2020年5月22日金曜日

「変わり目」の時

4月7日以来、約1か月半続いた緊急事態宣言が、大阪府では21日に解除されました。新型コロナウイルスの新規感染者数も1ケタの日が続き、感染拡大は落ち着きつつあるといえます。この間、当院でもリワークプログラムの変更などメンバーの皆様にはご不便をおかけしてきました。
感染収束に向けて希望も見えてきた一方、このようなものごとの「変わり目」の時期というものは、意外と精神的に不安定になりがちです。季節の変わり目には寒暖の調節がうまくいかず、体調を崩しやすいように。今回のコロナ禍のような未曾有の事態が起こると、社会心理学でいう「正常性バイアス」で事態を過小評価したり、反対に過度の警戒心を持ってしまったりする傾向のはざまで、緊張と緩和の切り替えがうまくいかないことも多いのです。「自粛モード」「ステイホーム」にやっと慣れたと思ったら、今度は緩和することに不安を覚えたりします。この時期、変化についていけないと思っても、それ自体が誰にとっても普通のことです。イレギュラーで先が読めない状況のときは、イレギュラーなことが当たり前なのだと思って、焦らず一進一退の姿勢を大切に、自分のペースを大事にしていけるといいですね。

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