的に行っている事、中止している事もありますが、それでも定員数で再開、実施できているのは何よりメンバーの皆様一人一人の感染予防に対する意識の高さとご協力によるものだと思っております。引き続きスタッフ一同、考え得る限りの感染予防・対策に努めてまいります。
2021年はどの様な年になるのでしょうか?
来年にはコロナが落ち着き安心して暮らせる日々が戻ってくることを願うばかりです。今年はお家に籠ってぬくぬくゆっくり一年の疲れをとりましょうね。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
2020年12月16日水曜日
自宅でできるリラクセーション方法
もう今年も終わりが近づいてきました。2020年は新型コロナウィルスに翻弄された一年でした。現在も、見えないウィルスへの恐怖に不安な日々を過ごされていることと思います。また、外出自粛要請などで、これまで日常で取り組んでいた気分転換を行うことが難しくなってしまったという方も少なからずいるのではないでしょうか。
心が不安な状態になると、身体は不安に打ち勝とうと戦闘態勢に入ります。不安に打ち勝つためには大事なことなのですが、それだと身体は常に緊張してしまっています。そして、肩凝りや頭痛といった症状が出現してきます。
肩凝りや頭痛がある・・・、リラックスや気分転換の方法がわからないという方に、CRESSで行っている“筋弛緩法”を紹介したいと思います。
CRESSでは、水曜午後の卓球やもぐふのプログラム終了後に本来は実施しているのですが、現在はコロナの影響で卓球ももぐふも実施していないため、メンバーさんの中にも筋弛緩法をなかなか出来ていないという方もおられると思います。この機会にぜひご自宅でも取り組んでみてください。
☆筋弛緩法(漸進的筋弛緩法)☆
5秒間力をいれて(緊張)、20秒間脱力する(弛緩)というのを各部位2回ずつ、①~⑫まで順番に行います。
椅子に浅く腰かけて、できるだけ静かな場所で目を閉じながら行いましょう。CRESSでは部屋を少し暗くして、ヒーリングミュージックを流しながら実施していますよ。ご自宅で行うときは、ベルトや時計など身体を締めつけるようなものは外しておくとベターです。
力をいれる順番は以下の通りです。
①両手:両手をぎゅっとにぎります。
②目:両目をぎゅっとつぶります。
③口:奥歯を噛みしめます。
④首:頭を後ろに倒します。
⑤肩:両肩をグッと上にあげます。
⑥胸:胸に力をいれます(レントゲンをとるときのように)。
⑦腹:お腹を外に突き出します。
⑧腹:お腹をグッと中に引っ込めます。
⑨背中:両手を上にあげて上半身を反り返します。
⑩脚:かかとを床につけてつま先を上にあげます。
⑪脚:かかとをあげてつま先を床の方に押します。
⑫全身:かかとを床の方へ押しながら、両手をあげて上半身を反り返します。
無理せず、ご自分のペースで取り組んでみてください♪
2020年12月8日火曜日
今年もあと少し
早いものでもう師走を迎えました。新型コロナに翻弄された今年、この時期に発表される「ユーキャン流行語大賞」も、「3密」に決まったとのことです。ノミネートには「ソーシャルディスタンス」「テレワーク」「オンライン」など、やはりコロナ関連の言葉が入っており、このブログでも何度もコロナ関連のトピックが登場しました。ちなみに1984年の初代流行語「金賞」は「マルキン、マルビ」でした。皆さんこの意味をご存知ですか?そして流行語大賞よりも前から恒例となっているのが新聞社などによる「今年の10大ニュース」です。こちらの発表はこれからですが、今年の1位は・・・ほとんどの人が的中できることでしょう。
リワークのメンバーの皆様におかれましては、時にはつらい思いの中でリワークプログラムに誠実に取り組まれていることと思います。この時期、少しだけ肩の力を抜いて1年をふり返りながら、皆様独自の「マイ流行語大賞」や「マイ10大ニュース」を考えてみてもよいかもしれません。