2013年12月20日金曜日

グループ作業で、響生〜2013年memoirs〜を作りました。

今年も残すところ、あと僅か……。
一年の終わりが近づくと、「今年はどんな年だったかな」と、ぼんやりと思うことがあるでしょう。
リワークプログラムでも、今年を振り返る作業を取り入れています。
それは、自分の一年の軌跡を意識化する作業に繋がります。真摯に自分の経てきた時間を振り返ることで、変化したところ、変化していないところ、達成できたこと、復職への新たな課題、そういったものが見えてきます。

さて、前回は、個人プレゼンテーションで2013年を振り返った内容を紹介しました。

そして、リワークのグループ作業では、先月から「2013年を振り返る(2013年メモワール)」というプロジェクトに取り組んできました。
これまでも、ブログではグループ作業を紹介してきましたね。
グループ作業での成果物である“ワクワク♪リワーク通信”、“タウン誌「和(なごみ)〜こころの寄り道〜」”、“文芸誌オーロラ(Aurora)”は、当クリニックのホームページでご覧いただくことができます。
ワクワク♪リワーク通信
タウン誌「和(なごみ)〜こころの寄り道」
文芸誌オーロラ(Aurora)

今日は、「2013年を振り返る」というテーマでのグループ作業の最終日でした。
非常に短いスケジュールの中、進捗にも苦心しながら、リーダーを筆頭に、メンバーが力を合わせて取り組んで、今日最終日を迎えました。

どういうコンセプトで「2013年を振り返る」という内容物を作るのか……。
グループ作業を進めるにあたっては、最初にそのコンセプトをグループ全体で固める議論が必要でした。
また、グループ作業とはいっても、メンバー個々人にとっての2013年がある訳です。
そういうパーソナルな体験を、どうやってグループ全体で1つの成果物に練りあげるのか。
この難題に、リーダー始め、メンバーの皆は非常に心を砕いて考えてきました。
成果物を作るためには、個々のメンバーが自分の一年を振り返り、それを出してもらう必要がある。けれども、全体で1つのものを作るためには、共通点や妥協点を見出してく必要が、当然出てきます。

話し合いや議論を重ねて、なるべく皆の合意点を探っていこうと、リーダーは心を使い、苦心もしていました。そういうリーダーの態度を見て、メンバーの中に、リーダーの胸の内を想い、リーダーを支えたいという気持ちが起きたことと思います。

グループは一枚岩ではありません。グループの中には、更にもう一つのグループができます。そうしてグループに分かれて仕事を進める訳です。グループ作業でもそうでした。
そうすると、グループには更に動きがでてきます。動きが出てくるので、メンバー間での意見の交換や、ときには対立も起こります。それはグループが前進するためには、必要なことです。
サブグループの中でのリーダーは、サブグループに所属するメンバーの気持ちや意見を大切にして反映していこうと思うでしょう。真剣にメンバーの思いに耳を傾ければ、その分、そこで積み重ねてきたメンバーとの話し合いの内容を尊重したいと思うし、メンバーを大切にして守りたいと思うでしょう。
しかし、そうしたサブグループで決めた事柄が、グループ全体の意思決定には思ったほどには反映されないという事態が、グループで仕事をする限り、当然出てきます。
この難しい事態を、グループ全体でいかにコミュニケーションを取り合いながら、乗り越えていくか。
今回のグループ作業では、そういうダイナミックな展開が起こりました。
そして、お互いが気持ちを伝えつつ、相手のことも尊重して、乗り越えていったと思います。

ネーミングは、「響生」(きょうせい)と決まりました。
この言葉は、あるメンバーさんが日直のときに、朝の会の「朝のひとこと」で語った内容の中に出てきた言葉です。
その話が、メンバーの心に強い印象を残していたのでしょう。だから、今回のグループ作業で、2013年メモワールのネーミングを考えるときに、「響生」がリワークルームに再び響いてきたのでしょう。

グループ作業での体験で、上手くできたことや気持ち良く仕事ができたことは、大きな達成です。

そして、グループ作業で、自分以外の人と一緒に仕事をしてみて、内心困っていたことや、悩んでいたこと、嫌だなと思ったこと、そういったことも大事にして下さい。そして、リワークでは、困ったことや嫌だったことを隠すのではなく、直接そのことにアプローチしてみましょう。きっと、規模は違えど、それと似たようなことが職場でもその人には起きていたはずです。それは、休職にも影響していた事態だからです。
リワークのグループ作業という対人関係で困ったことや嫌だったことを、きちんと誤魔化さずに明るみに出し、スタッフを含めて検討して乗り越えていけたなら、それはそのメンバーにとって、大きな支えになるでしょう。

こうして出来上がった「響生〜2013年memoirs〜」。
CRESSのグループ作業に、また新たな大切な作品が生まれました。
メンバーで作り上げた「響生」は、リワークプログラムCRESSに新たに参加される将来のメンバーへと、受け継がれていきます。

「響生〜2013年memoirs〜」は、後日、ホームページにアップします。冊子は医院の受付にも置きます。
グループ作業では、手に取ってくださる読者の方たちのが、実際に「響生〜2013年memoirs〜」を読んだらどう思うか、ということも考えた上で、より良いものを作ろうとしていました。
一人でも多くの人たちに、リワークメンバーの「響生〜2013年memoirs〜」が読まれること、そして、そこで読者の人たちとの間でも、響き合うものがありますように。

ホームページへのアップを、楽しみしていてください。


12月27日追記。「響生〜2013年memoirs〜」完成版です!










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