2020年9月17日木曜日

夏の終わり

 猛暑が続いた今年の夏ですが、ようやくここ1週間ほど、朝晩に涼しさを感じるようになりました。この、暑くもなく、かといって寒くもなく、という秋の空気を感じると、昔からなぜか切ない気持ちになります。過ごしやすい気候になって嬉しいはずなのに、なぜ切なくなるんだろう、と不思議でした。


 先日、朝のひとこと(CRESSでは毎日、日直さんが朝にスピーチをされます)を聞いていて、気づいたことがあります。それは、夏という季節は、誰しもにとって、何かしら乗り越えなければいけない「山」なのではないかということです。もちろん、物理的に暑さに耐えて乗り越える、という意味でもそうですが、精神的な部分も大きいのではないかと思います。高校野球に代表される、一年の集大成とも言える試合や大会は、たいてい夏に行われます。春から夏にかけて大きな山に登って、ひと山越えて秋を迎え、気づくともう年末がすぐそこに…という季節の流れを、みなどこかしら感じているような気がします。また、夏に騒がしく鳴いていた虫や鳥も、秋冬になると一気に、しん…と静まり返ります。これも、秋や冬にどこか切なくなる理由かもしれません。



 CRESSを振り返ると、5月にコロナウイルス流行の影響で一旦休止、その後少ない人数で再開し、やっとそろった全員で、今年の夏を乗り越えてきました。9月に入り、ひと山越えてほっと一息つく人もいれば、後悔が残っている人、なんだか乗り越えた感じがしない人、そもそも山ってあったのかな?と思う人、さまざまかと思います。秋になり、年末がもうそろそろ見えてきて、焦燥感を抱きやすい時期ですが、これまで自分が積み重ねてきたことを振り返り、一歩一歩進んでいければと思います。

2020年9月10日木曜日

備えあれば憂いなし

9月に入り暦の上では秋の季節となりますが、現実はまだまだ残暑厳しく、秋の訪れを感じるのはもう少し先になりそうです。今年も厳しい暑さが続き、コロナ対策でのマスク着用もあり脱水や熱中症で倒れる方も多かったようです。長い梅雨、毎年更新される各地での気温上昇、記録的な豪雨、年々例年どうりにはいかない自然の変化を感じます。

先週末には強大な台風10号が西日本を襲いました。前もって情報を得ることができる災害であっても完全に被害をなくすことは難しいようです。台風で言うと、関西は比較的台風被害が少ない地域だと思っていましたが、それをすっかり覆されたのが一昨年の台風21号です。あの時の、風で車が転がる映像や、関空の滑走路の冠水、連絡路の損傷の映像などはまだ記憶に新しいものかと思います。今や自然災害はどこにいても起こりうる、決して他人ごとではない脅威だと実感しました。

ところで皆さん〝備え″はどうされていますか?

今は防災グッズも簡単に購入できますし、非常食の種類も増え美味しい商品も多いようです。私も最近準備していた防災グッズの中身の見直しを行いました。正直十分かどうか疑問が残るところですが、準備していることに満足・安心している感覚です(笑)ただ今回の台風10号がかなりの大型であると知り、沖縄や九州で暮らす友人たちに警戒してほしいと連絡をとる中、実際どのような対策が必要なのか実はわかっていないことに気づき、これを機会に情報の〝備え″として調べてみました。今はネットで簡単に情報を得ることができるので敢えてここで書く必要もないのかもしれませんが、一緒に共有・再確認ができればと思い、今回知りえた情報をいくつかご紹介したいと思います。

<非常用品>

懐中電灯 予備バッテリー(乾電池)携帯電話用充電器 携帯ラジオ

ライター、ろうそく 救急箱(常備用)ヘルメット 携帯トイレ

歯ブラシ 眼鏡・コンタクトレンズ ティッシュ・ウェットティッシュ

ブランケット 衣類・タオル 軍手 貴重品(現金・通帳・印鑑)

非常食 水 


*これに加えて女性、小さなお子様は

生理用品 母子手帳と保険証 粉ミルク おしりふき・おむつ


*感染対策に

マスク ハンカチやティッシュ アルコール消毒液 体温計 


*ここにはないのですが私が思いつくものとして

常用薬・常備薬 レインコート ゴム手袋 汗拭きシート ペンと紙

夏なら… 電池式扇風機・クーラー 帽子 ひんやりグッズ クーラーBOX

冬なら… 使い捨てカイロ 毛布 手袋・マフラー などなど。


色々と列挙しましたがこれでも最低限といったところでしょうか…。しかし最低限の備えを確実にしておけばいざという時に慌てることはないと思います。9月は防災月間です、このブログを最後まで読んでいただけたなら、これをきっかけに準備、見直しをしていただけたら幸いです。

    



2020年9月2日水曜日

夏にみたい映画

 

早いものでもう9月になりました。

9月とは言えど、まだまだ暑い日が続いています。新型コロナウィルスだけでなく、熱中症にもまだまだ注意が必要ですね。

 

さて、リワークでは、毎月最終の月曜日に映画鑑賞会というプログラムを行っています。4月のブログでも書きましたが、映画鑑賞会では、メンバーさんがテーマに沿って選んできた映画の中から多数決で決まったものを鑑賞します。

テーマが決められていることに加え、120分以内、レーティングの制約もあります。ですが、皆さん毎回様々な思いをもって映画を紹介してくださっているのが印象的だな〜と映画決めの際には感じています。

 

8月の映画鑑賞会テーマは「夏にみたい映画」でした。題名に「夏」や「サマー」がついていたり、夏が舞台になっているものを紹介してくださった方もいました。あるいは、「以前夏に観て印象的だった」と言って紹介してくださった方もいました。

そういった「どんな思いでこの映画を選んだのか」ということ知ることは、なんだか新たなメンバーさんの一面を知れる気がし、楽しみな時間の一つになっています。

 

そこで、私だったら「夏にみたい映画」、何を紹介するだろうかと考えてみました。私だったら、「スタンドバイミー」を紹介しようかなと思います。作品の詳しい紹介はここではやめておきますが、少年たちのひと夏の体験を描いている映画です。観たことがある方は、自分自身の思春期の体験を顧みられた方も多いのではないでしょうか。私は夏が終わる頃に観たくなる映画です。

 

自分一人だけで観るのではなく、他の人とも一緒に観るもの……。どんな体験を私は共有したいのだろうか……。なんて考えていると、皆さんが映画を選んでいる時の気持ちを追体験している気分になります。

皆さんのそんな思いが込められて紹介してくださった映画を知れること、そしてその映画を観れる機会を今後も楽しみにしています。

2020年8月28日金曜日

残暑お見舞い申し上げます。

本当に暑いですね。連日、当リワークの開始時間には、すでに気温30度を超えていて、通ってこられるメンバーの皆さま、本当にお疲れ様です。


コロナ禍に加え、今年は長梅雨のあとの酷暑でより一層堪える気がします。中期予報ではもうしばらくこの暑さが続くということです。例年だとお盆が過ぎたころには朝晩もう少し涼しいはずなのに・・・?とふと思い、去年の夏の気温を調べてみました。今はインターネットで過去数十年間の天気を調べることができるサイトがあります。それを使って去年の同時期、8月下旬の大阪の「熱帯夜」(夜間の最低気温が25度以上)の状況をみてみました。昨年は824日に、ようやく最低気温23.4度の日が登場しました。25日からの週に入ると、熱帯夜は1日だけで、やはり8月下旬は朝晩涼しくなる時期だったのです。もちろん気候は年によって違い、おととしは8月中旬が涼しく、下旬は熱帯夜が続いていました。


この「天気・気温調べ」を始めたら止まらなくなり、自分の生まれた日の天気を初めて知ったり、思い出の日の天気を再確認したり、歴史的なあの日の天気は?などと、意外と面白いですよ。日本は本当に熱帯性気候になりつつあるのか、など、ちょっとした夏の自由研究のつもりで、気分転換にいかがでしょうか。

2020年8月12日水曜日

連日の猛暑

 7月は雨天続きで梅雨が長かったので、夏の晴天や入道雲が恋しく感じていましたが、いざ今のような天気に恵まれると「少しくらい曇り空でもいいのに。。。」と無い物ねだりをしてしまいますね。


外出時のマスク着用に抵抗はなくなってきましたが、この暑さでは熱中症が心配です。

梅雨明けが例年より遅れたことや外出自粛傾向で、昨年より熱中症患者は今のところ少ないようですが、猛暑続きなので今後注意が必要になってきます。


エアコンの効いた室内だと喉の渇きは気づきにくいですが、着実に体内の水分は排出されています。こまめな水分摂取を心がけてほしいと思います。

暑いと冷たい飲み物や食べ物を選びがちですが、体を必要以上に冷やす原因になってしまいます。南国の食べ物やスパイスを使用した食べ物は、体温を下げる効果があると言われているので、取り入れてみてください。


夜間も注意が必要で、寝る前と起床時にはコップ一杯の水分をとるようにしてください。

寝室のエアコンや扇風機を直接風が体に当たらないように設定したり、氷枕を使用するのもオススメです。ただ、暑いからといって掛け布団を使用しなかったり、半袖半パンのパジャマだと余計に体を冷やして起床時に倦怠感が出現してしまうので、自分にあった睡眠環境を探してみてください。


せっかくの連休、今できることを目一杯楽しんで、体調を崩されないよう乗り越えていきましょうね^□^♪

2020年7月30日木曜日

遊ぶこと

 じめじめとした日が続き、すっきりと晴れやかな空が恋しくなってきました。コロナもまだまだ猛威を奮っている中、雨による災害も各地で起こり、辛い思いをされている方がたくさんいらっしゃると思います。2020年は、不自由で窮屈で気が滅入ることが多いなと感じています。

 

 そんな気が滅入ることが多いからこそ、“遊ぶこと”や“遊び”について、少し触れてみたいと思います。また、7月の心理教育(リワークの担当スタッフである看護師や臨床心理士が、各自の専門性を背景に、一月に一回交代で講義を行うプログラム)でも、“遊ぶこと”をテーマに講義を行いました。

 

 さて、皆さんは遊ぶことと聞いて、どのようなことを思い浮かべられるでしょうか?リワークでも同じように投げかけてみると、皆さん様々かつ豊富に意見を出して下さいました。

 

 ここで私が取り上げたい“遊ぶこと”は、小児科医でも、精神分析家でもあるD.ウィニコットの考えを元にしたものです。

 

 ウィニコットは、子どもの治療の豊富な経験から、「治療というのは、遊べない状況から遊べる状況にすること」だと述べています。また、遊びの中には、「創造性が含まれ、もう一人の自分をのびのびと自由に表現することだ」とも述べています。

 

 “創造性が含まれ、のびのびと自由に表現すること”という点に着目して、こういった視点がどのような時に活躍しているか…について考えてみます。例えば、何か思い通りにいかないときやストレスが溜まったとき、遊ぶことを通して欲求不満状態に持ち堪えることが可能になると考えます。

 一つ例を挙げてみると…

 コロナウイルスの感染が拡大し、4月に緊急事態宣言が出されていました。自宅での自粛生活が求められ、外出して気分転換したり、知人と会って気晴らしをしたりが出来ない状況があったと思います。そんな時、星野源さんが、ある事を提案されました。約1分の弾き語りの動画に、“うちで踊ろう”とハッシュタグを付けて、SNSを通して皆に発信されることで、皆が自分なりの方法で映像を重ねていく場を作られたと思います。

 

 星野源さんのこういった行動は、いつもと違うような緊急事態が起こった時の欲求不満に対する遊ぶことを通した持ち堪える力だったと私は考えます。

 人から与えられるわけではなく、自分で“遊ぶ場”を作り、これまで普通に出来ていたことが制限されるという不自由な状況に対して、のびのびと自己表現をし、創作的に皆が楽しめる場を提供された事例だと思います。

 

 このように人が自然と持っている“遊ぶ”という力は、何か欲求不満な状況に陥った時に活躍してくれる力だな〜と、改めて実感していました。皆さんの中にある遊ぶ力ってどのようなものでしょうか?そしてどのような時に活躍しているでしょうか…?

 

2020年7月20日月曜日

今まで当たり前だったものがそうではなくなること 〜リワークプログラムの再開から思う〜

リワークプログラムCRESSは、新型コロナウィルスの影響で、4月7日から限定的な開催に移行していました。
集団を前提とした復職プログラムであるリワークの運営が、難しくなったためです。
この間には、集団プログラムを完全に停止した期間があります。
そして、リワークルームに入る人数を減らすために、各メンバーが週2回、各回あたり半日で参加する期間も設けました。
それが、半日ずつ毎日の開催にまで増やしていき、現在は通常の1日6時間の毎日開催に戻っています。

現在、週当たりの開催日数と時間は、新型コロナウィルスの前のリワークと同じになりました。

しかし、コロナ前と後で、リワークでは何かが大きく変わりました。
コロナ後には、リワークという環境の衛生面への配慮と注意が、それ以前には比較にならないくらい高まりました。
各メンバーにおいては、復職に向けて健康的な生活を目指すというこれまで共通目標に加えて、ウィルスを防御する生活の実現と維持が必要になりました。
コロナウィルス以後は、今まで当たり前だった生活様式や行動に対して、私たちは立ち止まって考え、判断する必要が生じたのです。

今の私たちにとっては、マスクをすることは、出勤のための服を着ることと同じくらいに必要になりました。
オンラインでの会議や、リモートでの仕事もそうです。

リワークもそうです。
お昼休みには、机をお互いにくっつけて、おしゃべりしながらご飯を食べる。コロナ前は、それは当たり前の光景でした。こうした自由な交流によって、大事な経験が生まれていました。この当たり前のようなお昼休みの時間があることで、メンバーの中から、なかなか皆と話せなかったり、グループは入れないという経験を持つメンバーが出てきます。それは居心地の悪い苦しい時間になったりします。CRESSでは、そういう経験も一緒に考えることで、そのメンバーが自分を知ることにつながると考えていました。

しかし、コロナ後のお昼休みは、食事の時間は会話をしない、という新しい行動が必要になりました。
交流が生まれる環境を作ることで、楽しくなったり、苦しくなったり、というそれまでのCRESSの昼休みではなくて、そもそも食事の時間は話さない、となってしまったのです。

リワークのプログラムもそうです。
今までだったら、当たり前のように机をお互いにくっつけて、近い距離で話し合ったり一緒に仕事をするプログラムに対して、立ち止まって考えなくてはいけなくなりました。
例えば、グループ作業というプログラムです。リワークの集団を職場の集団に見立てて決められた納期までにプロジェクトを完成させるプログラムです。グループ作業の成果物は、当院のホームページにもアップしています。
グループ作業では、リワークメンバーの中からリーダーなどの役職を選出して、組織を作ります。メンバー同志の関係が、仕事の関係になる時、そのメンバーの職場でのあり方が、グループ作業で表現されます。グループ作業の中で、人の話を聞かないで、自分の考えだけで仕事を進めるようなメンバーさんは、職場でもそういうメンバーさんだったのでしょう。そして、普段の対人関係の特徴も、そうなのでしょう。グループ作業の時間には、メンバー各自が持っている特徴が、特別はっきりと出てきます。「特別はっきり出てくる」ということの意味は、そのメンバーと一緒に仕事をしている相手の人が、そういう特徴を感じる、という意味です。「この人は全然、人の話を聞かないで、自分のやり方でドンドン進めるなあ。」と、一緒に働くことになったメンバーが、感じるのです。

コロナ前には、そういう近い距離での接触を前提としていたグループ作業も、コロナ後には、当たり前には出来なくなりました。
1日フルのリワークが再開した現在、それまでのグループ作業のやり方を見直して、近い距離に移動せずとも、グループでプロジェクトに取り組むにはどうしたらいいか、模索しています。

しかし、コロナによってプログラムの実施の仕方が変わっも、変わらないものがあります。
それは、そのメンバーが抱えているものです。
例えば、職場で取り組んでいるプロジェクトが曖昧模糊としていて理解できなくなると、不調になって欠席するようなメンバーは、リワークで同じような状況を経験したら、不調になる。
これは、変わらないそのメンバーの特徴です。
むしろコロナウィルスでリワークが限定的になっていた期間には、メンバー各自が抱えていた特徴が、見えにくくなっていたと言っていいでしょう。
現在、リワークに集団的な要素が徐々にではあれ、増えてきています。そうした時、これまでコロナウィルスの脅威によって見えにくくなっていた、自分自身の中の困った部分が、リワークの中で出てきている。
そういう風に、メンバーが経験できているかどうかに、私たちは注目しています。
リワークの中で出てきた自分の姿を、今とらえて、それを一緒に考えていきたいと思っています。