2013年7月5日金曜日

人に思いを伝えること〜プレゼンテーションの時間〜

今日は、一日蒸し暑い日でしたね。
明後日は、七夕です。
みなさんは、どんな願い事をしますか。

今日は、毎月一度の個人プレゼンテーションのプログラムでした。
個人プレゼンテーションでは、毎回テーマを決め、そのテーマに沿ってメンバーの皆さんに5分間でプレゼンテーションをしてもらっています。

今回のテーマは、「夏」。

一口に「夏」といっても、その切り口は様々です。
今回も、各メンバーが、それぞれ違った角度から「夏」を題材にして、とても興味深い発表をされていました。

・夏バテに焦点を当てた発表では、夏バテを防止するための食事とは何かを具体的に紹介され、そうした食事を通じて家族の繋がりができることを語られました。
・「夏」への想いに焦点を当てた発表では、暑い夏に対するかつての嫌な印象が、好きな夏へと変化した心境や、夏の終わりにある喪失感や切なさを語られました。
・夏祭りに焦点を当てた発表では、世界最大級の盛大な花火大会と、ゆるキャラで有名な由緒ある七夕祭りを紹介され、お祭りへの想いを語られました。
・夏に北海道をバイク旅行されたときの思い出を発表された方は、北海道の地図を描きながら、そこで体験した雄大で厳しい北海道の自然との出会いを語られました。
・夏の納涼スポットを紹介された方は、幻想的で癒しの場所としての夜の海遊館と、背中に寒気が走る幽霊博物館の二箇所を取り上げられ、納涼散策を語られました。
・日本の夏の風物詩である風鈴を紹介された方は、邪気除けとしての意味を持っていた風鈴の歴史と、音も材質も様々な日本各地の風鈴を語られました。

今日は、都合によりプレゼンテーションの時間に来られなかったメンバーの方も、準備をされて、発表要旨を提出してくれていました。以下に紹介すると、
・石垣島での夏の楽しい思い出を発表する予定だったメンバーさんは、美しいビーチやシーサーに出会った旅行記を写真とともに綴られて、次回の石垣島旅行への期待を語る準備をされていました。
・小学校から中学、高校、大学、そして就職と、その時々の夏休みがどういうものだったかを、様々な楽しい思い出とともに発表される予定だったメンバーさんは、今は闘病中の夏休みであるけれども、楽しめる夏と再会することを決意している思いを語る準備をされていました。
・高校時代の部活の夏合宿での思い出を発表する予定だったメンバーさんは、あの夏合宿の厳しい練習を乗り越えられた経験が、病気と戦う自分を支えてくれていること、そして当時の仲間との絆が、今もあることを語られる準備をされていました。

 発表の仕方も、パソコンでパワーポイントを使ってプレゼンテーションする方もいれば、ホワイトボードに文字や図を描く方、そして、原稿を読んで発表するメンバーさんもいて、各人各様でした。

 どの発表も、そのメンバーさんの思いが込められていたと思います。
 あるメンバーさんが言っていました。プレゼンテーションで何よりも大切だと思うのは、「聞いている人に、自分の発表を伝えたいという気持ちである」と。
 確かに、プレゼンテーションでは、「見せ方」は大きな要素でしょう。しかし、発表者が伝えたい思いがあってこと、技術が生きてくるはずです。特別に伝えたい思いも内容もないまま、技術先行で上手いだけのプレゼンテーションをしても、それはおそらく、上っ面なものになってしまうと思います。
 今回のメンバーさんの発表が、各自の個人的な思い出にもとづいていたり、個人的な経験から出発した内容であったのは、その発表に力を持たせていたと思います。
 それは、プレゼンテーションが、その発表者と無関係ではなく、つながっている内容だからです。
 それが、私たち聞く人に伝わり、私たち聞く者の心を動かしました。


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