2021年12月24日金曜日

グループディスカッション

  今年も残すところあと少しとなりました。昨年に引き続きコロナに翻弄される1年でしたが、今年は感染防止の対策を講じながら通常にできるだけ近い形でプログラムを行ってきました。その中に、決められたテーマに沿ってメンバー全員で話し合う「グループ・ディスカッション」があります。今年も予定通り月に1回のペースで実施することができました。ディスカッションのテーマは、「休職経験を振り返る」と「復職に向けて」の2つがあり、これらを月ごとに交互に入れ替えて行っています。

 休職に至った経緯を振り返り、それをふまえてどう復職に向かっていくか、自分の中で考えていただくだけでなく、メンバー皆の前で話すことが重要な意味を持つと考えています。休職前に過ごした時間は平穏ではなく、多くの苦しみや傷付きを伴った時間でもあったと思います。そのような過程を振り返ることは、誰にとってもつらい作業だといえます。しかし、一人ではなくグループの中でメンバーと共に振り返ることで、別の角度からその経験をとらえ直すことができます。その過程で抱いた感情も、メンバーと分かち合うことを通して、客観視することができるようになります。そのことを通して、復職に向かう力を徐々に取り戻していただくことを目指しています。グループの力、一人ではなくともに考えるメンバーがいてこそ現実に向き合える大切な時間であると言えます。

来年もコロナを警戒しながらにはなりますが、このような重要な時間である「グループディスカッション」が通常通り行われるように努めていきます。

2021年12月3日金曜日

グループセラピーの時間

リワークのプログラムに、「グループセラピー」というプログラムがあります。

普段のプログラムでは、メンバーは椅子に座り、机を前にします。

グループセラピーでは、机を片付け、椅子だけ持って、皆で輪になって座ります。

そして、皆で自由に話し、考えるのです。

「自由に」とは言っても、一つ約束があります。

それは、リワークで経験していることを話すのです。このグループの中で経験していることです。

つまり、自分たちが参加しているグループの中での経験に、そのメンバーどうしで、向き合う時間です。

発言は、誰からしても良い。話す順番も決まっていません。

だから、誰も話さなければ、グループの中に沈黙が生まれます。


グループセラピーに参加すると、普段とは勝手が違う時間に、多くのメンバーが戸惑います。

『なぜ皆黙っているのか。』

『この人が話したのに、皆押黙って、話さない。なんで?』


初めて参加すると、十何人ものメンバーが車座になって座り、普段の会話をするでなく、黙っていたら、一体何が起きているのだろう、と思うはずです。


グループセラピーで一体何を話していいのか分からないと、難しく感じるメンバーがいます。


一体何のための時間なのか、回を重ねても、よく分からない。そう思うメンバーもいます。


その一方で、グループセラピーでの体験に、何かを感じ取っているメンバーもいます。


それは、単に発言できるからではなく、グループセラピーの時間で、心が動いた、という感覚です。


それも、今まであまり経験したことのないような、心の動きです。


その日のグループセラピーが、どういう展開になるのか、それは誰にも分かりません。


こう書いても、一体、グループセラピーが一体どういうものなのか、経験されていない方は、分からないと思います。


グループセラピーで心が動く経験をするメンバーがいる、ということを言いました。


それは個人だけの心の動きに留まりません。


グループが生みだす、グループの心が、その時、動いているのです。


そういう動きが起きるのは、経験の場であるグループの中で、その経験に、参加者全員で向き合うことから生まれます。


それは、おそらく、頭で知的に考えていることではありません。


図解するように、整理して納得していることでもないはずです。


自分でも良く分からない情緒や想いが、グループの中で何らかの心の接触により、生まれてくる。


そういう心の動きです。


それは、今この場所で、メンバーどうしの触れ合いによって生じる経験です。


グループセラピーにスタッフの私が入っている時、この触れ合いと動きがグループの中で生まれることを想いながら、メンバーの話を聴き、沈黙を感じ、何か言葉で伝えられるものが心の中から出てくることを、待っています。


グループが死んだように硬直している時間が、いかに生命を帯びて動き出すか。


こう書いても、グループセラピーが一体どういうものなのか、参加したことのない方は、やっぱり分からないでしょう。


分からないはずです。


生きることや成長することが、説明できないことに、似ています。


グループセラピーが難しいのは、心が動く経験がいかに難しいかということも示唆しています。


グループセラピーは難しい。


願わくば、一人でも多くのメンバーに、「難しい」というだけで片付けられないプログラムになったらと思います。


今まで重ねてきたグループセラピーで、固まっている心が、その瞬間、動き、生きた反応をグループに引き起こし、何かを感じる経験があったことを、これまでCRESSに参加された多くのメンバーは知っています。その場に立ち合ったはずですし、まさに心が動いた当事者かもしれません。


今まで感じたこともない情緒や、考えていなかった想いが自分を捉え、そういう自分が、一緒にリワークに参加している人たちの中で、登場したのかもしれない。


グループセラピーは、一体何の役に立つのか。


「こういう風に役に立つ」という言い方は、無理にしないでおきたいのです。


取って付けたような言葉になるでしょう。


実際に役に立つと思う人もいれば、役には立たないと思うかもしれない。


役に立つかどうか、それは分からないけれど、何が起こるか分からないまま、よく分からないグループセラピーに参加し続けたこと。

それは、リワークに参加し続けたことにも、似ているかもしれない。

何かがあれば、良いのですが。


2021年11月5日金曜日

振り返ってみてはどうでしょうか?

  気がつけば、今年もあと残りわずかですね(どうやら残り57日のようです)。同じ時間分、同じ1年分を過ごしているはずなのに年々、時間の進み具合が早く感じられます。忙しい日々の中でも11日を丁寧に振り返ることで、普段と変わり映えのない1日の何気ない時間や行動も意味があるものになるのではないでしょうか。

毎日が味気なく変わらないものだと感じられる時、それは何故でしょうか。昨日と今日でぴたりとズレのない出来事なんて存在しません。その瞬間は、その時しか味わうことができません。こうしてブログを書いている私自身の今も、前回のブログ更新と同じ体験は存在しないのです。

 

日々が変わらない/無意味/味気ない/つまらないと感じている自分が居るのであれば、それは何も起こっていない訳ではなく、何かが自分の内に起こっていることを知らせるサイン(合図)かもしれません。もちろん、何も感じられないということ以外にも様々なサインがあります。サインというのは本来、何かが生じたことを知らせるための役目を果たすものですが、意識をしてみないと案外見逃しやすいものでもありますね。自分から出ているサインを感じ取り、『何故なのか』を考えてみる。…ただ言うだけであれば簡単ですが、実践することがとても難しいのです。リワークでは、その難しい作業を日々メンバーさんにプログラムを通じて取り組んで頂いています。そこから見えてきたことが、休職に至った自分への気付きに繋がり、復職に向けての指標の1つになる…自分はそういう想いで、メンバーさんとリワークでの日々を歩んでいた2021年だったと今、振り返ってみることができました。

 

2021年も間もなく終わります。11日を振り返ってみると、何気なく過ぎていたと思っていた2021年が、実はそうではなかったという気づきがあるかもしれませんね。

 

2021年10月28日木曜日

秋に想うこと

 最近急に冷え込むようになりました。早く衣替えをしたいな~と思いながらなかなかできず、やっと先日済みました。済ませてしまえばすっきり、やっと秋を意識でき、季節の移り目を実感できた感じです。家族内にも、もっとシンプルに衣服を減らして、年中クローゼットに出して衣替えをしない派もいて、それも合理的で楽そうだな…と衣替えを始める前は感じることもあります。衣替えしてからまた夏の服を引っ張り出すのはやっかいだし、何か逆戻りするような自分の中で勝手に出来上がった罪悪感が起きることを思うと、節目を作ることの意味は何だろう…となるのですが、終えた直後はやはり、季節の節目を実感して初心にもどれる感じや、夏の間に溜まった心の埃を一新した爽快感は節目があるからこそ味わえる感情だなと思います。こういった節目をまたいだ直後の感情を味わいながら、ふと学生時代の校長先生を思い出します。校長先生のする節目の話を聞きながら、当時の私は竹や筍を思い浮かべているだけでしたけれど、あの頃の校長先生たちは節目という言葉で、今自分が味わっている爽快感や新たな気持ちを伝えたかったのかな~と、時を超えて顔も覚えていないが自分たちに何か伝えようとしてくれていた人たちの気持ちと今出会えた想いになりました。そうやって思うと、今までにも出会ってきたいろいろな人が、語っていた言葉が時間差で自分の中で気づきになることはたくさんあるのだろうなと感じます。

それだけ時間の経過の中で自分自身の体験や実感や捉え方が変化していっているのだと思うと、今後年老いていく先に何を感じ、今出会っている方々とのふれあいがどう感じられていくのか少し楽しみでもあります。皆さんも今までの出会った人と、今の自分として心の中で再会してみてはいかがでしょうか。

2021年10月5日火曜日

あなたにとっての癒やしとは?

  朝晩涼しくなりぐっと過ごしやすくなりました。今年も暑い夏を乗り越えたとほっと一息といったところでしょうか。しかし季節の変わり目は何かと疲れが出るものです。急な気温の変化についていけず、風邪を引く方も多いのでは無いでしょうか。私は夏から秋に変化する時に一番疲れを感じます。睡眠時間はとれていても日中の眠気やだるさを感じたり。こんな時は夏を乗り切った自分を癒やしてあげたくなります。

そこで皆さんは『癒やし』と聞いて何を思い浮かべますか?

大好きな物を食べたり、音楽を聞いたり、誰かにマッサージしてもらったりなどなど色々あるかと思います。そもそも『癒やし』とはどういう事をさすのでしょうか。考えてみたらその言葉のイメージが曖昧でストレスを発散することを言うのか、それとも傷ついた何かを癒やすようなことなのか…?

こんなときのウィキペディア!調べてみました。

 

『癒やし』とは、「心理的な安心感を与えること。またはそれを与える能力を持つ存在の属性である。」ということだそうです。

 

心理的な安心感、つまり心を緩めることが出来るものということですね。


改めて皆さんにとっての『癒やし』とはどういったことでしょうか?


誰かと話すこと、通勤中の音楽、動画で好きなものを観る(私は中国の動物園でパンダが飼育員さんにつきまとう姿を撮った動画に癒やされています)など普段の生活の中で取り入れているようなものもあれば、アロマやスイーツ、ペットなど何かを介して癒やされることもあります。お金をかけることが癒しだと感じる方もいるかもしれません。何にせよ自分にあった『癒やし』を見つけることは、日頃緊張している心身を緩めるには必要なことだと思います。それは誰かが癒やされると思っているものが自分の癒やしになるとは限らないし、今まで癒やされると思っていたものが必ずしも今日の癒やしであるとも限らないと思います。大切なのは、自分の「今」の気持ちに耳を傾け心からりラックス出来る感覚を味わうことですね。日頃がんばっている自分をいたわり癒やしてあげること、考えてみてくださいね。

 

2021年9月8日水曜日

季節の変わり目ですね。

9月に入って朝晩が少し肌寒くなってきましたね。

8月までの気温が高かったこともあり、急激な気温の変化に体調が付いていかずに不調になる人が増えているようです。季節の変わり目は不調になりやすいですよね。私も外出前に天気予報で気温の変化の確認や、服装で体温調整ができるように工夫するように注意しています。

 

 

リワークでは日直当番があり、朝の会に510分程度「朝の一言」を話してもらいます。

収集しているもの、趣味、気分転換や過去の旅行体験など様々です。コロナが流行してから自由に外出したり旅行することが叶わなくなっている中でも、メンバーさんの話を聞くことで追体験として楽しませてもらっています。

今の生活があまり苦痛に感じなくなっているところもあるのですが、マスクなしで自由に過ごせる時間が早く来てほしいですね。我慢している時間が長いほど開放されたときの喜びが大きいんだろうなと楽しみです。

 

 

改めて、手洗いうがい、消毒、規則正しい生活で体調に気をつけてお過ごし下さい♪

 

2021年8月24日火曜日

残暑御見舞い申し上げます。

 以前、このブログで熱帯夜のことについて書きました。今年もこの時期に寝苦しい夜について話題として触れようと思っていましたが、予想外に涼しい日が続き、例年残暑厳しいお盆の時期のはずが、何とクーラーもつけずに寝ることが出来ています。日によっては明け方は肌寒さを感じるほどで、電気代も節約できています。

もちろん、いいことばかりではありません。この低温の原因となっているのは、観測史上記録的な大雨であり、全国各地で大きな被害が出ていて大変な思いをされている方が多くおられます。また、過去の冷夏の時のように、お米や農作物への影響も心配です。そうなると、ある程度の暑さや日差しはあったほうがよいということにもなりそうです。そもそも天候とは人間の都合でコントロールできるものではないことを、改めて今回感じました。思い通りにいかない状況に出会うと、どうしても人間は先行きが不安になったり、焦りや苛立ちが強まったりします。自分自身のコントロールもまた簡単ではありませんが、やはり日頃からイレギュラーな事態に備えて、何らかの心の準備をしておくことが大切なのかもしれません。