2014年9月5日金曜日

劣等感



「劣等感」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
皆さんは「劣等感」を幾つもっていますか?




人より劣っている、誰かと比べて自分は全く出来ていない、なんて自分はダメな存在なのだろう、等とマイナスなイメージを思い浮かべる方が多いと思います。




でも、劣等感を抱くというのは主観的な考えで、他人から見れば違う見方が出来るかもしれません。




人より劣っているから「劣等感」があるのではなく、誰でも劣等感は抱いているものなのです。
理想や目標を持っている人は、その理想や目標に近づこうと努力をしますが、なかなか近づかない状態が続いたりすれば、その状態を劣っていると考えて「劣等感」を抱くようになるのです。
なので、どれだけ優秀で完璧な人と思っていても、理想や目標を持っている限り「劣等感」があって当然となります。




このような考えがなければ、劣等感を抱いていれば、不健全と考える方が多くいるかもしれません。
しかし、理想や目標を持つ人誰もが「劣等感」を抱いていると考えれば、少しは気分が楽になりませんか?





「劣等感」を、遺伝のせいだ、親の育て方が悪かったからだ、この環境が悪い、等と考えるとただの言い訳になってしまいます。

確かに遺伝や、家庭環境はマイナス要素になるかもしれませんが、「劣等感」をバネに、努力してみる選択肢もあるという事を知っていてくださいね☆



2014年8月30日土曜日

Cressionalship~CRESS交流会2014~



8月末…もう夏も終りの季節ですね。



今日は土曜日ですが、いかがお過ごしでしょうか??




本日は、CRESS開設2周年を記念して、交流会(Cressionalship)を開催しました。

ご来院された皆様、お疲れ様でした。

あっという間に時間が過ぎましたね。




今年の夏で、リワークプログラムCRESSを開始して、2年が経過しました。

2014年8月の現時点で、総勢31名の方がCRESSを卒業されて、それぞれの人生を歩んでおられます。 



交流会は、年に1回、CRESSを卒業された方と、現在在籍されているメンバーさんが集う会になっています。今年で2回目ですが、今日は、10名の卒業生にお越しいただきました。


卒業された方同士はアフターリワークで月1回お会いする機会がありますが、
卒業生にとっては、在籍されている方と久しぶりに顔を合わせる時間となって、懐かしい気持ちを思い起こされたり、CRESSのアットホームな雰囲気を感じて、慌ただしい日常から離れて過ごしていただけたのではないかなと思います。

在籍されているメンバーさんにとっては、リワークを卒業したあと、卒業生の方々が、それぞれの職場でどんな風にお仕事に取り組まれて、どんなことを感じたり、気を付けたりされているのかというお話を聞かせていただけて、貴重な体験になられたのではないかと思います。


↓写真は、今日の一コマです。

メインの、卒業生のお話しの時間です。
インタビュアーの方が、卒業生の方に一人ずつインタビューしておられます。


インタビュアーの方がおられて、共感しつつ話を聞いておられたので、スムーズに進みましたね。






次の写真は、懇親会の模様です。
お馴染みのかき氷を食べながら、みなさん自由にお話されてます。
リワークルームに、いつも以上に笑い声が響き渡っていました。





復職を目指してCRESSに参加し、みなさん参加時期や参加期間は異なりますが、
卒業生の方も、在籍されている方も、ここでの出会いをとても大切にしていただいていることを、今日は改めて実感しました。


それぞれ経緯は異なりますが、持ちこたえることのできない状況に陥り、いったん仕事をお休みすることになり、
同じような経験をし、CRESSで出会ったからこそ、わかりあえることがあったり、お互いに刺激を受け合ったり、仲間として心の支えになるのではないかなと思います。

今日、参加されていた卒業生の方が、今日会えなかったメンバーさんがどうされているのかなという話をしておられました。

お会いできないことはとても残念なことですが、お互いがどうされているか考えながら、それぞれが今の生活に精一杯向き合っておられます。

それは、ここで出会って、みなさんの心がつながっているから、それを糧に皆さんが自分自身の人生を自分の足で着実に歩んでおられるのではないかなと思います。


CRESSで生まれた心のつながりは、これからもずっと続いていくと確信しています。


こうして集まる機会は、限られていますが、
私達もこの機会を今後も大切にできたらと思っています。


今日は、みなさんがリワークルームの中で感じられたことを、少しでも覚えていただけたら幸いです。


また会いましょうね!!!




次回のアフターリワークは9月20日です。



卒業生の皆さん、また、お会いできることを楽しみにしています。




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この日のために、グループ作業で、交流会の準備をされた在籍メンバーのみなさん、ご苦労様でした。

それぞれ体調や気分の波があったり、復職を前にされている方や、リワークに参加されて間もない方がいらっしゃいますが、みなさんが一緒に協力して準備を進めてくださったので、今日を迎えることができました。





                     
          


写真は、交流会の準備の風景です。
それぞれの役割に分かれて、協力しながら、取り組んだことが、今日に反映されましたね。

本当にみなさんありがとうございました。

明日はお休みです。ゆっくり過ごして下さいね。



では、また来週会いましょう☆

2014年8月22日金曜日

グループ作業の成果〜ワクワク♪リワーク通信夏号(No.6)と文芸誌AURORA(No.2)〜

今日のブログは、グループ作業でメンバーが作りあげた二つの成果物をご紹介したいと思います。
グループ作業は、リワークの参加メンバーが主体となって、数ヶ月をかけてある共通のプロジェクトに取り組む、職場復帰を強く意識したプログラムです。
全体を代表するリーダーをメンバーから選出し、どういうサブグループが必要となるかを検討し、組織づくりを実行して、決められた最終日(納期)に向けて、進捗管理を十分意識しながら取り組みます。

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さて、まず、5月〜6月の二ヶ月間のグループ作業で取り組んだ、「ワクワク♪リワーク通信〜2014年夏号〜」です。
今回のリワーク通信は、通算で第六号となりました。では早速ご覧下さい。

ワクワク♪リワーク通信 2014年夏号(第6号)

いかがですか? 海の青さと、山の緑が鮮やかです。
今回は、リーダーからの提案として、夏のイメージとして、「海」と「山」をコンセプトイメージとして決めて、それを背景にしました。
表面と裏面の二つのグループに分かれて、コンテンツ(内容)とレイアウトを検討し、時間をかけて作りこみました。

ブログの冒頭に、グループ作業は職場復帰を意識したプログラム、と記しました。仕事では、進捗管理は必須ですし、成果物を出すことが求められる訳ですから、その意味で、グループ作業でプロジェクトに取り組んで成果物を完成させることは、復職への自信にも繋がります。
しかし、CRESSのグループ作業で大事にしているのは、ただ完成させることだけではなく、各メンバーが他のメンバーと一緒に仕事をするなかで、どういうコミュニケーションを体験し、そこで何を感じ、思うのか、ということを、大事にしてもらっています。
そうしたことを大事にしてもらっている理由は、生身の他者とのコミュニケーションの体験を通じてこそ、自分自身を知る、かけがえのない機会が提供されるからなのです。

リワークに参加する人とは、職場復帰を目指す人ですが、CRESSで一体何を体験してもらうことになるのかと問われるならば、それは、休職に至ったことをきっかけとして、各参加者が自分自身のことを考える場です。

グループ作業では、楽しく仕事ができるというだけでなく、きっと、上手くコミュニケーションをとれなかった体験や、相手を嫌だと思った体験だってするのです。
自分自身が嫌になってしまうような出来事も、あるかもしれない。
良い体験だけでなく、悪い体験からも目をそらさずに、体験の総体を、リワークでは自分を考える大事な材料としてもらっています。
自分自身を知ることが、相手を知ることに繋がるのです。

今回のリワーク通信のグループ作業を通じて、一人でも多くのメンバーが、自分の在り方を知るきっかけが得られたらよかったと、思います。

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次に、7月〜8月の二ヶ月間のグループ作業の成果物である「文芸誌AURORA(オーロラ)第2号」をご紹介します。
CRESSのメンバーは、アートセラピー(芸術療法)のプログラムで、ほぼ毎週、何らかの創作活動をしています。絵を描いたり、工作をしたり、写真を撮ったり、小説や短歌をグループで創ったりしています。その一端は、これまでもブログで紹介してきました。
こうしたメンバーによる芸術的創作を、一冊の文芸誌に収録する試みが、文芸誌オーロラです。
オーロラの第1号を作ったのは、ちょうど一年前のことになります。
第一号は、当院のHPでご覧いただけます。

それから1年が経過し、今回、第2号が完成した訳です。冊子なので、ページ数がありますが、以下にご紹介したいと思います(後ほど、HPでも御覧いただけるようにします。)












文芸誌のグループ作業でも、リーダーを中心に、どういう創作物を収録するか検討を重ねていきました。さらには、創作そのものにも取り組んでいくという、という非常に深いグループ作業の体験がなされたと思います。
今回収録された三つの作品群、コラージュ、リレー小説、写真集には、それぞれのメンバーとグループのこころの有り様が映し出されています。
そうした創作物を、一つの作品集としてまとめあげること。
つまり、想像的な創作作業と、現実的な実務作業という、二重の水準でのグループ作業が求められた訳です。

考えてみれば、私たちの仕事も、創造的な部分と、実務的な部分の、二つの部分が相互に関連しているのではないでしょうか。
クリエイティブな発想があるからこそ、仕事が楽しくなります。しかし、想像だけで仕事をして、現実的な管理がなされなければ、創造は実を結びません。

創造性と現実性の二つが、車の両輪のように動いてこそ、私たちは豊かな仕事をすることができるのだと思います。

文芸誌の作成は、そうしたことを考えるきっかけになったのではないか、と思いました。

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リワーク通信と文芸誌、この二つの成果物の完成を、メンバーとともに喜びたいと思います。
そして,メンバーの皆が自己を振返って、復職への力強い一歩へと繋がったことを、願います。




2014年8月8日金曜日

熱中症対策

毎日、暑いですね・・・。

熱中症対策はきちんとされてますか??

最近の熱中症は家の中にいてもなるので気をつけて下さいね!!

もしかして、熱中症かも?!と思ったら・・・



涼しい場所に移動しましょう
 ・日陰やクーラーのきいている涼しい場所へ!

体を冷やしましょう
 ・太い血管が通ってるとこ(首の周り・脇の下・股関節)を冷やす!

水分補給をしましょう
 ・水分+塩分の補給を!



でも・・・熱中症になる前に予防を心がけましょう(><)


こまめな水分・塩分補給と部屋の温度の調整を気にして下さいね!


2014年8月1日金曜日

ストレスマネジメントのきほん ーストレスは悪いもの?ー

8月が始まりました。
リワークプログラムの中のグループミーティングは、
月ごとに内容が替わります。

7月はストレスマネジメントがテーマでしたので、
その基本について考えたいと思います。

私たちは日々、様々なストレスを感じています。
「ストレス」と聞くと、「悪いもの」、「ない方が良いもの」というイメージを持っておられる方が多いのではないでしょうか。

しかし、ストレスがあることは悪いことばかりではありません。
それどころか、人間はストレスなしにはやっていけません。
例えば、人前で話をするとき、
程よい緊張感があるからきちんと話ができるということがあります。
また、試験などでは、緊張感があるから普段以上に集中できる場合があります。
この緊張感もストレスの一つです。

このように、人間はストレスがあるから頑張れるということがあります。

また、ストレスは達成感とも関連があります。
勉強や仕事などにおいては、
「いつまでにこれをしなくてはならない」というプレッシャーからストレスを感じることがありますが、
それをやり遂げようと努力するから達成感を得ることができます。

このように、ある程度のストレスは人間にとって必要で、
排除すべき悪いものというわけではありません。
うまく付き合ったり、コントロールして自分の味方にできるように、
マネジメントの力をつけるお手伝いができればと思います。


2014年7月25日金曜日

小さな幸せ

こんにちは。

日に日に暑くなってるように感じるのは私だけではないはず!
昔は日中暑くても夜は多少涼しかったような…
室内は涼しいから〜と油断せずに水分補給をこまめにするようにしてくださいね☆ミ





みなさんは、最近「幸せだな〜」って感じた事ありますか?
仕事も忙しいし、暑いしで心身ともにじとーっとした生活になりがちではありませんか?





そんなときこそ!
毎日仕事や家事、子育てに追われて億劫になる前に、気分転換する事が大切です。リフレッシュして、物事を違う視点から見てみる事で、新しい発見があるかも知れません。




美味しい物を求めて遠出してみたり、買い物に出かけたり、ジムで思いっきり汗を流したり、友達とカフェでゆっくり過ごしたり、家でゆっくりTV見たり、読書や、音楽鑑賞、趣味に没頭してみる…




そこまでする暇がない!!という方も、忙しい事ばかりに目を向けるのではなく、優先順位を付けて10分でも15分でも自分の時間を作るようにしてみてくださいね♪
「こんなところに○○あったんだ」とか「探してた□□がやっと出て来た」などの小さな発見もアハ体験として、幸福感や脳の活性化として良いそうですよ☆




まだまだ暑い日が続くので、自分なりの気分転換方法を探して、楽しい日々を送ってくださいね^ω^



2014年7月18日金曜日

誰かに抱く気持ちと、誰かを想う気持ち



みなさんは普段、どのくらい自分の気持ちを意識化することができていますか?


自分の気持ちを100%全部わかっている!という人は、まずいませんよね。


「自分のことなのに、よくわからない」と思うことは多分にあると思います。



人が意識しているものは氷山の一角で、

はるか多くのものが無意識の領域にあると考えられています。
(意識と無意識の間に、意識しようと思えば気づけるものは前意識という風に呼ばれています。)

それほど、自分のことなのにわからないことだらけだというのは、特別なことではないのだと思います。






みなさんが生活を送る中で、人と関わるということは欠かせないことですよね。


それは職場でも、リワークルームの中でも、街を歩いているときにも、


私たちは誰かと関わっています。



そして、その誰かと出会っているとき、


おそらく無心な人はいなくて、


何か感じたり、思ったり、考えたり、、、ということを私たちは意識せずに行っています。



「この人、話しやすいな」とか「口調が強くて苦手だな」とか「何が言いたいのかわからなくて困ったな」とか「ユニークで楽しいな」とか。


誰かに対して、何らかの感情が生じます。



そして、
その感情は快の感情もあれば、不快な感情もあって、

その誰かとの関係に大きく影響していきます。



「○○さんはいつも口調がキツくて怖いから、頼らずに自分でやらないと」とか

「●●さんと話してても仕事が進まないから、一緒に仕事やりたくないな」と、距離がうまれる場合もあれば、

「□□さんは何でも優しく聞いてくれるから、困ったら頼もう」とか

「仕事はしんどいけど、■■さんとは気が合うから協力して乗り越えていこう」と思うと、グッと距離が縮まるかもしれませんね。

普段、言葉にはしないけど、いろんな思いを私たちは持ちながら、過ごしています。



そして、気づかないうちに、誰かに対して抱いている気持ちを見ないまま、

'社会人だから'、'仕事だから'、'会社に決められていることだから'と割り切って、そうせざるをえないこともあるでしょう。


'自分が何も言わなかったら問題にはならない'とか


'私の考えは間違えだから、黙っておこう'とか、


'困ってるみたいだから私がやってあげよう'と、


誰かのためを思って、行動してることもあるかもしれません。




でも実際それは、どのくらい相手の人のためになっているのでしょうか?


そして、それは本当に自分自身の気持ちを大事にできているといえるのでしょうか?



・・・こうして立ち止まって考えてみると、


‘ん〜むずかしいな〜’、'じゃあ一体どうしたらいいんだろう'っていう気持ちが沸き上がってくるかもしれないですね。




争いが好きな人はほとんどいないでしょうし、

嫌な気持ちはできるだけ感じたくないかもしれません。

でも私たちの中には、いろんな感情を感じる'こころ'があります。


こころの状態は常に一定で一様なのではなく、微細な動きを続けています。


喜び、哀しみ、苦しみ、憎しみ、楽しみ、悔しさ、、、など、さまざまな気持ちが巡っていますよね。




そういった、自分のこころをどれだけ自分の体験として受け入れることができるのでしょう?

悲しいことを本当に悲しむことができるのか。


喜ばしいことを本当に喜ぶことができるのか。


悲しみに持ちこたえられないとき、それそのものを感じることが難しいときもあれば、

嬉しいときでさえ、素直に実感できないときがあるように思います。


だから、こうして考えてみると、“ありのままを感じる”って、すごく難しいことに気が付かれるのではないでしょうか。



リワークのプログラムの中で、『自分の気持ちに気づきましょう』、『素直な気持ちを表現しましょう』とお伝えすることが多いですが、


言うは易しで、なかなか簡単にはいかないと思います。



普段生活しているときには、どうしたらうまくいくのか?、どうやったら切る抜けていけるのか?、失敗せずにやれるのか?と、解決策を考えていることが多いでしょう。





でも、リワークでは、対処法や解決策を考えることだけではなく、


‘どう思っているのか’、‘どうしてそう感じているのか’という気持ちを一緒に考えていけたらと思っています。



自分の気持ちがよくわからないと言う人も、

自分の中に、置いたままになってる気持ちがないかなと考えてみたり、
もしかしたら、別の気持ちもあるかもしれないなと、自分の内側に向ける眼差しを持っておくことから、
これまでと違った体験が開かれていくように思います。



リワークの中では、‘◯◯さんともっと話がしたいな’とか‘リワークのメンバーさんたちと一緒に仕事ができたらな’とか、‘リワーク以外でも仲良くできたらな’と、抱く気持ちがあるかもしれません。




でも、‘お互いのために我慢しよう’とか、‘復職後のために今の関係を大切にしよう’と相手の人のことを想う気持ちもあるでしょう。





こういうときに、リワークのルールがあるからこそ、メンバーさんが各自考えておられる気持ちについて考えることができます。




きっと、ルールがなくて、全てが自由だったとしたら、

みなさんの心の中にある葛藤は見えないものになっていって、欲求がただただ充満した危険なグループになっていくおそれがあります。



そうならないために、

みなさんが、自分のことについて考えるこころが開かれていくために、

私たちはCRESSの場を提供しています。




いろんな気持ちがあって、その中で何を大切にしていけるとよさそうか、


考えられるタイミングがあれば、目を向けてあげて下さい。