2013年5月24日金曜日

そうじの時間

リワークプログラムCRESSでは、週2回、リワークルームを掃除しています。
午後のプログラムが終わってから、メンバーの皆さん全員で掃除するのです。

しっかりと掃除をする日は、15分くらいです。
午後のプログラムの時間が長くなったときや、卓球などで身体を動かしてメンバーの皆さんに疲れがあるときは、掃除の時間も短めにしています。10分弱でしょうか。

ほうきで床を掃き、掃除機でゴミを吸い取ります。
モップで床を水拭きします。
水を絞った雑巾で、棚や机、ホワイトボード、壁、ロッカーの汚れを拭き取ります。
ほうき、掃除機、モップ、雑巾。メンバー皆で掃除道具を分担します。

普段リワークでやっている掃除は、10分もかからないことが多いので、とても簡単な作業に思えます。
でも、10分もかからずにリワークルームを掃除できるのは、メンバー総出で掃除をしているからだとわかります。
リワークルームは、クリニックの中で一番大きな部屋なのです。
リワークルームを一人でほうき掃けし、掃除機を走らせ、モップ拭きをし、雑巾みがきしたら……と想像してみれば、この部屋を、もし一人だけで、普段全員でやっているレベルできれいにしようとしたら、おそらく1時間はかかるように思います。

広いリワークルームが、10分の掃除できれいになり、それが維持できているのは、メンバー全員の参加があるからです。

毎回掃除をすると、結構な量のゴミやホコリがあることに気づきます。
紙くず、消しゴムのカス、髪の毛、食べ物や飲み物の汚れ……。
2日に1回の割合で掃除をしているのに、部屋は結構汚れるものなのですね。
リワークルームが汚れるのは、そこに人がつどい、活動する場所となっているからでしょう。

リワークルームの汚れは、メンバーの皆さんがリワークルームの中で、活動し、食事し、交流している証です。

掃除をすることは、ここが、今、自分が生きて、関わっている特別な場所であることを、再認識させてくれるように思います。
自分の部屋を掃除し、自分の家を掃除するのと同じように。
リワークルームが汚くなるのは、リワークルームが生きている証拠です。
それは、リワークに参加されているメンバーが、今は職場から離れて休職していても、リワークルームの中で生き、ここで仕事をしていることを、意味していると思います。

掃除をすると、きれいになります。
きれいになると、気持ち良くなります。
メンバーの皆さんの手できれいになり、気持よくなったリワークルームは、再びメンバーの皆さんが活動し、関わり、生きる場所となります。


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