早いもので、もう5月も終わりが近づいています。新年度が始まり、2か月が経とうとしていますね。
全国で緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ状況はどのように変化していくのか不透明です。外出も普段通りにできない日々が続き、ストレスを感じている方も多いと思います。私自身、行動を制限されるという経験がなく、ストレスを感じることが少なくありません。この状況はいつまで続くのか…そして、これから状況は快方に向かうのか…と皆さん感じておられることと思います。私たちは、このどうなるかわからない状況にどうにか耐えることを求められています。
こうした答えのない状況、対処しようのない状況に耐える能力を表すものに「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念があります。近頃のコロナ禍で注目されつつある言葉なので、聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
普段慌ただしく、でなくても、何気なく生活をしていると、つい結論を急ぎがちになってしまいます。しかし、結果を急ぐということは、その場に立ち止まってみることや熟慮してみることを投げ出していると言えます。
慌ただしい日々を送っていると、この立ち止まって考えてみるということが忘れがちになってしまいます。
しかし、現在のコロナ禍の状況のみでなく、日常、私達を取り巻く環境は答えのないもので満ちています。人間関係もそうです。例えば、「あの人は今どう思っているのか」、「自分がさっきしたことは本当に正しかったのか」など・・・
そして、それを気にすれば気にするほど不安は大きくなっていきます。さらに、自分の中にネガティブな考えが浮かんできたら、それで一杯になってしまうということもあるかもしれません。
そんなとき、結論を急がず、こうした答えのない状況に踏みとどまってみると、一杯一杯だったものから、ふと新しい側面が見えてくることもあるでしょう。
結論を急がずに立ち止まってみることも、慌ただしい日常に中で大切なものかもしれません。
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