今回の新型コロナウィルスの感染拡大を受け、リワークプログラムCRESSでは、メンバーの皆さんの安全の優先と確保を第一に考えたいと思っています。
それと同時に、今回のリワークの休止によって、CRESSで復職に向けてともに取り組んでいた経験がなくなってしまう不安があるというメンバーさんの気持ちにも、CRESSは応えていく必要があると考えています。
私達スタッフは、メンバーの皆さんの安全を何よりも第一に考え、復職に向けたリワークでの経験をメンバーの皆さんにご提供する使命を果たしていきたいと思います。
CRESSの実施の仕方や形態について、スタッフで細心の注意を払った上で、ご提案していきます。
集団でこそ経験できるものが、メンバーさんの大事な経験になる。
メンバー同士の心が触れ合い、お互いを知ることが、自分を知ることに繋がる。
それがCRESSが大事にしている姿勢でした。
しかし何という皮肉か、コロナウィルスにとっては、集団こそが感染に好都合なのです。
CRESSでは心の接触という経験を大事にしてきたのに、リワークという集団によってコロナウィルスの感染の危険性を増してしまう。
私たちは二つの世界を生きています。
一つは外の世界。
もう一つは心の中の世界。
心の中の世界は、外の世界と同じくらい、私達にとって現実性を持っています。
外の世界に、コロナウィルスが拡がっています。
外の世界に存在していたリワークも、そのウィルスの影響を免れることはできませんでした。
リワークルームでは感染拡大を防ぐために、お互いの座る間隔を遠ざけ、マスクを着用し、なるべく接触を避けるように工夫しなくてはなりません。
そして、外の世界のリワークは、一旦、休止になりました。
CRESSのメンバーにとって、リワークは生活そのものでした。
リワークルームでメンバーとともにプログラムを経験した現実が、今はなくなってしまったように感じるメンバーさんもいるはずです。
ともに経験し、話し合い、考えてきてた、外の世界に存在していたメンバーたちが、いなくなってしまった。会えなくなってしまった。
そう感じるメンバーさんもいるはずです。
しかし、心の世界にも、リワークは存在しています。
休止期間中に、リワークでの経験を感じることがありますね。
一人で部屋で過ごしているときに、あるメンバーさん言葉やスタッフの言葉を思い出したりすることもありますね。
リワークに通えない間も、生活リズムを大事しようとされています。
健康的に生活したいと思い、苦労しながらも、生活記録を書いています。
リワークでの経験を大事にされた皆さんは、外の世界のリワークが一時的に失ったように感じていても、心の中のリワークを失うことはありません。
心の中のリワークでは、多くのメンバーとスタッフが、皆さんと話し合っています。
心の中では、「接触すること」は「感染」ではありません。
それは、「支え」であり、「安心」であり、「成長」です。
皆さんがリワークで今まで取り組まれてきたことです。
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