2012年10月11日木曜日

自分のリソースに気づくこと


 みなさん、こんにちは。
 季節の変わり目ということで、朝晩は急に寒くなったり、体調を崩しやすい季節ですが、いかがお過ごしでしょうか?

 季節の変化とともに、生活リズムや睡眠、体調にも変化が起きておられる方がいらっしゃるのではないかなと思います。




 さて、先月から、グループミーティングの時間に、Solution  Focused  Approach(以下、SFAと表記)という短期療法のアプローチをグループで実施しています。
 会話を通して“解決を構築していく”というプロセスです。
 ついつい何か困っていることや、問題が起こると、どうにかして問題を解決しようと思い、自分がこれまでやったことのない方法や、実現するのが難しそうな方法を無理やりやろうとしてしまう人が多いのではないかと思います。
 しかし、SFAではご自身がうまくやれていたときにやっていたことや、工夫されていたことを繰り返しやってもらうことで、小さな変化を作るということを大切にしています。 日々、生活している中で、常に問題があるという人はいないのではないかと思います。必ず、よい時や、うまくいっている時間というのが誰にでもあるはずで、それがどういう風にしてなされているのかを考えてもらいます。
 
 なかなか馴染みのないアプローチで、最初はメンバーさんも戸惑っておられたかと思いますが、みなさんが考えて、みなさんの言葉で応えてくださる中で、いろいろな発見をしていただいているように思います。
 何となくしていたことの中に、自分のリソース(資源)があったということにに気づいたことで、今どんなことができるとよさそうか考えるきっかけにもなります。

 気持ちが落ち込んでいるときは、考え方が偏っていたり、柔軟に考えられない状態になっていても、自分を客観的にとらえることができず、ますますネガティブになっていってしまうことがあります。
 そういった中で、SFAのプロセスを通して、近い未来の目標を設定し、自分が持っているリソースをうまく活かしながら、よい変化を少しずつ積み重ねていただきたいと思っています。


 
※本日の写真の提供は、クリニック周辺の散策をしたときに、メンバーさんが撮影したものです。オフィス街の中で、眩しい太陽と、大きな木が中心にあって、すごく生き生きした感じが伝わってくる1枚だなと思いました。緑の輝きも、心に栄養を与えてくれるような気がしますね。
  素敵な1枚を提供してくださって、ありがとうございました。




こころのクリニック和−なごみ−
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