寝苦しかった暑い夏の日々が終わりました。夜には、鈴虫の声が聞こえます。
秋。
個人的には大好きな季節です。
食べ物が美味しいのがいいですね。
メンバーさんには、健康な生活のために、暴飲暴食について注意を促しています。
でも、秋はついつい食べ過ぎてしまいます。
スタッフが暴飲暴食しては、いけませんね。
自戒を込めて。
秋は、どこか愁いを帯びている。
木の葉の色付き。風に舞い散る葉。
道を落ち葉が覆っています。
道を歩くと、葉っぱの音がします。
懐かしい人に会いたくなります。
こういう秋の雰囲気が、昔から好きでした。
リワークのメンバーさんは、いずれはリワークを卒業し、元の復職に戻っていかれます。
在籍期間の長短はあります。
3ヶ月で卒業される方もいる。1年かけて復職される方もいます。
リワークのメンバーは、月曜から金曜まで、毎日リワークに通います。
職場と同じです。
メンバーさんも、当然、リワークを休んでしまうときもあります。
リワークを休んでしまったときは、リワークでは、こう考えます。「職場を休んでしまったときと同じ自分が出てきたんだ」と。
職場に行っていた頃は、休んでも、立ち止まって自分も見つめることは出来なかったでしょう。
しかし、リワークは違います。
リワークでは、休んでしまった自分を、見つめるのです。
休んでしまう自分に向き合うのです。
リワークを休んでしまうメンバーさんは、ほとんど断言できますが、また同じように休みたくなります。
今度は、前と同じように休んでしまうのではなくて、リワークに来ることができるかどうか。
これは、復職を目指してリワークに参加しているメンバー全員にとって、大事なミッションです。
前回休んでしまった自分自身に、スタッフと他のメンバーの力を借りながら、向き合えたでしょうか?
休んでしまう自分に向き合うのは、簡単なことではありません。
休みがちなメンバーさんは、リワークの出席率がなかなか上がらないかもしれない。
でも、諦めてしまってはダメです。
欠席したとき、あなたが本当はどういう人だったのか、リワークに来て、一緒に見てみましょう。
どうしても休みがちなメンバーさんは、格好をつけないようになったとき、リワークに来られるようになるかもしれません。
リワークでは、「格好良く振る舞う」のは、厳禁です。
「格好良く振る舞う」というのは、実際は困っているのに、それを誤魔化すことです。
休みがちの人は、リワークに来る時には、格好良く振る舞っているのでしょう。
実際の自分は、困っているし、嫌なことがあるのです。
だから、欠席が繰り返されます。
それを脱するには。
困っている自分、嫌な思いでいっぱいな自分を、連れてくることです。
つまり、格好良く振る舞わなくても、人の前に出られるようになることです。
欠席が多い状態は、格好良く振舞っている自分と、本当は困っている自分とが、最もはっきりと分断されてしまっている状態といえましょう。
欠席が一番典型的です。
ただ、欠席に限りません。
リワークで大事なのは、困っている自分を、どれだけ素直に、正直に、人に見せられるか。
困った自分を、リワークで素直に出す。
困った自分を知ってもらって、スタッフと他のメンバーからの助力をもらう。
そうした助力に感謝できる。
そういうメンバーさんは、確かにリワークの在籍期間で、変わりました。
リワークでは、格好をつけないで。
困った自分を素直に出せた分だけ成果が出るのです。
それができたら、リワークを卒業して職場に戻ってからも、苦しみを乗り越えられる力がついています。
つまり、格好をつけずに、素直に困っている自分を出して、人から援助をもらえるようになっている。
そういう人間関係に、感謝できるようになる。
今度は、あなたが大事な人を、支えてあげたり、助けてあげたりできるようになるでしょう。
今日は、秋の風をゆっくり感じながら、一歩一歩、歩きたい気持ちです。
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