2022年2月25日金曜日

自己分析、自己を理解するということ

 突然ですが、あなたは『自分』をどれくらい理解していますか?

 

名前、生年月日、年齢、出身地など、簡単な自己紹介のような内容はすぐに答えられるかもしれません。

でも、自分自身への理解というのは、簡単なものだけでしょうか?

 

リワークでは自己分析というプログラムがあります。

読んで字の如く、自己を分析してもらうプログラムです。

皆さんにただ自由に考えてください!ということではなく、こちらが提示したテーマや、グループ課題に取り組んでもらうことを通じて、自己理解を深めて頂きます。

 

自分のことは自分が一番分かっている!と思っている人にとっては、自己分析はとても簡単なことに思えるかもしれません。

しかし、実は自己分析はとても難しいのです。

一体、何が難しいのでしょうか。

ここでひとつ私から質問です。

自分の姿を何も使わずに見ること・捉えることはできますか?

 

…私は不可能に近いと思います。

何かに自分を映すからこそ、自分を見ること・捉えることができると考えます。

実生活の中で、最もわかりやすいものは鏡ですね。

私たちは自分の眼だけでは、そのままの自分を見ること・捉えることはできません。

見ること・捉えることができなければ、分析することも、叶いません。

自己分析ではテーマやグループ課題を使うことで、自己を見てもらうのです。

そして、それらをメンバーと共有し、話し合うことで、自分視点だけではなく、他者視点からも自己を見ること・捉えるができるのです。

 

自己分析を通じて、これまでの自己の再確認や、新しい自己との出会い、自己尊重することに繋げてもらえたらとプログラムを実施しながら、いつも思っています。

 

このブログが自分をどれくらい理解しているのか考えて頂くこと、そして新しい自分との出会いへと繋がりますように。

2022年2月10日木曜日

身体の自分と心の自分

先日散歩道で梅の花が咲いているのを目にし、春の訪れをちょっぴり感じることができました。にもかかわらず、寒さ、コロナの波はまだまだ収まらず、意識していないとどうしても運動不足になってしまうこの頃です。若い頃は運動していても運動していなくてもさほど体調に変化は感じなかったのですが、最近は運動しない日が続くと身体が重く、やる気が出なくなるのをとても実感します。それで、慌てて散歩に出かけると、次の日寝覚めがよく、身体が軽くなり、ようやくごそごそと動き始めるのですが。人のやる気や心のあり様というものは、身体のコンディションとも大きく関連するのだなあと最近はつくづく感じせられます。

運動や睡眠しかりですが、最近は、腸内の環境までも心のあり様に大きな影響を与えていると言う話を耳にするようになりました。活発なネズミの糞便と不活発なネズミの糞便を腸内に入れ替えて移植することで、それぞれのネズミの活動性が反転するという報告もあるらしく、性格にも腸内環境が影響するのではないかと言われ始めています。性格や気分は、日々の暮らしの中での出来事、今まで体験してきた人間関係、生活の中で起きてくるストレスや負担、捉え方のくせ・・・といった、心理的要因のみならず、身体ととてもつながっているのに、案外日々の生活を送ることにかまけて身体の声は二の次にされることが多いのではないでしょうか。

リワークの中では認知や自己分析も行いますが、セルフチェックというプログラムを通して自分自身の生活を眺めて、自分の身体と心の変化について考える時間があります。メンバー間で自分の眠りや食事、運動などについて気づいたこと、困っていることについて語り合います。その中で飲酒や間食、スマホやゲームといった嗜好について話題に上がることがあります。生活の中で心を癒すストレスコーピングとして役立つ時もあれば、逆に心を満たすという隠れ蓑をかぶって、体を苦しめているジレンマに出会うこともあります。心も自分、身体も自分・・・。身体の声は耳を傾けにくいので自分ひとりではつい見逃してしまいますが、仲間とともに自分の身体と心のあり様を語り合いながら自分自身をケアできるといいですね。皆さんの腸内環境いかがですか?