2021年8月6日金曜日

夏休み、太陽、生きる喜び

 夏の日射しが日に日に強まっています。


この季節になると、子供の頃の長い夏休みを思い出される方もいることでしょう。


子供の頃の夏休み。


あの夏の体験を思うとき、心と身体を満たす生き生きとした感覚がよみがえりませんか。


子供の頃の生き生きとした体験はどこから来るのでしょうか。


それは、信頼と愛情で結ばれた関係の中で、その関係を支えにしてこそ感じられるような、生きる喜びなのだろうと思います。


今は、COVID-19によって、夏休みの遠出さえ思うようにはできません。

しかし、信頼と愛情で結ばれた関係の中で、その関係を支えにしてこそ生きる私たちの命は、疫病によっても失われることはないでしょう。


リワークも夏休みに入ります。

長い休みの間は、それまで規則正しいリズムを作り出していたリワークに行くことができません。

自分で自分の時間を管理し、行動しなくてはいけません。

これが難しい。

多くの場合、長期休暇では、生活リズムが崩れてしまいます。

リワークがなくなる長い休みを、メンバーの皆さんがどう経験されるか。


それをまた一緒に考えたいと思っています。


休みの間に、リワークとの繋りがなくなるような不安を感じることがあるかもしれない。

孤独感や寂しさを感じることがあるかもしれません。


それは、そのメンバーさんが私たちとの何かの繋りを頼りにして、苦しい休職の時を過ごしているからだと思います。


そこに動いているのは、信頼と愛情で結ばれた関係の中で、その関係を支えにしてこそ感じられるような、生きる喜びを経験する子供です。


休職して、愛情や信頼を失ってしまったかのように思っていても、今の自分の心の中には、繋がりを求めている生きる子供がいるのかもしれない。


夏休みが明けたら、また、リワークでお会いしましょう。





2021年7月30日金曜日

ストレス対処を考えてみることの大切さ

 歩くだけでも噴き出す大粒の汗、耳に入ってくる騒がしい蝉の鳴き声、茹だるような厳しい暑さ。楽しい!ワクワクする!という気持ちだけでは、夏を乗り切れません。夏に限った話ではありませんが、日々の生活にストレスというのはつきものですよね。

 

先日、リワークのプログラムの中の1つであるグループミーティングのストレスマネジメントの回で、ストレスについてメンバーさんに考えて頂きました。ストレスというのは嫌なもの、無くした方が良いものと思われがちです。ところが、ストレスというのは、日々の生活に張りを与えてくれるもの、ある程度のプレッシャーをかけられるからこそ頑張ろうと思えるものでもあります。…そうは言っても、ストレスに向き合い続けなければならないのは苦痛です。ストレスをマネジメントすることは、すべてのストレスを取り除くということではなく、ストレスが生活の質を脅かすことがないように、その人にとって、適度なレベルにコントロールするための方法を身に付けることを目指します。そこで、ストレスへの対処行動、つまりストレスコーピングを持てていることが重要です。文字だけだと、どのようなものかイメージが浮かびにくいかもしれません。では、具体的に考えてみましょう。歩くだけで噴き出す大粒の汗を感じたとき、ハンカチで汗を拭うのも1つですし、どこかカフェに入って涼むのも有りですね。耳に入ってくる騒がしい蝉の声を感じたときは、耳栓代わりのイヤホンでお気に入りの音楽を聞くことも良いかもしれません。茹だるような厳しい暑さには、クーラーや扇風機で室温調節するか、アイスクリームを食べて涼しさを感じることができるかもしれないです。どのストレスに、どのように対処するのか事前に考えておくことは、これから起こるストレスに備えておくことにも繋がります。

 

実際にプログラムの中で、メンバーさんに考えて頂いたコーピングには色々な種類のものがありました。他の方のコーピングを聞いて、自分のコーピングレパートリーにも加えたいという感想も多く頂きました。自分がどのような時にストレスと感じるのか、どのように受け取るからストレスとなるのか、自分にとってどのようなことがストレスコーピングとなるのか、それは何故そうなのか、これらを考えることは、ストレスコーピングの為だけではなく、自分への理解を深めることにも繋がります。

 

夏のストレスも、コーピングを使って上手に付き合いながら乗り切りたいものです。

2021年7月13日火曜日

雑談の生み出すもの

リワークでメンバーの皆さんは日々、様々なプログラムを仲間とともに体験することで、自分一人では得られなかったような気づきに遭遇されています。何かしらの気づきを得ることは、充実感や、達成感、楽しさが感じられることもあるでしょうが、一方で怖さや嫌悪を伴うこともあります。自分で抱いてきた自己像が、他者と関わることで違って見えてくることは心の成長でもありますが、今まで受け入れてきたものを手放す淋しさや、悲しみも生みます。そういった心の揺らぐ体験を仲間と分かち合うことで、メンバー同士の関係も深まっています。

 プログラムで心のエネルギーを使った後の休憩時間は、自分自身で静かに味わい直すこともあれば、メンバー同士さらに語り合う様子もみられます。新型コロナ対策で密での会話を避けていただく制限や、時間の制約がある中ですが、皆さんそれぞれ、気持ちを共有したり、考えを伝え合って体験を咀嚼されています。そういった自由な時間での語らいが、プログラムで表現されにくかった生の自分をだせるきっかけになることもあるようです。プログラム体験とは無縁のたわいのない雑談が、相手を深く理解するきっかけにつながっていることもありました。

 私自身も、仕事の合間の雑談でスタッフの意外な一面を知ったり、共に笑ったりすることで、職場の人間関係が平面から立体に変わっていくのを感じます。プログラム(仕事)を共に体験する中で築かれる真摯な人間関係と、合間の雑談から生まれる遊び心が調和することでより生き生きと働ける在り方を模索していけるといいですね。

2021年6月23日水曜日

リワークでは月に一度「個人プレゼン」というプログラムがあります。毎回テーマがあり、そのテーマに沿ってイメージするものを5分のプレゼンとしてまとめ発表して頂いています。6月のテーマは「雨」でした。今回もそれぞれが想う「雨」が色々な視点から捉えられていて私の中でも「雨」に対して抱く印象の幅が広がったように思います。

これを読んで頂いている皆さんはどうでしょうか?


「雨」と言えば、ジメジメして陰鬱で、行動が制限されたり傘などの荷物も増えどちらかと言うと嫌な印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

私は湿気のせいで髪がクルクルになるのが悩みですし、ニュースなどで梅雨の話題がでると毎度家族で「うわー梅雨だってー嫌だねー」とお決まりのやり取りをしています。でも今回皆さんのプレゼンを聞いていて、「雨」のプラスの面を沢山教えて頂いた様に思います。雨のおかげで映える景色、雨の静けさ、雨上がりの虹、屋内での過ごし方…など、雨だからこそ普段とは違う行動だったり、見える景色、こころと寄り添う時間というものが生まれるのだろうと思いました。


今年は例年より早い梅雨入りとなりその分期間も長いようです。

何かと制限が多い中ではありますが、少しでも有意義に過ごせるよう静かに「雨」に思いを馳せ長い梅雨の時期をいつもとは違う感覚で楽しめると良いですね。☔☔☔

2021年6月9日水曜日

熱中症に気をつけましょう

 日中は気温が高くなり、リワークでも半袖で過ごされる方が増えてきました。

コロナ対策で自粛を促されている今の状況では、運動不足になっている方も多いのではないでしょうか。自宅で快適な環境に慣れ続けると汗をかきにくく、外気温にさらされたとき上手く体温調節が出来ないため身体に熱がこもりやすくなります。夏バテや熱中症のリスクが上がってくるので今から対策しておきたいですね。

 

予防策としては、

・ウォーキングやストレッチなど軽い運動や半身浴で汗をかく

・汗が出たときにウエットティッシュなど濡れタオルで身体を拭くことで気化熱を利用して体温を下げる

・カフェインやアルコール以外の水分をこまめにとる

・疲労回復のために偏食せずにバランスよく食べる

・大量に汗をかくときには塩分補給をする     …など

 

知識としては知っている方もたくさんおられることでしょう。ですが、意識していないとつい忘れがちになることでもあります。

今一度再確認して体調を崩さないよう、気をつけながらも夏を楽しみたいですね。

2021年5月21日金曜日

自分の時間

 GWが終わり5月も後半に入りました。そして、今週には近畿地方が梅雨入りしたとのことです。平年より3週間早い梅雨入りとなったようです。寒い季節が終わり、ようやく暖かくなりました。蒸し暑い夏に入るまでの、気持ち良く過ごすことができる期間を楽しもうと考えていましたが、予想外の梅雨入りの早さに戸惑われた方は私以外にもいるのではないでしょうか。緊急事態宣言が出ている中、夏を迎えるまでの過ごし方について、考えるきっかけを与えられたような気もしています。家での映画鑑賞や、音楽を聞きながら、のんびりおうち時間を楽しむのも一つですね。好きな飲物を用意して、窓の外の雨の様子を時々眺めながら雨音をBGMに読書をすることも癒しの時間になるかもしれません。自分だけが楽しめる時間を持ち、十分にその時間を味わうことが、再び社会に目を向け外とのつながりを求める意欲につながっていくのだと思います。この例年と異なった時間の流れにのることは、日々の疲れた心と身体を休める時間の一つの始まりになるといいなと考えています。

 

2021年4月27日火曜日

緊急事態宣言の中で〜リワークに通うことを巡って〜

新年度が始まりました。

しかし、新型コロナウィルスの感染拡大は、現在も一向に衰えを知らず、現在も感染者が増えています。

三度目となる緊急事態宣言。

リワークプログラムCRESSではこの間、コロナの危機の中、メンバーさんがいかに復職に向けてCRESSで経験を深められるのか、模索してきました。

コロナウィルスの脅威を感じながら、感染予防への取り組みを、リワークという組織としても、そして各スタッフ、各メンバーの問題意識としても、継続してきました。

同時に、コロナウィルスが収束しない中で、メンバーの皆さんがどういう思いでリワークに参加しているのか、話を聞き、一緒に考えてきました。

多くのメンバーさんは、その程度の違いはあれど、葛藤を経験しているはずだと思います。

「不要不急」という言葉を、コロナウィルスの感染拡大の中で、私たちは知ることになりました。

コロナ以前には、さほど使われることのなかった言葉です。

要らないこと、急ぐ必要のないこと、差し迫っていないことを意味する言葉なのだということです。

しかし、すべての人にとって等しく「不要不急」だと判断できる経験などあるでしょうか。

リワークで自分に向き合っている多くのメンバーさんにとって、リワークは、不要不急ではありません。

つまり、職場で生きられないくらいに辛くなって休職したメンバーが、その職場に、仕事に、もう一度戻ろうとリワークに参加している経験が、「要らない、急ぐ必要のない、差し迫っていない不要不急の経験」である訳はありません。

それは、コロナの危機の中で、メンバーさんと一緒に考えた経験で、私があらためて実感できることです。

コロナは怖いし、感染の恐怖がある。それは生死の恐怖でもあります。

しかし、仕事に行けなくなって休職している自分から、リワークが閉じたり、休止されて、この治療経験が失われてしまうことも、コロナの恐怖に勝るとも劣らない恐怖なのです。

リワークで経験を重ねてきたメンバーにとって、リワークには、本当に自分にとって必要だと感じる経験があるからです。

あるメンバーは、リワークに通うことで、職場に行けなくなった自分に向き合い始めています。

あるメンバーは、なぜ休職を繰り返しているか、考えようとしはじめています。

あるメンバーさんは、それまでは、休職して仕事がほとんどできない自分の方が、アイデンティティになっていたほどでした。仕事ができていた期間よりも、休職している期間の方が長いくらいなのです。しかし、リワークのプログラムとリワークでの対人交流を続けることで、社会からも人間的な接触からも撤退して生きていた自分には、本当は様々な感情や考えがあって、そういう自分の想いを、自分にも他人にも向けていたことを経験的に知り始めました。

あるメンバーは、人と付合うのが苦手で、集団を回避していて、職場でもそうだった。しかし、リワークで人間的な繋りを感じて、自分には理解してもらいたい気持ちや、依存したい気持ち、人との交流を求めている気持ちがあることを、知りました。

ここに描写したメンバーは、ある特定の方を指しているのではなく、リワークプログラムCRESSに参加しているひとりひとりのメンバーの中に、同時に一緒に存在しているような、そのメンバーの多様な顔です。

こういう経験をリワークでしているメンバーにとって、リワークとその繋がりは、必要であり、求められているものだったです。

そういうリワークにもし来られなくなってしまったら、自分のことを見ないし考えられない、そういう休職を無自覚に繰り返してしまう自分に逆戻りしてしまうような、そんな不安を感じるものなのです。

私は、リワークメンバーとの関わりから、そういうメンバーのリワークへの切実な想いがよく分かります。そして、そういう風にリワークを経験されているメンバーを、本当に大事な経験をされているメンバーだと思っています。

その方にとって休職という辛い経験は、しかし、新しい意味を帯びるものになるはずだと思うのです。

しかし、リワークの中だけで、私たちは完結していません。むしろ、現実はリワークの外にあります。

自分が現実に関わっている大事な人達は、リワークの外にいるのです。

「感染のリスクが少しでもあるのにならば、不要不急のリワークに行っている場合じゃない」と心配して言われる、身近な人が現れるかもしれません。直接的に言われなかったとしても、心の中ではそう思っている身近な人がいるはずです。

そういうメンバーが、このコロナの脅威の中で、自分にとって本当に必要だと確信しているリワークに通うということ。

だから、葛藤が生まれるのです。

メンバー自身も、今の自分にとって必要だからリワークに参加したいのだけれど、しかし、大事な人、守らなければならない人を、自分が外に出ることで不安にさせて、実際に感染させてしまうことにはならいないか、と不安になり苦しくなり、葛藤するはずです。

そして自分自身が感染してしまう怖さを、あらためて感じる。

葛藤し、悩みます。

やはり、しっかり向き合って、相談して、考え、判断し、主体的に行動することが大事なのです。

その相手は、私たちリワークのスタッフでもあるし、ご家族でもあるし、職場の人でもある。自分が関わっている、身近で大事な人たちです。

そして、その相手は、自分自身です。

コロナウィルスの脅威の中、自分にとって必要なリワークに通うことを巡って、私たちそれぞれが、自分と相手に向き合って、葛藤し、悩み考える経験をしている。

それが、今の私たちが取り組んでいるとても大事な仕事なのです。