2014年3月14日金曜日

自分のあり方をめぐって…


自分には、どんな特徴があるのか・・・

自分は、どういう風に考えるのか・・・

自分はどのように人と関わっているのか・・・

自分は周囲からどう思われているのか・・・


こういったことを、改めて考えることはありますか?


自分について考えてみると、一人で考えていると偏った見方をしてしまったり、
しんどくなって考えたくなくなったり、日々の忙しさに追われて考える気にもならなかったりしていくのではないでしょうか。

考えても考えても答えが見えないと、少しずつ、自分に向き合うことが難しくなるかもしれません。



リワークプログラムでは、さまざまな視点から自分について考えてみることをしていますが、アートセラピーもその一つです。

アートセラピーでは、絵を描いたり、俳句を読んだり、コラージュをしたり、宝地図を作ったり、表現することを通して自分について考えてみます。

表現することには、自分が意識している部分だけでなく、気付かなかった自分のあり方が表れることがあります。



今週は、仮面づくりをしました。(プログラムで仮面を作ったのは2回目です)
さまざまな仮面が並んでいます↓


作り方としては、何重にも重ねたアルミホイルで顔を型どって、その上に新聞紙と半紙を重ねてベースを作ります。

その上に思うように色を塗っていきます。

きっとプログラムで作られたみなさんは、“仮面作り”と聞いて、パッと思いついたものを作られたと思いますが、
出来上がった仮面には、作り手のみなさんの何かが投影されているように思います。


仕事や恋愛に悩みながらも人のためになるように活躍したいヒーロー心性があったり・・・?

みんなに怖がられたり、嫌われたりするかもしれないけど、災いを祓うために奮闘しようとするマスコットのようだったり・・・?

マイペースに自由に過ごしながらも、それが受け入れられる存在だったり・・・?

秘境で暮らす、誰からもあまり知られたくないようなキャラクター・・・?


きっとそれぞれの仮面には、自分自身が「こういう風に見られたい」とか「こういう風に思われたい」とか「こういう風にありたい」とか、そういう姿や願望が映し出されているように思います。


それぞれの仮面の意味するところは、みなさんが各自で考えてもらいたいところではありますが、
自分のあり方について理解を深めるために、もう一度、自分が作った仮面について関心をもってもらいたいなと思いました。

いつも、誰といるときも同じ顔をしているのではなく、
信頼できる人にだから見せられる顔があると思いますし、オープンにはできない姿というのもあるでしょう。


そういう見せたい姿や、ありたい自分がどういう姿なのかというのに目を向けることによって、気付かなかった自分の本当の気持ちに触れられるかもしれないですね。


なぜだか、思うように気持ちを伝えられないとき、困っていてもそれを発信していけないとき、求められている以上に何かを抱えてしまおうとするとき、
日々の中で起こる気持ちの揺れ動きに目を向けたときに、自分がどんな仮面をかぶっていたのかというのが見えてくるかもしれませんね。




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